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ヘンデルと(戦慄の右脳改革)音楽箱
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ヘンデルの声楽曲を中心とした、バロックの埋もれ名曲や、ちょっと珍しい音楽の話題など♪
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ケヴィン・オルソン〜 FJH Music の作曲家【1】

2018/07/24 20:37
今まで米国のピアノ教育作品で日本で出版されていないものは、アマゾン・ジャパン(マーケットプレイス含む)で、いわゆる「紙の楽譜」を購入して弾いていました。
ここでAlfredやHal&Leonardから出ているものは大抵買えますが、新興の教育音楽出版社であるFJH Musicの楽譜は、ごく一部を除いて扱いがありません。
教育音楽の作曲家は出版社専属で仕事をしている人も多く、Youtubeで知った素敵な曲や面白そうな作曲家がFJHだと分かる度に、残念だったのですが…色々と調べるているうちに、こちらのサイトでデジタル版がダウンロード購入できると知り、このところバンバンと(笑)買って弾くようになりました。

FJHのピアノ曲は、紙で出ている1曲売りのシート(日本で言う「ピース」)なら、ほぼデジタル版もリリースされているようです。
PDF形式なので紙に印刷できますが、私はプリンタを持っていないため、ファイルをパソコンからUSBメモリにコピーし、セブンイレブンのマルチコピー機でA4に印刷しています。楽譜に7色くらい使って色鉛筆で書き込むので、紙じゃないと困るんです。
…ということで、以前から「新鮮な作風だな〜♪」と思っていた、ケヴィン・オルソンの曲をさっそく弾いてみました。

「クロスロード」 ★楽譜のダウンロード購入はこちら


★自動車のCMにでも使ったら、楽譜の問い合わせが殺到しそうな曲!

「輝けるオウカー山脈」 ★楽譜のダウンロード購入はこちら


★米国ユタ州のオウカー(地元の言葉で「輝く」の意)山脈が、陽を受けて輝く光景を描写

どちらもFJHによる難易度は Late Intermediate(日本の中級前半程度)で、Alfred や Hal&Leonard のそれと大差ないと感じました。米国はピアノ教育学が発達しており、出版社が異なっても難易度判定はおおむね共通のものがあるのでしょう。

さてオルソンのこの2曲、どちらもピアノがすごく良く鳴って気持ち良いし、カッコいいですね!特徴的な連打のモチーフは、両手で交互に弾いている部分が多く、今まで経験したことのない変わった書法でした。
そして「クロスロード」の方は、「音階系のパッセージが無い」「指を越えたりくぐったりする運指が無い」「左手の動きが単純」なため、オクターブに届く手の大きさがあれば、大人初心者の方でも練習次第でかなり良い演奏ができる可能性があります。
古典派のソナチネなど比べると、それより難しい要素もある一方で超ラクな面もあり、こっちの方が断然「自分に向いている」人も多いのでは?
興味のある方はぜひ弾いてみてください♪

「輝けるオウカー山脈」は、「クロスロード」よりも技術的にだいぶ難しく、拡張アルペジオがスラスラ弾ける程度のスキルが必要です。
もっとも「この曲は難しい」と覚悟して慎重に練習したことと、「特に難しい箇所」が「カッコいい箇所」と一致していたため、意外と練習がはかどり想定より短期間で仕上がりました。
たいした演奏効果もないのに指だけ難しいと、練習していてウンザリですが、その点この曲は良く書けているなと。
日本人作曲家の学習者・愛好者向けピアノ作品と比べて、米国のそれは「ムダに難しくしない(=難しくするならそれに見合った演奏効果が必須)」にかなり配慮している印象があります。
ピアノ再開当初は、もっと日本人作曲家の曲をたくさん弾く心づもりだったのに、すっかり米国派になってしまった理由の一つはそれなんだなぁ〜
(^ ^;ゞ。
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「固定ド」教育を状況別に考察

