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zoom RSS 「赤城の子守唄」〜四七抜き短調の名曲(2)

<<   作成日時 : 2017/08/19 23:18   >>

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この歌は忘れていましたが、昭和歌謡のメロディー譜を見ながら視唱しているうちに「ああ、聴いたことある!」と、テレビの懐メロ番組で直立不動で歌っていた東海林太郎さんの姿と共に、思い出したものです。

《赤城の子守唄》(昭和9年)
作詞:佐藤惣之助、作曲:竹岡信幸、唄:東海林太郎

曲の背景などはこちら(Wikipedia)をどうぞ

【階名】(4小節で1行)
ドミーーファミラシドーシドシラファミー
ラシドミーファミドシラシーーー
ミーファミドシラーー ミドミファラファミー
ラミラシドシミドシーーー
ミドーシドシラシードシラファーミー
ドシミードシミラシーーー (注:A)
ラシドミファミラーーシラファラファーミー
ドシミードシラシラーーー


四七抜き短音階は「ドレミソラド」の四七抜き長音階のミとラが半音下がって短調化したものとされています。
(「ドレミ♭ソラ♭ド」の音程関係を、♭を使わずに書き換えると「ラシドミファラ」になる)
「シドミファラシ」の都節音階とは本来関係なくも、結果的に構成音が同じになり、西洋の短音階と日本の都節音階の折衷のようになっています。
ですから四七抜き短調曲はこれら両音階の特徴を持っていますが、この《赤城の子守唄》は前回の《東京行進曲》よりも都節音階寄り、つまり日本の伝統的な音楽の影響が強い印象です。

まず歌唱部分だけでなく前奏や間奏の旋律も、和声的短音階の「ソ#」は出ず「ラシドミファ」だけで固めていること。
さらに階名各行の最後を見ると⇒ミ・シ・ミ・シ・ミ・シ・ミ・ラ
《東京行進曲》では⇒ミ・ラ・ミ・ラ(2小節1行にすると⇒ミ・ミ・ラ・ラ・ド・ミ・ド・ラ)
《赤城の子守唄》は断然、「シ」でフレーズが一息つく部分が多いことが分かります。
これは「シ」「ミ」が核音(音高が安定し、節回しの中心となる音)である都節音階の特徴です。
西洋の短音階なら「シ」は不安定な音で、容易に他の音(特に「ラ」)に移ってしまうのですが、《赤城〜》では「シ」に安定感があり、むしろ最後の「ラ」終止が取って付けたように感じませんか?

実は私が最初に楽譜を見て歌った時は、伴奏による次への誘導がなかったこともあり、A行の「シーーー」で「終わった」と勘違いしたんですよ。
その原因は、この歌↓が連想されたからでしょう。



【階名】
ファーファーミーー ファラーファーミーー
ドミファラーファラミーーーー
ラーシーラシ ドミーファーミーー
ラシードーラーシーーーー
 

こちらは完全な都節音階で、シで終わっています。
面白いですね〜、シで終われるんですよ、日本人は!

この《ねんねんころりよ》は、やはり四七抜き短音階で《赤城の子守唄》と同じく「男の子守唄」として戦後大ヒットした《浪曲子守唄》のセリフ部分でバックに使われ、歌唱部分と違和感なく馴染んでいます。
四七抜き短音階のそこかしこに顔を出す都節音階の影…西洋音楽が入ってきても、伝統的な日本人の音感がそう簡単に上書きされるわけではないようです。

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