アクセスカウンタ

プロフィール

ブログ名
ヘンデルと(戦慄の右脳改革)音楽箱
ブログ紹介
ヘンデルの声楽曲を中心とした、バロックの埋もれ名曲や、ちょっと珍しい音楽の話題など♪
★ 只今キルンベルガーやミーントーンなど、古典調律について研究中★
help RSS

イタリア協奏曲♪今度はチェンバロで

2012/05/17 14:40
ウルフ三分割・修正ミーントーンによるバッハのイタリア協奏曲、今度は第三楽章をチェンバロ版で打ち込んでみました。
楽譜に二段鍵盤の使い分けが示されているので、その効果も再現しています。



第一楽章(ピアノ版)と、音律五度圏図はこちら

第三楽章は113小節目にA♭が三回出ますが、それ以外は全て通常のミーントーンにある音です。
このA♭音は、曲のテンポが速いこともあり、G#で代用しても許せる感じです。
しかも後半のイ短調部分ではG#がたくさん使われるので、G#優先で音の高さを決めたいところ。
このウルフ三分割ミーントーンでは、A♭・G#の兼用音はG#寄りで、好都合でした。

ところで今回、バッハの「半音階的幻想曲とフーガ」「イタリア協奏曲」を、最低限修正したミーントーンで鳴らしてみようと思い立ったのは(そう思うからにはある程度「勝算」があるわけですが)、これらが全て♭1つの調で書かれていたからです。
G#-E♭ウルフに五度・長三度ともひっかからない確率は、♭1つのヘ長調・ニ短調が最も高いようなので。
(統計取ったわけじゃありませんが、経験的にそう感じる)
なので、音律に無い音が使われていたり異名音の混用があっても、少し音を変更するだけで何とかなるかも・・・と踏んだのですね。
もし「イタリア協奏曲」の第二楽章が、平行調のニ短調でなく同名短調のヘ短調(♭4つ)だったら、(ヘ短調は音階がまともにウルフをまたぐので)無理かなあ・・・と思ったことでしょう。

さて、他にもこの音律で良好に演奏できるバッハの鍵盤曲を探してみたくなりました。
もし一夜のリサイタルが開けるくらいの曲が集まれば、本物のチェンバロで聴く事だって夢ではありません。
そしたらば何と!あの大曲ゴルトベルク変奏曲が行けそう・・・と気づいたんです!
(これだけでリサイタル開けますよ♪)

ゴルトベルク〜はト長調ですが、三つある短調の変奏が同名短調のト短調(♭2つ)で、それがこの曲の音律設定を難しくしています。
しかも第25変奏後半には、A♭・D♭・G♭・C♭・F♭がゾロゾロ出てくる箇所があり、以前はここを見て「とてもミーントーンの出番じゃない」と思っていました。
しかしすでにスカルラッティで、短調の場合は代用音だらけでもクリアできる場合があるのを知っています。
しかもこの♭音ゾロゾロの部分は、「半音階的幻想曲とフーガ」にもあって、それはこの音律で無事演奏できてるんですね。
というわけで次回からは、しばらくゴルトベルク変奏曲です。
記事へブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 4


修正ミーントーンで「イタリア協奏曲」ピアノ版

2012/05/13 18:38
修正ミーントーンによるバッハの「イタリア協奏曲」第一楽章(ピアノ版)です。



前回の記事で、A♭とG#の兼用音を作るべくウルフを二分割したミーントーンでひとまずOK・・・と書いてますが、実際にはそれだと少々問題があるので、結局「半音階的幻想曲とフーガ」の時と同じ、ウルフ三分割の修正ミーントーンで演奏しています。
(通常のミーントーンとは2音違うのみ)
【使用音律の五度圏図・再掲】↓↓↓


ミーントーンのウルフはバカ広いので、二分割だとまだ15セント強広い五度(まともに五度として使うのは厳しい)が、今度は二つできてしまいます。
(【C#】-【 G#・A♭】-【E♭】)
そこにカスる箇所があるんですね。
例えば73小節目↓↓↓ 時差がありますが、やはりちょっと・・・


105小節目、変ロ長調で主題が出る箇所↓↓↓ 一瞬ですが同時打鍵。


どちらも四度なので五度ほど狂いは目立ちませんが、それでも耳のご機嫌(笑)によっては「ん?今一瞬ヘンな音が」になるんですよ。
三分割すると広い五度は三つに増えますが、+8セント強の広さになるので、この程度のカスリならほぼセーフになります。
さらに、もう少し低い方がしっくりくるかなあ・・・と感じていたE♭が少しD#寄りになり、ちょうど良い高さになるオマケもつきました。
何と言っても「半音階的〜」と同じ音律で行けるなら、超便利だし。(^ ^;)