2018/06/14 20:02
ドレミを使った階名教育の障害となっている「固定ド」教育に関し、状況を少し細かく分けて、その背景や問題点を考察してみました。
注)以下、★ ★ ★の部分まで「ドレミ」は「固定ド」のそれを指します

【固定ド唱】
・楽譜をドレミで読みながら、その音高で歌うこと

◆何調でも読み方が同じで、簡単だから普及?
◆ハ長調ばかり階名唱しているうち、それを音高を表す音名と勘違いして「固定」?
◆本来は階名唱のシラブルだったものを、イタリア音名と勘違い?
◆ドレミで絶対音感がついている指導者、またそのような学習者には好都合?
◆歌やソルフェージュだけでなく器楽指導でも、音を覚える目的で「曲の旋律や声部をドレミで歌う」場合あり。(後述の「固定ド奏」とも関連)

《問題点》
◆調号や臨時記号は無視して幹音のシラブルで歌うので、実際には音名唱にもなっていない。五線上の音符の位置をドレミに直しているだけ。
◆調によって同じシラブルの組み合わせでも音程が異なり、全く相対音感の訓練にはならない。むしろ害になる?
◆すでに絶対音感がついている人は、ドレミが分かれば(調号や臨時記号は脳内で付加)楽譜を自力で音楽に直せるが、そうでない人は楽器に頼るか覚えて歌うしかなく、ソルフェージュ力の向上は望めない。

【固定ド指示】
・単音やフレーズをドレミで指示すること
・重音や和音をまとめてドレミで指示すること

◆学校の音楽の授業・部活動や一般の音楽団体の練習、個人の音楽レッスンなどで、楽曲上の特定の箇所を指し示すのに使われる。
例:「3小節目のファ」「そのミソシ和音」「シレラミの所からもう一度」
◆本来はハニホやCDE音名が使われるべきケースだが、ドレミの方が子供や初学者にも通じやすい(=ハニホやCDEを教えるのが面倒?)から使用?
◆特に複数音を並べる場合は、ハニホやCDE音名より言いやすく普及?

《問題点》
◆単音の場合、派生音で「ファのシャープ」「ミのフラット」などの、俗用音名?が使われることも。逆にフレーズでは調号も臨時記号も無視されることがある。(通じればいいのだからメチャクチャ)
◆「固定ド指示」ばかりの音楽環境にいると、いつまで経っても正しい音名が身につかず、楽典などの勉強や音楽関係の文献を読むのに支障が出る。

【固定ド読み】
・複数の連続した音符を、音程をつけずにドレミで読むこと
・楽譜にドレミを書き込むこと
・声に出したり書き込んだりはしないが、音符を逐一ドレミに直しながら見ること

◆これらを「譜読み」あるいはその準備と考える人が相当数いる?
◆後で述べる「固定ド奏」との併用で普及?

《問題点》
全く音楽がイメージできておらず、実は譜読みになっていない。
◆ドレミを言いながら音程をつけない行為は非音楽的。
◆これができることを「楽譜が読める」と勘違いしている人が非常に多く、本当に楽譜が読めるようになる勉強に関心が向かない。

【固定ド奏】
・ドレミを言ったり脳内で意識しながら、その音に対応する楽器操作(の練習)をすること
・上記の「固定ド読み」と併用して、楽譜の音楽を演奏すること

◆子供や初心者に手っ取り早く楽器を演奏させる方法として普及?
◆学校の音楽授業などで、集団相手に楽器指導する時は便利?
◆ドレミで絶対音感がついている指導者は、自身が楽器演奏しながら反射的にドレミを想起するため、ドレミ癒着の楽器指導に何の疑問も持たない?

