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ヘンデルと(戦慄の右脳改革)音楽箱
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ヘンデルの声楽曲を中心とした、バロックの埋もれ名曲や、ちょっと珍しい音楽の話題など♪
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ドレミに直さず楽々弾ける〜ピアノ「固定ド奏」からの脱却【1】

2018/11/15 21:51
特定の鍵盤や音符に張り付いていたドレミ(いわゆる「固定ド」)を解放し、楽譜を見ながら楽々ピアノを弾く方法を紹介します。
注)リズムに関しては後に回し、弾く鍵盤の特定についてのみ考えます
基本的な考え方はこちら↓↓↓

大部分の音符について…

今まで) 音符を 1つ1つ  ドレミに 直す

これから)音符を 比べながら 動き方を 見る
★音符の動き方と手や指の開き、移動の方向をリンクさせ、手元を見ずに弾くようにします

弾き始めや跳躍後の音のみ…

今まで) この音符は?⇒「ミ」だ!⇒「ミ」は?⇒この鍵盤だ!

これから)この音符は?⇒(何もナシ)⇒この鍵盤だ!
★音符の位置から音名抜きで、直接鍵盤をイメージできるようにしましょう、その方が早いです

音名が分かっていなくても、ピアノから音は出ます!
音名は音楽の勉強に必要ですが、演奏中に一々楽譜から読み取ったり、脳内で意識する必要はありません。(パフォーマンスが落ちる原因になります)


【五線譜とピアノ鍵盤の関係】
ピアノの楽譜を、音部記号が上になるようタテ置きしてみると…タマが右に動けば鍵盤も右(高音側)、左に動けば鍵盤も左(低音側)になりますね?

もしも日本人が五線譜を考案していたなら、楽譜もタテ書きになり、もっと直感的にピアノが弾けたのに、残念ながら西洋の人達はヨコ書きにしてしまいました。
つまり実際の楽譜は、タマの上下の動きが鍵盤の右左と対応しています。
これを最大限に利用しましょう。 そしてドレミ変換に煩わされずに済むぶん、運指番号に注意を払うようにします。

【例題】
次の譜例、右手・左手とも、丸で囲った弾き始めの鍵盤にそれぞれ3・2指が、他の指も1本ずつ順に隣の白鍵上に乗っているとします。
この3小節を弾くのに、音符を逐一ドレミに直す必要があるでしょうか?
楽譜をよく見て考えて下さい。


私ならこのように楽譜を捉えて弾きます。

まず右手、最初から15個目までの8分音符は、隣の音(2度)が並んでいるだけです。2度は隣の指で弾くのが原則ですから、タマの上がり下がり(⇒鍵盤の右左に直結)のパターンに沿えば、ドレミが分からなくても簡単に弾けますね?
しかし2小節目・4拍目は、音が1つ飛んで音程(音と音の隔たり)が3度になっています。3度は「1・3」など指1本飛ばした運指で弾くのが原則ですが、ここでは上に「2」と指番号が付いています…何故でしょう?
はい、ここで「2」にしておかないと、次の小節で指が足りなくなるんですね。
そしてその先を見ると、また隣の音が並んでいるだけです。

左手は、最初の手指の位置が正しければ、指番号だけでも弾けます。一応説明しておくと、1小節目の2つの音の音程は4度で、これを「2⇒5」で弾くのも原則どおり。3小節目・1拍目は指番号がありませんが、その前の音の上隣だから当然1で、もう指がその鍵盤上に乗っていますから「押すだけ」です。
……はい、ドレミに直さず、手元も見ないで弾けました…!?