ただし第一楽章では、左手に出てくるC-G-Cのような五度と四度だけの和音(ミーントーンでは鈍い響きになる)や、三つの広い五度の両脇の二音(C#とB♭)がぶつかる箇所が、少し気になるところです。
↓↓↓63小節目、相性の悪い二音の出会い(ほんの一瞬ですけど)


それでも全体的にはこの「ほぼミーントーン」音律で、旋律も和音も違和感なく聴けると思いますがどうでしょうか。
「平均律ど〜たら曲集」(爆)のバッハだからって、何でもかんでも均(なら)した音律で弾く必要はないってことですね。
あれは特殊な曲集だというのを忘れたらいけません。
次回は第三楽章をチェンバロ版で ──── ♪
記事へブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 6


「イタリア協奏曲」謎のG#音

2012/05/10 18:11
バッハの「半音階的幻想曲とフーガ」に続いて、「イタリア協奏曲」を調べています。
様式的には古い「半音階〜」に比べて、こちらはイタリア風協奏曲のエッセンスを取り入れた新しいタイプの曲ですが、和声的には概してまとも(笑)、明るく親しみやすい曲調になっていますね。
前回同様、必要以上に均(なら)したりせず、なるべく純度の高い音律で演奏しよう・・・というのが狙いです。

曲調からはミーントーンで行けそうな感じなので音を調べてみると、第二楽章は(通常ウルフ位置の)ミーントーンで使われる音しか出てきません。
第三楽章も、たった1小節A♭が出てくるだけで、後は全てミーントーンにある音です。
しかし第一楽章には、ミーントーンに無いA♭とD♭がかなり使われています。
13小節アタマのA♭・・・↓↓↓これは大事な音ですね。


17小節目からはD♭も登場・・・↓↓↓


とりあえずミーントーンで鳴らしてみます・・・これら二音の箇所、どう聴こえるでしょうか?
(冒頭から途中まで/ピアノ・バージョンです)


A♭・D♭の代わりにG#・C#(いずれも正しい音より低い)が鳴ってるわけですが、最初「ん?」でも聴き慣れれば許せる感じですよね。
つまりここは一応「代用音」でもいいかな・・・と思えます。
この箇所(最後に再現あり)以外にはA♭・D♭が使われてないので、第一楽章はミーントーンでも良さそうな雰囲気。
ところが・・・曲が進んで第88小節↓↓↓



ど・・・どうしちゃったんでしょうか、突然こーなるんですよぉ。(^ ^;)
絶対に決めなければいけない音が、完璧に音痴です。(低い)
しかしこの音はG#で、代用なんかしてません、正しい音が鳴っているのに何故!?


ひょっとしてこれは記譜違いで、本当はA♭なのでは・・・?と思い、ミーントーンをAs(A♭)型にしてみると・・・↓↓↓



今度は「高すぎ」で、やはり変です。
つまりここでは、G#とA♭の中間くらいの高さの音が要求されてるんですね。
実際にやってみました↓↓↓(ウルフ分割ミーントーン)



このことから、バッハがこの曲を作曲していた時の楽器は、純粋なミーントーンではなかったと推定されます。
少なくともG#とA♭は異名同音ですね・・・全体に均した音律だからそうなったのか、この音だけが調整されていたのかは分かりませんが。
このように、少し古い音律を適用した時に上手く行かない箇所は、音楽的に新しく人々の耳に新鮮に聴こえたに違いないと思います。
以前には不可能だった音の動きや和声が使われているということですから。(続く・・・♪)

【使用した音律の五度圏図】


記事へブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 2


今年も行ってきたラ・フォル・ジュルネ♪

2012/05/06 15:46
ラ・フォル・ジュルネ、初回ベートーヴェンから皆勤賞のワタクシであります♪
あいにく今年は、3日がラ・フォル・ジュルネ史上最悪?の天候で、中日4日も今ひとつ、しかし最終5日はお祭り日和の好天に恵まれました。
私は3日と5日にピアノばかり計5公演+1マスタークラス見学でしたが、外のお天気が良いと室内の音楽鑑賞も気分が違いますね。
5日お昼過ぎ、東京国際フォーラム・ガラス棟のにぎわい。↓↓↓