《問題点》
◆ドレミという「通訳を介した」演奏は、「通訳抜き」に比べて非効率。自然に後者に移行できればよいが、通訳依存から卒業できない人も多数。
全ての音符をドレミに直さないと演奏できない(と思い込んでいる)ため、長かったり音符が多い曲だと大変。また直す速度が演奏テンポより遅い場合はドレミを覚えてから練習するしかなく、そのうち行き詰まる。(直す手間を省こうと、全ての音符にドレミを振ったピアノ楽譜が大量に出ているほど)
◆音を並べるだけでは音楽の演奏にならないのだが…?
◆ピアノや鍵盤ハーモニカだけでなく、ヴァイオリン、クラシックギター、オカリナなどでも「固定ド奏」の教本や指導が見受けられ、楽器の特性から考えてもはなはだ疑問。
◆器楽演奏は「固定ド」が便利、あるいは「固定ド」でないと指導できないという言い分は、この「固定ド奏」を指していると思われる。確かにこれで楽譜の音を並べて演奏(というより楽器操作?)はできるが、初心者レベルはともかく長期的に見た場合、この奏法から卒業できないと上達が頭打ちになるのでは?

★(以上全ての使用例が)直接誰かに指導を受ける場合に限らず、各種の教本や学習系音楽書などで用いられる場合も、広義の「固定ド教育」と言える

            ★ ★ ★ 

こうして見てみると、階名教育の障害になるという点を除いたとしても、「固定ド」教育は音楽的に疑問が多いことがよく分かります。

《問題点》は、「絶対音感はなく、相対音感はあるが階名のラベリングはまだ無い」、また音楽的な素質もごく普通の人を想定しました。
彼&彼女らは、絶対音感に「固定ド」が紐付けされてしまった人よりは、ドレミを使った階名(移動ド)に抵抗が少ないはずなのに、例えば「固定ド指示」指導者の元で「固定ド読み」+「固定ド奏」をある程度続けてしまうと、階名の存在や必要性を知ったとしても、その学習に積極的になれないケースが多々あるようです。(または「異文化」として遠ざけるなど)
実際は、ごく普通の人ほど階名を学ぶと音楽的に得るものが多いのですが…。

また、私のようにすでにドレミが階名と紐付けされている場合は、上記の「固定ド」教育例がたとえ短期間&一時的なものであっても、大きな苦痛や混乱の元となります。
私はもう自分の音感状態や「固定ド」問題について熟知しているので、自分にとって有害な状況にすぐ気づき、そこから遠ざかれますが、無自覚(少し前までは私だってそうでした!)な、しかも将来のある若い方が、「固定ド」環境に放り込まれ引っ掻き回されるのは、大きな音楽的損失になるでしょう。
どうぞお気をつけください。
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階名パワー全開♪♪松下耕《合唱のためのエチュード》集

2018/06/04 22:50
階名(移動ド)を全面的に採用し、音の機能や性格を踏まえて美しいハーモニー作りに役立てようという、全6巻・100曲からなる合唱曲集が刊行中です。(現在4巻まで)

シリーズ全体の手引きがこちら。
合唱のためのエチュード 導入書 演奏のための手引き
パナムジカ
松下耕


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私はこれに加えて、とりあえず「初級編・下」も一緒に買ってみました。
作曲者の松下耕さんは日本の合唱界では著名な方で、エチュードとは言っても練習曲風なところは全く無く、どれも素朴ながら美しい歌になっています。
毎回の練習時間の一部を使って、効率的にトレーニングできるよう短くまとめられているのが、コンサート用の曲と違うだけですね。
また合唱団以外でも、ソルフェージュやソルミゼーションの教材として、あるいは各種の音階(旋法・5音音階なども含む)を使った作品の実例に触れたい方には、とても興味深い曲集だと思います。

【特徴】
・全曲ア・カペラ(ピアノ伴奏では音楽的な音感が身につかないため)
・(初級編・下では)2〜4部の同声合唱
・一般的な長・短音階の他に、教会旋法や和旋法など多彩な音階を使用
・階名を d r m などの略記で赤字で付記(初級編は全ての音符に、中級編はポイント的に) ⇒何と、楽譜が二色刷りなんです!
・移高や移旋に伴う階名読み替えの位置や方法も表記
・音名はCDE(英語)
・ホモフォニーだけでなく、カノンなどのポリフォニー曲も多数
・谷川俊太郎、まど・みちお氏らによる易しい日本語歌詞

巻末の「全曲一覧表」によると、中・上級編では「半音階」「全音音階」「倍音列音階」なども登場し、どうも松下さんは無調や非調性音楽にも階名を使用するようです。(ど…どうなるんですかね!?)