★音程の読み取り方・音程と運指の関係は、こちらのページ(外部サイト)の「音程の速読」「音程の認識と指の関係」に図解があります

「固定ド」読みが、一種の音高(ピッチ)読みなのに対し、こちらは音程(インターバル)読みになります。
音高と運指は一切関係ありませんが(例えばピアノの中央ハ音を何指で弾くかという原則は全く無い)、音程は運指と密接な関係にあります
そして運指というのは、手を完全に鍵盤から離した跳躍が必要な場合を除き、親指の位置を適宜移しながら手を移動して、指の自然な位置を利用するか、指や手を広げた時の感覚(=間隔?)を覚えれば、手元を見なくても弾けるよう考えて付けてあるのです。
このような面から楽譜を見る&弾く習慣がつくと、すぐに1曲通して弾けるようになる上、楽譜を図のように眺めているだけなので、テンポが上がってもちゃんと目が追っていけます。
何よりも煩雑なドレミ変換から脳が解放されて、ずっと演奏しやすくなるでしょう。

今まで逐一音符をドレミに直していた方には、あまりに楽譜の見方が違うので、驚かれたかもしれません。
今まで学んだ曲の楽譜を、上記のような目線で見直してみて下さい。ドレミ無しでも弾けそうな部分がたくさんありませんか?
次回も、この音程読みの具体例をもう少しあげてみます。
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【序の2】ピアノ「固定ド奏」からの脱却〜ドレミの解放に向けて

2018/11/10 22:24
前回考察したピアノの「固定ド奏」におけるドレミ、実は音楽とは関係の無い、音符と鍵盤を紐付けする単なる記号でしかありません。
すなわち ────

◆「音符位置⇒ドレミ」の変換作業は、音楽的能力とは別のもの
◆直したドレミから何ら音楽がイメージされていない
 (イメージ無しで鍵盤を押し、出てきた音を聴いているだけ)
◆「固定ド」は正しい音名ではなく、調名(ハ長調など)や音部記号名との関係もない ⇒楽典と不整合


そうです!だったら、わざわざ階名に使っていたドレミを横取りしなくても、他の言葉でも良かったのです!↓↓↓


日本では鍵盤の白鍵に「ドレミ…」が書いてある図が溢れているため、ピアノはドレミで学ぶ&弾くものと思い込んでいる人も多いでしょう。
しかし「CDE」を使う英独などに倣えば、日本なら「ハニホ」のはず。
そうなっていたなら、何ら階名と競合することもなく、楽典もスムーズに理解できたかと思うと、残念で残念で仕方ありません。

そしてさらなる「固定ド奏」の問題は、ソルフェージュ(楽譜と音楽の仲立ちをする)力や楽典の知識が全く無くても、とりあえずピアノが弾けるため、それらの訓練・勉強を怠りがちなこと。
しかも「固定ド」のせいでドレミ階名が使えなくなっていて、一層ソルフェージュや楽典の勉強が難しくなるというオマケ?まで付いています(笑)。
これは指導者、学習者、いずれの側にも言え、その結果音楽の基礎勉強をないがしろにしたまま、楽器の操作技術の向上にばかり目が行くようになります。
(だから日本のピアノ教育はハノンやチェルニーが大好き?なのでしょう)
しかしそれでは、初歩のうちはともかく、だんだん曲が長く&複雑になるにつれ、「譜読み」が憂鬱になってきませんか?


もちろん、次のような特別な人ならそれほど苦労しないでしょうが…

タイプ1:元々音楽(またはピアノ)の才能に恵まれていた
タイプ2:ドレミ変換や鍵盤に指を持っていく反応が異常に速く正確
タイプ3:ドレミ抜きで音符と鍵盤を速攻で結ぶ術を身に付けた
タイプ4:とにかく長時間練習する


(音大ピアノ科出身者には、2〜4の複合タイプが相当数いるはず)

…でも多くはフツーの人ですよね?
「少し難しい曲だと楽譜を読むのにとても苦労する」「1曲仕上がるまで長い日数がかかる」「もう根性?が尽きた…」

音楽の基礎がないまま楽器の練習をしていたら、何年かして行き詰まるのは当前なんです ────
これが「固定ド奏」が陥りがちな最大の欠点だと思います。

しかし鍵盤名として正しい音名を使ったとしても、私はそもそも楽譜の音符を逐一音名(のようなもの)に変換し、それに対応する鍵盤を探して弾く、という方法自体に大きな疑問を抱くのです。
それなら五線譜でなく、(リズムも表記できるようにした)音名文字譜でも考案した方が早いですよね?
なぜそういうものが普及しないのでしょう?

