重音や和音を読むコツ~ピアノ「固定ド奏」からの脱却【2】

音符を一つ一つドレミに直す方法では「和音は音が多いから読むのが大変、楽譜を見ながら弾こうとしても和音のところで止まってしまう」になりますね。
しかし音程読みでは、個々の音符が示している音高よりも、音の動き方に着目するのでした。
では問題♪ 以下の楽譜、最初の大きな跳躍の後、両手とも和音が並んでいますが、どのように楽譜を「見たら」簡単に弾けるでしょう?

ヒント:積み上がった和音をタテに見るのでなく、ヨコ方向に見ると…前の和音と違っている音はどのように動いている?

こんな風に見えてきませんか…↓↓↓

この例では、動いてない音は同じ指で弾いていればよく、(同一小節内で)前の和音から変化している音は隣に動いているだけ、しかも右手と左手は上下対称の動き! ─── と気づけばすぐに弾けます。

重音・和音の連続は、前と同じ音・違う音をまず見分け、後者がどのように動いているか、そのパターンを見抜きましょう
そして同じ音(共通音)を支点のように上手く使い、手指の広げ方を加減しながら、動く音も手元を見ずに弾くようにします。
なお共通音なしで重音・和音がいくつも続く時は、たいてい3度や6度の連続…と相場は決まっています。
絵やグラフのように音楽を読み解けるのが五線譜の利点ですから、それを大いに利用してサッと弾きたいものです。例↓↓↓


なお重音・和音の場合も運指は重要で、音程によって原則が決まっています。
自己流で弾いていると、いつまで経っても指の幅が決まらず、つい手元を見てしまうことに繋がるので注意しましょう。
(自分で適切な運指が付けられるようになるまでは、運指無しの楽譜は使わない方が無難)

今までに学んだ、あまり難しくない曲の楽譜を使い、上記のような見方&弾き方を試してみて下さい。片手ずつ、テンポは遅くても構いません。
目は楽譜で、視野の下端に手の甲が少し見える程度です。
鍵盤を指先で探りながら、手元を見なくても弾ける部分がかなりあるでしょう?つまりこういうことです↓↓↓

弾き始めや大きな跳躍を除いた、音程読みで拾える音は、全て手元を見ないで弾ける(=弾くようにする)!

ピアノはプロの演奏や発表会などで、暗譜で弾いている場面を見ることが多いため「暗譜して弾くもの」と思いがちですが、実際は楽譜を見ながら弾けることが学習上とても重要なのです。
暗譜は必要なら「その後」でやることなんですね。

米国のピアノ教育学専門家が、楽譜を見ながら弾いている動画↓↓↓


目はほとんど楽譜を凝視…つまり「覚えてない」んです!
覚えなくても上手に弾ければ、覚えなくてもいいんですよ!
「固定ド奏」でドレミが重宝されていたのは、覚えて弾く必要(=覚えないと弾けない)があったからではないですか?
ズラズラ並べて読んだり覚えたりし易いから…とか何とか。
しかし覚えなくていいなら、もうドレミなんて要らないのです。
そうすれば「不要になった(固定ドの)ドレミ」を、ドレミ本来の用途、階名に使えるのですが ──── ここでいくつか問題があります。

弾いた鍵盤(=鳴った音)が正しいか、手元を見ずに分かるか?
手の感触がある程度助けになるとしても、で判断できるか?⇒ソルフェージュ力の問題

調号に関し、今まの「♯2個ならドとファに♯が付く」などが使えないが、どうするのか?⇒楽典の問題

次回はこれについて考えます。(続く)

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