音階外の音(臨時変化音)の表記は、「正しいドレミの使い方」63Pの説明とほぼ同じです(re♭が ra でなく ro となる点だけが相違)。 「階名唱(いわゆる「移動ド」唱)77のウォームアップ集」とも合わせて、自力で音取りできるようになったら、仲間を集めるとかグループレッスンなどで、このエチュード集を使い美しくハモってみるというように、続けて使えます。
「練習課題」だけでなく、このような「楽曲」にも挑戦すれば、さらに楽しく音楽的にも有意義なことでしょう。

ただしこの合唱曲集では、必ずしも「階名は調号の一番右側の♯がティ、♭ならファ」になっていない点は注意が必要です。それは ────

・教会旋法の階名の振り方が違う
 ⇒リディア、ミクソリディアは長音階の、ドリア、フリギア、ロクリアは短音階の変種と考えている
例:リディア旋法(ファ旋法)は「ファソラティドレミファ」でなく「ドレミフィソラティド」  (これはまあ分かります)

・ベースになっている7音音階には調号が必要でも、5音音階で曲中に派生音が登場しない時は、調号が付いていない
例:ニ短調ベースの「ラドレミソ」5音音階の曲では、「ファ」の変ロ音が出てこないので、調号の♭が書いてない  (これは少々残念)

そして一番印象的だったこと ─── 導入書の中に「実際のところ、移動ドってそんなに効果あるの?」と題したコラムがあります。
それによると、松下さんは幼少の頃からピアノを習い、音大付属の音楽教室でも徹底した「固定ド」で教わった、ガチガチの「絶対音感+固定ド」の人だったんですね!
ですがコダーイ研究家の人達と交流する中で…(以下、青字部分は引用)

私が移動ドの効力がどのくらいなのか、と尋ねると、「移動ドで読めば、ハーモニーの違いが如実にわかる」と言われたのです。早速、自分の合唱団で試してみました。するとどうでしょう、言われた通り、ハーモニーが奥深くなり、旋律に色彩感が生まれたのです。これが音楽か。 (中略) 以来、私は徹底して移動ドを使用するようになりました。 (中略) ですから、本書をお読みになった皆さんも、「騙されたと思って」移動ドを使って読んでみてください。

早速試してみた松下さん、凄いと思います!階名をやらなくてもいい理由とか欠点などをあげつらう「固定ド」センセイが、圧倒的多数なんですから。
そして「固定ド」一辺倒だった人ほど、階名を知った時の驚きと感動が大きいようです。(「固定ド」教育って一体何だったんですかね?)
残念ながら私は元々階名音感なのでその感動は味わえませんが、でも仲間が増えることは嬉しい限りです。
──── ということで、シリーズの続きを待っています♪
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階名と暮らして50年!?

2018/06/01 20:39
私が自分で楽譜を読んでリードオルガンを弾き始めたのが小学校3年の春頃、その時すでに階名音感だったことが確実なので、そろそろ階名と暮らして50年ということになります。(年齢バレバレw)

半年ほどのカワイ音楽教室のグループレッスンを途中に挟んで、幼稚園〜小学校1年の冬まで習っていたピアノは、メトードローズやバイエルが教材でしたが、全く分からない&弾けない状態でやめてしまいました。
しかしその後2年以上経って、ある日ふと楽譜を見てみたら「何をすべきが分かった」時の驚きは今でも忘れません!
つまらない練習曲みたいなのは跳ばして、表題やイラストがついた面白そうな曲を片っ端から弾いてみると、これがスラスラ行くんですね。
もう楽しくてしょうがない♪♪♪