五線譜はそのまま見るのが一番カンタンなんです♪♪♪

五線譜の利点を最大限に活かし、音符を一々「ドレミに直さずに」楽譜を見ながら楽々ピアノを弾く方法があるのです!
(実際私は子供の時からその方法で、よほど技術的に無理な選曲でもない限り、すぐに新しい曲が弾けてしまいます)
ドレミ抜きでピアノが弾ければラクな上、解放されたドレミを階名に使い、音楽の基礎勉強に役立てることができますね。
次回からは、それについて説明します♪
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【序の1】ピアノ「固定ド奏」からの脱却〜ドレミの解放に向けて

2018/11/08 21:55
階名用に考えられたドレミを、音名のように使う「固定ド」教育について苦言を呈すると、ありがちな反論に「器楽指導に必要」というのがあります。特にピアノは「固定ド」じゃないと教えられないとか何とか。
最初私は、その意味が全く分かりませんでした。(子供の時からピアノ弾いてるけど、ドレミなんて一度も使ったことがないのに…)

「固定ド」を使った楽器演奏である固定ド奏を定義すると、こうなります。
1.楽器操作とドレミを関連付けておく
2.楽譜の音符を逐一ドレミに直す
3.1と2を併用して、楽譜を演奏する

 ◆上記ドレミはいずれも「固定ド」
 ★こちらの「固定ド」教育に関する考察記事もご参考に

これがピアノでは具体的にどうなるのか、まとめてみました。
どうもこんな感じらしいです↓↓(譜例はブルグミュラー《無邪気》)


まず「固定ド」なので、五線上の音符位置から自動的にドレミが決まります。
これは音楽的能力とは全く関係のない、単純な変換作業ですから、子供なら年齢相応に、大人なら理解するのは容易です。(あとは変換速度だけの問題)
練習前に下見してある程度覚えておくか、逐一変換しながら弾きます。
(楽譜にカナ振りすると、習っている人なら先生に「音符を読む力がつかないから書くのはダメ」と怒られるのが普通)

「固定ド」教育ではハニホ音名をほとんど教えない(習っても「使わない」からピンと来ない)ため、調号が♭1個はヘ長調かニ短調…などの調名は、先生はともかく学習者側ではどうでもよく(調名が形骸化)、その代わり♭1個なら「シ」に、2個なら「シとミ」、3個なら「シ、ミ、ラ」が♭(半音下がる)などと覚えます。
♯も同様に、調号の個数によって半音上がる音を覚えますが、「何故そうなるのか」はあまり理解してないようです。
このようにして確定したドレミに対応する鍵盤を順に弾けば、音を並べることができます。

リズムの方は、頑張って自力で読み取る場合もあるでしょうが、昨今ではYoutubeで音源を探して耳コピになっている人も多いと思われます。
なにしろ日本では(米国とは違い)、幼児・子供の入門〜初級前半を除けば、皆が同じような教材・楽曲でピアノを習っており、音源が見つからず困るなんてことはまずないでしょう。
また主要な教材は、たいていプロ演奏のお手本CDも発売されています。
ポピュラーの編曲モノは原曲自体を既に知っているし、その曲に聴こえれば多少楽譜と違っていても構わないので、まあテキトーでも構いませんね。

練習の初期段階は「譜読み」と称して鍵盤を探しながら弾くため、視線が楽譜と手元を行ったり来たりする、手間のかかる作業となります。
または短い単位でドレミを丸暗記してから、手元だけを見て何度も弾き、手指が覚えたら次…とやる人もいるようです。
当初はゆっくりでも、練習しているうちに徐々にテンポが上がり(というか、上げなければならないのが通常)、演奏の速さが音符をドレミに直す速度を超えるようになると、もう楽譜を見ながら弾けないので暗譜が演奏の絶対条件になってきます。
注)大人・子供を問わず、「楽譜を見ながら弾けない(=暗譜で弾くしかない)」人が多数いる理由がこれ。
とにかく弾いて覚えて覚えて弾いて…練習、頑張ります!!!

