対訳名言集「コルネーリア&セスト」編

オペラ対訳プロジェクト「ジュリオ・チェーザレ」完訳記念♪名言集第2弾は、チェーザレの盟友でエジプト側に殺された、ポンペーオの妻コルネーリアと息子のセスト編です。
この2人が、トロメーオ王を殺していつかポンペーオの仇を取るのだ・・・と、囚われの身にありながら復讐の機会を狙う過程は、チェーザレとクレオパトラの恋の行方と平行する脇筋として、物語に緊張感を与えています。

でもやっぱり、オンナコドモじゃ不安・・・(笑)

チェーザレ軍の中で 今や僕達はどうすれば?
夫を亡くした母さんと、父さんを亡くした僕で

(第1幕第4場、セスト)

さらに意訳 →「オトンなしのオカンと、オトンなしのオレでどないすんねん!?」

しかも未亡人コルネーリアは(ある意味クレオパトラ以上の?)美人らしく、エジプト軍の将軍で王の側近アキッラに、「俺の女房になるなら自由にしてやるで」と口説かれる始末。
しかしコルネーリアは夫の仇に抱かれるよりも、夫の死と自分の身の上を嘆き続ける方を選びます。

嘆くために生まれた者は永遠に泣き続けるのよ
(第2幕第3場、コルネーリア)

彼女、真性のネクラ(←死語)ですね。
ところでこの第3場、ト書きは次のようになっています。

猛獣がいる庭と隣合わせの 後宮の庭
コルネーリアは小さな鍬(くわ)を手に 花壇を耕している


息子のセストは牢屋にぶち込まれてますが、彼女はガーデニング!?
実は、アキッラだけでなくトロメーオ王も彼女を狙っていて、美しい姿に傷がつかないよう当たり障りのない刑罰を与えているのです。
昼はガーデニングで夜は王様の御相手って、極楽じゃん♪と思う私は堕落してるでしょうか?(爆)

一方、息子セストの勇ましい言葉

殺された父の仇討ちに無関心なのは 息子ではない
この手に武器を持ち あのエジプトの暴君を 地面に突き倒してやる

(第1幕第8場)

復讐に燃える者は 命なんか構わないんだよ、母さん
セストが死ぬかあの暴君が死ぬか、どちらかだ

(第2幕第5場)

・・・ですがそのセストも、チェーザレが海に落ちて死んだと聞き、絶望します。

チェーザレが亡くなった今  これ以上僕達に何が望める?
(第2幕第11場)

・・・しかし九死に一生を得たチェーザレと再会!

望みはあるぞ、チェーザレが生きているなら
(第3幕第6場)

最後は、あわやコルネーリアがトロメーオに犯されそうになったところへセストが登場、一騎打ちの末みごと復讐を果たします。
勇ましい口をきいていてもセストはまだ子供、チェーザレを亡くなった父親代わりのように感じていたのでしょうね。

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