その頃大好きだった、メトードローズ「木ぼりの小さい兵隊さん」。

ト長調のこの曲の旋律を、私は「ミソソソ、ミソソソ♪」と階名(移動ド)で認識していた記憶が、今でもはっきりとあります。
決して「固定ド」の「シレレレ…」ではなかったです。
でもだからといって、私は楽譜を階名で読んでオルガンを弾いていたわけではなく、また当時は音名もほとんど知りませんでした。
ではどうやったか? まず弾き始めの両手の指位置を確認し、あとは楽譜のタマの上がり下がりの間隔(=音程)や指番号を頼りに、手元は見ないで弾く方法でした。(現在も基本的にそれでやっています)

今思うと独力で、全く知らない曲を正しく楽譜を読んで弾いたことに自分でも驚きますが、当時私はすでに ────
・自然な旋律の流れとはどんなものか知っている
・旋律がこうなら和声はこうだと想像がつく
・音を間違うと、音楽的に変だと耳ですぐ分かる
 ……状態でした。

ぶっちゃけ、この程度の入門ピアノ曲がどのように作られているか、音楽的に見抜けていたんですね。
だから手元の楽譜でめぼしい曲はあっと言う間に弾いてしまい、今度はバイエルの下巻とバイエル併用曲集を買ってきて、譜ヅラが好みの曲(笑)を見つけては弾いて楽しんでいました。

全く出来なかったピアノのレッスンから2年余り、この真逆の展開は何故?…ずっと謎でした。学校の音楽のおかげかとも思いましたが、通常それだけでは楽譜が読めるようにならない人が大半で、根拠に乏しいです。
この2年余の間、私がやっていたことは何か?

NHK「みんなのうた」の好きな曲を、楽譜を見ながら歌ってたんです!

当時は、切手を貼った返信用の封筒を同封してNHKに請求すると、楽譜が無料でもらえました。母に頼んで何ヶ月分も楽譜を集め、まとめて紐で綴じて手垢!がつくまで愛用していました。その中には以前も記事に書いた、歌詞に階名が入っている「走れ並木を」もあったと思います。
聴き覚えた歌を楽譜を見ながら歌うので、新曲視唱とは違いますが、なんちゃってソルフェージュ的な訓練効果はあったはずです。
また私は「覚えた音の高さで歌う」という感覚が子供の頃から全く無く、いつもテキトーな高さで歌い出していたため、楽譜も個々の音符の絶対位置よりも、どれくらい上がった&下がったという相対的な見方をしていました。

小学校の低学年で「歌を歌うことが好きで、きれいな声で上手に歌います」と通知表の所見欄に書かれたくらいなので、どうものべつまくなし歌っていたようです(笑)。
またその頃習った、音域から考えてハ長調ではないと思われる校歌も、文語の難しい詞で歌う前に学校で階名唱したようです。(今歌うと、階名が歌詞のように自然に出てくるため)
そんなこんなで相対音感に階名が紐付けされ、父が聴いていたクラシック音楽からテレビ番組の流行歌まで、耳に入る音楽を自然に階名で捉える力がついて、その結果「音楽の仕組みが分かる」「楽譜から音楽がイメージできる」ようになったのだと思われます。

加えて私が幸運だったのは、「固定ド」教育で階名音感を潰されなかったことと、音名と階名に違う言葉を使い区別することを教わった点です。
今あらためて振り返ると、いや〜〜〜良かった良かった♪♪♪
もうすっかり折り返し点を過ぎた人生ですが、残りも階名と一緒に音楽生活を楽しんでいこうと思います。
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「ラ・フォル・ジュルネ TOKYO 2018」今年も楽しんだ♪

2018/05/07 21:41
今年は東京国際フォーラムを中心とした丸の内だけでなく、池袋エリアとの同時開催となったラ・フォル・ジュルネ(LFJ)、テーマは「モンド・ヌーヴォー 新しい世界へ」。
私は丸の内へ2日目と3日目に、それぞれ2公演を聴きに行きました。