まあでも人間は同じ動作を何度も繰り返していると、体に必ず定着しますから、よほど難しい曲を選んだのでもない限り、そのうち何とかカタチになるんですね。(これは本当です!)
その後しばらく弾き込めば、そこそこセンスのある演奏ができる人もいるでしょう。
さてようやく1曲仕上がりました。すぐに次の曲を決めて練習開始です。
また音符を逐一ドレミに直しながら譜読み…大変だけど、頑張ろ♪

……以上の繰り返し

大人になってからピアノを習い始めた、または子供の頃に初級程度で止めてしまいその後再開した人達の練習記録ブログや、そのコメント欄、入門ピアノ教本および大人ピアノ学習者向け指南書などを総合すると、こんな感じなんです。
で、こうしてまとめてみて、私は心底驚きました…!

「固定ド奏」って、す…スゴい!!?
楽典の知識もソルフェージュ力も、なぁ〜〜んにも要らない!
音楽のことが何も分からなくてもピアノが弾けるんだ!!
そのかわり、日本人の大好きな?「気合」と「根性」で「一生懸命頑張る」んだわ!?
こりゃあ人気?が出るのも当然〜〜!?(続く)
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【階名連打】も面白い♪♪♪

2018/11/02 22:10
前回の「階名伸ばし」に続き、階名連打というのも考えてみました。
曲の冒頭や主題の初めで、同音が5回以上連続する曲を探し、その階名(連打後の続きを含めることも)を考え、曲名当てクイズにするものです。
いつの間にかツイッターで#階名連打のハッシュタグもでき、階名仲間でワイワイ楽しんでいます。

同音が5回以上連続する曲を思い出すのは比較的簡単ですが、それだけでは勉強にならないので、必ず階名も考えましょう。
なおここで注意することがあります。
連打の間、単音だけで和声が付いていない曲が結構あることです。
たとえばこちら↓

この場合(少なくともこの曲を初めて聴く時は)連打部分だけでは階名が特定できません。
ある程度続きを聴いて「ソーソソソー ソソソッソソ…」だったと分かるんですね。
長音階のソは明るくキッパリとした印象の音で、また属音として上行跳躍の踏み切り台になったり、主音や主和音に導くなどの働きがあります。
ここでは「さあ、始まるよ〜準備はいいかい?ほらっ♪♪♪」という感じでしょうか。

ところで「伸ばし」と「連打」、該当する曲を比べてみると、似ているようで違う点も結構あるなと気づきました。
まず類似点は、どちらも「ミ」が非常に多い、ということです。
実際に曲例が多いというだけでなく、ミは非常に目立つ音なので、他の音で始まる場合より印象が強く、記憶に残りやすい(=思い出しやすい)ことも関係していると思われます。
短調曲(ラ・ド・ミのいずれかから始まることが多い)に関しては特に、「伸ばし」はミが圧倒的に多いですね。
試しに短音階をイメージしてから「ラーーーー」あるいは「ドーーーー」と伸ばしてみると…こりゃあちょっと地味だ、と感じますよね?