【M231】パリサンダー(リコーダー四重奏)…ルネサンスから現代曲まで、長短様々なリコーダーを駆使して演奏
【M223】リシャール・ガリアーノ(アコーディオン)…自作曲、ドビュッシーやルグランの編曲ものなど
【M332】アンサンブル・オブシディエンヌ…バグパイプ、プサルタリー、レベックなどの伴奏で中世の伝統歌
【M337】ピエール・アンタイ(チェンバロ)…スカルラッティのソナタ


去年、あまり馴染みのない演奏家や曲目の公演をテキトーに選んで行ったら結構面白かったので、今年もその線でチケットを申し込みました。
(その方が、抽選で当選する確率が高そうということもありますが)
【M337】のアンタイ+スカルラッティだけは良く知っていますが、これは抽選で落ちるだろうとダメモトで申し込んだら当選したもので、それ以外は(曲目はともかく)演奏家については全く未知で、何の下調べもせずに会場へ。

で、一番スゴい!と舌を巻いたのは、アコーディオンのガリアーノでした。
たった1台のアコーディオンから、オーケストラのような多彩な響き!
ドビュッシー「月の光」なんて、ピアノじゃないと雰囲気出ないでしょ…と、普通なら思いますよね?
でも彼の手にかかると、完全にアコーディオンの語法による幻想的な「月の光」になっているんですよ!
きっとどんな音楽でも、見事にアコーディオン化する腕とセンスを持っているのでしょう。
鍵盤でなく全て(右手の方も)ボタン式の楽器を巧みに操る様も、素人目には驚異に映りました。

すごい人がいるんだな〜!と会場を出た後で知ったのですが、彼はあの黄色い大看板、泣く子も黙る?グラモフォンからアルバムが出てるんですね!
つまり私が知らなかっただけで、アコーディオン界では超有名&人気の演奏家だったわけです。
いや〜〜〜〜納得しました!(笑)
本当にスゴい演奏家は、無知な聴衆をもパフォーマンスだけでノックアウトする力があるってことです。
(子供や初心者にほど、ホンモノを見せる&聴かせるのが大切なのも、こういう理由からなんですね)

ただ少し残念だったのは「プロの奏者で生のアコーディオンの音が聴ける」のを期待していたのに、PAで拡声していたこと。
楽器から直接細いコードが出ており、少し脇の方でしたが最前列だったのに楽器の直接音は全く聴こえなかったことから、電気増幅を前提とするアコーディオンだったのかもしれません。
まあでも、スピーカーから出てくる音でも素晴らしい演奏と感じられたのだから、それだけ芸が超一流だったとも言えます。

【M231】と【M332】は、どちらも多くの楽器をとっかえひっかえしつつ、その説明やちょっとしたパフォーマンスも交えた楽しい公演でした。
【M337】は、会場の音響や楽器の設置条件(ステージ床の材質など)がチェンバロには辛いだろうと予想していたため、あまり期待せずに行きました。
ですが(期待が低かったのが功を奏したか?)、思ったほど音は悪くなく、演奏は良く言えば自由闊達、悪く言えば少々(CDよりも)大雑把でこちらはプラスマイナスゼロ、さらに終演予定時刻を30分以上もオーバーする19曲+アンコール大盛りプログラムで、トータルでは「お得感ハンパない」公演だったと思います。

というわけで、来年も…あるんですよね?
何年も前から「次が微妙」状態のLFJですが、何とかお願いします!
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「正しいドレミの歌い方」で、音楽が分かる♪歌える♪

2018/04/19 23:06
階名(移動ド)を使って、楽しく&分かりやすく読譜や楽典の勉強ができる本が出ました!
その名も正しいドレミの歌い方

正しいドレミの歌い方 楽器がなくても楽譜は読める!
アルテスパブリッシング
鳴海史生


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今まで当ブログのテーマ「階名と移動ド♪」を読んでいただいている方ならお分かりでしょうが、「正しい」に対して「正しくない」のはもちろん「固定ド」のドレミですよ。
残念ながら現在の日本では、ドレミと言えば「固定ド」が、音楽の勉強のためというより、楽器操作の指示用語とか、絶対音感(音楽的能力とは別のもの)の「音名もどき」として無批判に使われています。
しかしそれでは音楽の勉強にならないんです…


【第1部】正しい「ドレミ感覚」を身につける
五線譜を使わず、そして楽器の助けも借りずに、階名と音程を結びつける練習をします。
「楽器の使用禁止」は、相対的な音程ではなく音高と結びついてしまっている「固定ド」に学習を邪魔されないため。
何のことはない、「ドレミファミレド〜」などと書いてある階名を、音程付けて歌うだけなんですが、「ドレミファ」が歌えれば、「ド(レミ)ファ」と考えて「ド-ファ」の完全4度が取れるわけです。
そしてここでのドレミは音名(=音の高さを表す)ではなく(ドレミ本来の用法)階名なのですから、歌い出しは自分の好き勝手な歌いやすい高さでOK!
つまり大人になってからでも磨ける相対音感を使って、読譜に結びつけようというのがこの本の特徴です。
「自分は音感がなくて」とか「子供の時に音楽の習い事をしなかったから」と、楽譜を読む(楽譜を音楽に直す)のを諦めていませんか?
正しい方法で手順を踏めば、必ず読めるようになります。

【第2部】楽典
五線譜の仕組みや音名・音部記号、ドレミの歴史などの説明に続いて、階名を使って調や調号の仕組みを学びます。
一般的な楽典の本では、単なる暗記モノに成り下がってるこの部分、階名と音名を使い分けつつ理解し、しかも音楽的に捉えられることと思います。
特に104ページからの、五線上の2音の音程を答える問題、ただ理屈のみで解く非音楽的な方法で説明されている一般の楽典書とは全く違う、解けばその音程が聴こえてくる!階名を使った解法に多くの人は驚くでしょう。
何この裏技!?
いえ、これは裏なんかじゃない、こういう解き方こそオモテでなければいけないのです!!!
なお楽譜を音楽に直すにはリズムも必要ですから、音符や休符の長さに関する説明もこの章の最後にあります。

【第3部】歌唱課題集
え!?もう五線譜見て歌うの?知らない曲を!?…と思うかもしれませんが、第1章・第2章の内容が身についていれば、もう歌えるはずなんです!
とは言っても五線譜を階名で読む経験がまだ少ない人のために、音符にカナで階名が振って(一部穴埋め式)あります。
階名に直すことよりも、音楽に直すことが最終目的なので、まずはカナ頼みでもいいからトライしてみましょう。
この種のこと(新曲視唱)に初挑戦した人なら、1番が歌えただけでも感動するに違いありません。そしてもっとやってみようと思うはず!
100曲クリアしたら、次はカナを少しずつ墨塗り(笑)して再挑戦したり、身近にある楽譜もどんどん階名を頼りに歌ってみましょう。

楽器なしでも楽譜から歌えるようになると、合唱などに役立つだけでなく、器楽をやっている人も大いに音楽の基礎力が向上します。
まず楽譜を読むのが楽しく、そして速くなります。
新しい曲をやる時、楽器で音を出す前に(全部が無理なら一部だけでも)旋律などを歌ってチェックするだけで、練習がとてもスムーズ。
これは全く聴いたことのない(いわゆる「音源」がない)曲に取り組む時、特に効果を発揮します。

旋律だけでなく低音声部も歌うとか、階名経験を積めば旋律に付く和声もイメージできるようになるため、私などは少々平凡な?ピアノ曲なら、全く弾かなくても楽譜だけからどんな音楽か分かるようになりました。
(読んで楽しんだからもう弾かなくていいや、という曲まで!?)
楽器に触る時間や気力、その状況がなくても、楽譜さえあれば弾きたい曲の勉強ができることは、学習者にとって大きなメリットです。
他にも、階名それぞれが持つ音楽的機能や性格、色々な音程のニュアンスを感じながら曲想を付けるセンスなど、階名を知らなかった時よりワンランク(いやもっと?)上の演奏ができるようになることは間違いありません。
──── ということで、始めた人に音楽の女神が微笑みますよ♪
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英国の音楽検定課題曲を弾く【2】