一方、連打になると短調曲でも「ラ」が、なかなかの存在感を持って聴こえてきます。例えばこちらの曲など。
ポピュラーの歌モノでは「語りかけ型」「訴え型」の歌詞で、冒頭「ミの連打」が非常に多く名曲多数です。例えばこちらなど。

で、階名の勉強はリズムとは無縁だ…と思ってましたが、今回そうでもないことに気づきました。
それは、長い音価の「伸ばし」の次は、音が下行することが多く、逆に「連打」はその後に上行音型が続きやすいということです。
同じ音を長く伸ばしているうちに、パワーを消費するのか?ダラっと下がりやすくなる一方、連打は同音反復ごとにエネルギーが充填され、上を目指す感じです。
また「伸ばし」後に上行する際、伸ばしていた音を短くもう1回反復して勢いをつける例もありました。
例えばこちら「ミーーーーーーー ミラドシソーレミーーーー」。
二回目の短いミが非常に効いています。これが無く、長く伸ばしたミから直接4度上のラに行ったら、少々パンチに欠けると思います。

ということで、いや〜〜階名って、ほんっっとに面白いですね♪
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やってみよう♪【階名伸ばし】

2018/10/28 16:37
最近ハマっている音楽暇つぶし、それが階名伸ばしです。
何じゃそれ?
はい、ある特定の階名を長ぁ〜〜〜〜く伸ばして歌い、その続きが脳内自動再生されるのを楽しむ遊びです。
ある程度階名音感が身についた人なら、どなたでもできますよ。

例えば ─── 長音階の「ソ」をイメージして「ソーーーーーーー…」
(階名なので自分の歌いやすい音高で構いませんが、ドレミファソの「ソ」だと強く意識しながら伸ばします)

……クラシックの有名な歌が出た人いませんか?

ソーーーーーーーーミーーーレードドーーー♪

(オーーーーーーンブラーーマァーーイフーーー♪)

もちろん他の曲でも構いません。(まだまだたくさんあります)
伸ばしている間、その階名の性格や音階内での音程環境、付随する和音などを元に頭が脳内楽曲データバンクを超高速検索し、何か見つかるとスーッと続きが再生される、この出て来る時の感覚が超面白いんですよ(笑)。
これは階名ならではの音楽遊びではないでしょうか?

特におススメはミ伸ばしです。
ミで始まる曲はたくさんあるので、できるだけ長く伸ばして何か出るのを待ちしょう。

「ミーーーーーーーーーーーーーー…」

クラシックならこちらの旋律、ポピュラーではこちらのイントロが続いた人がたくさんいるはず。
ツイッターではこのゲーム音楽が出たという方もいました。
「ミーーーーー…」は短調曲にもあり、クラシックの名曲ならこちらが代表的でしょうか。
他に「(長・短調で)ドーーーーーー」「(短調の)ラーーーーーー」もやってみましょう。 何が出てくるかな???

ではそれ以外の階名はどうでしょう?
例えば長音階の「レ」を伸ばしてみると…

「レーーーーーーー……??」

「うっ…ド…ドに行きたい、ド…早くぅ〜〜〜!」ってなりませんか?
階名レは不安定な音で、特に長音階の場合は主音のドに強く引き寄せられてしまうため、長く伸ばしたレで始まる旋律は滅多にありません。(少なくとも西洋の音楽では)
長音階ほどではありませんが、短音階の時もやはりレはドに行きたがります。
同様に「ファ」や「シ(ティ)」も不安定で、長く伸ばしているのが辛い階名となります。
長音階・短音階それぞれで、これらの階名を伸ばして歌ってみて下さい。
どんな音に行きたがるでしょう?

…いやぁ〜〜階名って、ほんっっっとに面白いですね!(^ ^)
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ららら♪クラシックの「固定ド」があまりに酷い件

2018/10/22 22:54
ついにNHKに意見いたしました…

Eテレ「ららら♪クラシック」は、今までもたびたび楽曲の解説で「固定ド」が使われており、楽しく見ているとそこで急に不愉快になるので、最近はあまり視聴していませんでした。
しかし先日10月19日(金)のバッハ《ゴールドベルク変奏曲》の特集は、曲目とゲストの名前から「固定ドが出る」と予想できていたので覚悟の上、怖いもの見たさ?でチャンネルを合わせていました。

するとやはり低音主題の説明で「固定ド」のお出ましです(笑)。
画面にこのような譜例が…何と赤字で堂々と!

ソファミレ

その下半分にはチェンバロの鍵盤が上から映っており、ゲスト氏が次のように1音ずつ低音主題を弾き始めました。

「固定ド唱」しながら鍵盤を弾く

うわぁあ!!「ファ〜♪」って歌いながら嬰ヘ音の鍵盤弾いてる!!??
ウチの小さいテレビ画面でもハッキリ見える!!!
こんなのが全国放送されてる!!!??
ひえぇぇえ〜〜〜〜ッ!!!

このたたみかけるような音楽的ダウトの嵐に、私はもう怒りを通り越してゲラゲラ笑ってしまいました。
「固定ド」は予想してたけど、ここまでフルコースやらかしてくれるとは!!!

番組終了後は、も〜〜ど〜〜しようもないわぁ…と脱力してましたが、こういう状況を放置するのはおかしい、これ以上黙ってはいられないと強く感じ、番組公式サイトのフォームから次のような意見を送信しました。
その文面をそのまま載せます。(点線内)

- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

いつも名曲や音楽にまつわる楽しい番組をありがとうございます。
19日「ゴールトベルク変奏曲」の解説で疑問があります。
楽曲の譜例で、低音主題に「ソ ファ ミ レ」と赤字でカナが振ってありましたが、これは何でしょうか?
音名ならば「ト 嬰ヘ ホ ニ」(日本語)、「G F♯ E D」(英語)、「G Fis E D」(ドイツ語)ではないのですか?
百歩譲って、イタリア音名をカタカナにした(←正式な書き方ではありません)としても、「ファ」ではなく「ファ♯」ではありませんか?

そもそもドレミは音名でなく階名として使うものです。
階名だとこの低音主題は「ド シ ラ ソ」で、長調の主音から音階を一音ずつ下りていく動き(非常に多くの曲例があります)とすぐに分かり、音楽的にも意味のある解説になるのですが。

今回のように、ハ長調の階名をハ長調以外の調にも使ってしまう「固定ド」は、ドレミの俗用・誤用であり、NHKの教育番組で使うものではないと思います。
また公共放送でこのようなことをされますと、ドレミを階名として教え、あるいは使っている人達(私も含めたくさんいます)は困ってしまいます。
番組の解説が今までも度々「固定ド」だったのは知っていますが、今回ばかりは見過ごせないと感じ、メールさせていただきました。
今後の番組で、この点がぜひ改善されることを願っております。

- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

言ってどうなるものでもないかもしれませんが、黙っていると体に悪いです、ほんとに!
私だってもう何十年も真面目に受信料払ってるんですからね!!!
お願いします、NHK様!
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「音源」は自分でソルフェージュ♪もちろん階名で♪

2018/10/15 22:24
少し前、Youtubeの私のチャンネルに英語のコメントが入りました。キャサリン・ロリンのとある曲を弾いて欲しいと言うのです。
楽譜も持っており、簡単な曲なのでOKし、数日後に録音をアップするとすぐに御礼のコメントが来ました。
曰く「この曲の練習で苦戦していたけれど、これでどんな感じの曲か分かったので、本当にありがとうございました!」ということでした。
はあ〜〜ん、なるほど!参考音源が欲しかったんですね!
確かに、どんな曲か知っていれば練習は断然ラクで、当該曲がYoutubeに無く困っていたようです。

さて件の曲とはこちらです… ★楽譜はこちらの曲集に収録



……「何かありがちな短調曲じゃないの?技術もそんなに必要なさそうだし。何に苦戦してたんだろう」と思いますよね?