2017/12/09 22:48
前回のABRSMに続き、今回はTCL(トリニティ・カレッジ・ロンドン)による音楽検定です。
実はこの両者、ピアノ部門に関して言うと、どちらもグレード8まであることや、楽曲演奏以外に課すスケール&アルペジオなどの技術試験要項を見てもよく似ていて、決定的な違いがイマイチ分かりません。
受験者はどう使い分けているのでしょうかねえ?
グレードは(日本の「級」とは逆に)数字が大きいほど難しく、同じ数字ならABRSMもTCLもほぼ同程度の難易度と考えていいようです。
ではTCL課題曲の中から、1960年代生まれの作曲家が2010年代に発表した2曲をどうぞ。

TCL グレード5(2015-2017) グループB ★こちらの課題集に収録
◆What to do when it rains / Gareth Balch (b.1969)


TCL グレード6(2015-2017) グループB ★こちらの課題集に収録
◆The Wit and Wisdom of the Night / Mark Tanner (b.1963)


1曲目、拍子抜けするほど普通にステキな曲ですね!
何かゲンダイオンガク的なものを予想した人は肩透かし…!?
たまたまYoutubeで耳にして気に入り、さっそく楽譜を購入、グレード5は日本の初級終盤〜中級初め程度なので、3日ほどで問題なく弾けるようになりました。
47秒過ぎ、中間部分に入った箇所は「雨が降って退屈、つまんな〜〜い」とでも言いたいのでしょうか、でもその後で「雨なら雨で楽しいことだってあるよね」と思い直している気持ちで演奏してみました。
Balch氏のこの作品が好評だったせいか(どうかは分かりませんが)、彼のピアノ曲は 2018-2020のTCLでもグレード5の課題曲になっています。

2曲目、こちらはいわゆるゲンダイ物ですね!
8分の7、12、15拍子が交替する混合拍子+変拍子に加え、普通の長・短音階でなく旋法が主体で、フレーズの終わり方も独特です。
ただ音の置き方は単純で覚えやすく、音型の反復も多いため、少々ゆっくりなら通して弾けるようになるまでそれほど時間はかかりませんでした。
むしろ、事細かに付いているスラー、スタッカート、アクセントの指示や強弱を忠実に守るのが難しかったかな?

またこの曲を弾くにあたり、今まで米国の教育作品で「混合拍子」「変拍子」「旋法」を何曲か経験していたことが非常に役立ちました。
(普通に米国作品でピアノを勉強していれば、そのような要素を持つ曲を避けて通ることは無理)
それがなかったらこの「The Wit 〜」も、「新鮮で面白い曲だけど、練習するのはちょっと…」と敬遠していたでしょう。

米アルフレッド社によれば、ABRSMやTCLのグレード6は米国教育レベルチャートのEarly Advanced に当たります。
多くの教育作品はその下のLate Intermediate までなので、今まで比較的簡単な作品を弾きながら身に付けた土台のおかげで、レベルが上の曲をやる際のハードルも低くなったのです。
グレード6の他の課題曲にしても、特に19世紀以降のものに関しては、そこに含まれるほとんどの音楽的・技術的要素が、米国の教育作品で体験済みということに気づきました。
バロックや古典派の作品を「基礎」と称して、現代ピアノとはかけ離れた楽器のために書かれた曲を延々とやらせている日本とは全然違いますね。
…というわけで、ピアノ再開後は米国式でやってきた私ですが、最近とみに色々なタイプの曲が気軽に弾けるようになってきて、嬉しい限りです。
(^ ^)♪
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