実はこれ、調号が♭5つの変ロ短調(変ニ長調の平行短調)なんです!
クラシック曲だけを教材に使っていれば、技術的に中級後半過ぎでないとまず出会うことのない調ですが、米国の教育作品では比較的簡単なレベルでも「将来の予習」的にこういう曲があるのです。
コメント主さんは、どんな曲か全く知らない状態で「♭が付く音はこれとこれと…だからこの音の鍵盤はこれかな?」などと、いわゆる「譜読み」と格闘するも一向に形にならず、いい加減イヤになったのではないでしょうか。

楽譜を見て「とりあえず弾いてみる」ことを「譜読み」と言っているピアノ学習者(先生も?)はたくさんいます。
しかし本当の譜読みとは「どんな音楽かイメージすること」、つまり脳内にその曲の音源を作ることです。(細部まで緻密である必要はなく、主な旋律や基調となるリズム、大雑把な和声程度でも構いません)
もちろん「弾いてみること」もイメージ作りに役立ちますが、今回のケースのように、それ自体が厄介な場合は困りますよね。
また相当速く&上手く演奏しないと、音楽として捉えにくい曲もあります。
ですから楽器に頼らずイメージできる力(ソルフェージュ力)が重要になってくるのです。

ここで階名の出番です!
階名唱の難易度は、調号の有る無しやその数に影響を受けません。
変ロ短調だろうが嬰ハ長調だろうが、簡易な旋律ならそのままの簡単さで歌えるのです。
(著作権があるので譜例が出せませんが)このプレリュード、音楽が階名で聴こえる人なら旋律が「ミーーーレドシーラー ミーラーソーーファーー」だとすぐ分かり、その先もごくごく常套的な展開だと見(聴き)抜けるでしょう。
ということは、曲を知らない状態で楽譜を見たとしても、旋律の音程を取るのにほとんど困難はないことを意味します。

また和声もごく当たり前な部分がほとんどなので、階名でバスを読むか、少々勘(これも階名を学んでいると身につくのですが)のいい人なら旋律を歌っているだけで、もう和声が「ついてくる」はずです。
階名の守備範囲外であるリズムは大して凝ってませんから、総じてこの曲は階名ソルフェージュなら初級レベルでしかありません。
もちろん私はこのようにして脳内音源を作ってから、ピアノに向かっています。
慣れている調と比べて変ロ短調が少々弾きづらく、最初はピアノが鳴りにくいのは事実ですが、それでももう「どんな曲か分かっている」ので練習がラクですね。

ところで階名でなく(「固定ド」のような)音名ソルフェージュだったらどうでしょう?
そもそも音名から音高を即座に思い浮かべるには絶対音感がないと難しいし、一般に音名ソルフェージュは調号が増えるにつれ難易度が上がるので、変ロ短調なんてお手上げの人も多いはず。
手元の100ページほどある音大生向け新曲視唱集では、調性別に課題が並んでいる一番最後、たった2ページに変ロ短調が割り当てられているのみです。
♭する音がすぐ分かったとしても、(「固定ド」なら)「ファーーーミ♭レ♭ドーシ♭ー ファーシ♭ーラ♭ーーソ♭ーー」なる音高の羅列から旋律を捉え、和声まで見当を付けるのは、そう簡単ではないでしょうね。

楽器で音を出す前に楽譜を読んで脳内音源を作る作業、普段から心がけることでスキルがどんどん向上します。
簡単で短い曲を用意して、あるいは弾きたいと思っている曲の「出来る部分」だけでもいいからやってみましょう。
楽器を手にしてからの練習の進み具合が全然違います!
また、今までたくさん演奏して馴染みのある作曲家だと、たとえ知らない曲でも旋律や和声の癖を知っているせいか脳内音源の完成度が高くなります。
私はもうキャサリン・ロリンを40曲以上弾いているので、彼女のピアノ曲なら楽器に頼らずとも、大部分再現できちゃいますよ♪
もう脳内で楽しんだから弾かなくていいや…となる副作用まで出るのは困ったことですが!?
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