聴いたピアニストは五人 ───【154】イーゴリ・チェチュエフ(来日中止のブリジット・エンゲラーから変更)、【176】クレール=マリ・ルゲ、【331】プラメナ・マンゴーヴァ、【353】アレクセイ・ヴォロディン、【354】ダヴィッド・カドゥシュ
今年のテーマであるロシアものが特に好きなわけでもなく、ピアニストにもこだわりがないので、公演の時間帯で適当に選んだものです。

気楽にのぞんだので(この音楽祭ではいつもそうしていますが)、チャイコフスキー、ラフマニノフ、スクリャービンの比較的短い人気曲から、ショスタコーヴィチ24の前奏曲抜粋、大曲プロコフィエフのソナタ7番(「戦争ソナタ」の1曲)やムソルグスキー「展覧会の絵」まで、ロシアのピアノ音楽をたっぷり楽しめました♪
【176】は、ほぼ同じ曲目でCD売っていたので、1500円で購入。
ルゲさん、ご覧のとおりの美女ですので、そういうのが好みの方(笑)は来年要チェックですよ。(来るかどうかは分かりませんが)


「打鍵スピードが並の人間じゃない」と専門家っぽい男性が感心していたマンゴーヴァは昨年も聴きましたが、より一層「大きく」なっていました。(いろんな意味で・・・)
まともに聴いたのは初めてのプロコフィエフのソナタ、予想してたとはいえスゴい曲&演奏でしたね〜、超絶技巧の無機的なリズムとフレーズを、命中率100%の機関銃みたいに弾いていくんですよ。
こんな曲、よく書くなあ&弾くなあ・・・これはもう鋼鉄フレームの頑丈な現代ピアノでないと「耐えられない」曲でしょう。
最後の数分はピアノが壊れるんじゃないかと思いました。
この部分だけでもアンコールして欲しかったけど、あれだけ激演の後でまた弾く余力なんて無いでしょうね。

フランスの新鋭カドゥシュ君は、まだ少年っぽさが残る金髪美青年で小柄なのも超私好み(爆)!
その彼が弾く「展覧会の絵」、小さな体が紡ぎだす大きな音楽を十分堪能しました。
もっとも演奏中ずっと、「あのスタインウェイが平均律じゃなくて、キルンベルガー第二法だったらなあ」と思ってましたが。
「展覧会の絵」は第二法がバッチリなんですよ・・・
(他の公演も、脳内キルンベルガー第二法変換で聴いてましたけどね)

さて音楽の間のお楽しみ(というか、ハラが減っては鑑賞できぬ!)、ネオ屋台村で今年食べたのは「ミートカレー温玉のせ」550円。↓↓↓


食べたかった「トマトのせ」はすでに売り切れ、食事には中途ハンパな時間にもかかわらず、地上広場は人でごった返していて椅子も空いておらず、花壇の縁に腰を下ろして食べました。
(同様の人多数)
でもお祭りだから、それくらいの人出でないと盛り上がらないですよね〜!
カレーを食べたら甘い物が欲しくなったので、帝国ホテルのソフトクリーム(バニラ&チョコ)300円を展示ホールでペロペロ、その後島村楽器のブースでヴァイオリン弓の「毛替え」実演も見学しました。
来年はフランス&スペインということで、ミヨーやプーランクの公演に期待しています。
近・現代メインのようですが、オマケ的に古楽等もあるかもしれませんので、ともあれクラシック好きの方はプログラムを要チェック!
「まとめ聴き」できるので、遠方の方も連休を利用して廉価で生演奏を楽しむチャンスですよ♪

★記事中【】内はラ・フォル・ジュルネの公演番号
記事へブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 4


修正ミーントーンで「半音階的幻想曲とフーガ」

2012/04/27 17:50
しばらく現代モノやってましたが、再び古楽の世界に戻ってきました。(笑)
いきなりバッハの超有名曲、半音階的幻想曲とフーガBWV903です!

この曲は、スヴェーリンクの「半音階的ファンタジア」などで有名な、ミーントーンの半音階が持つ独特の歪み(半音に大小二種ある)に触発された一連の鍵盤曲の、最後にして最大の名曲と思います。
なのでミーントーンで弾きたい・・・が、通常ミーントーンには無い音(D#・A#・E#・B#・A♭・D♭・G♭・C♭・F♭)が多く、当然ながら異名音の混用も起きています。
実際試してみると、(何度も聴けば慣れますが)一般的な耳にはミーントーンではちょっと厳しい感じなんですね。

ではこの曲は、平均律クラヴィーア曲集のような新しい考えに基づく、均(なら)された音律が想定されているのでしょうか?
私にはとてもそう思えないんですよね・・・そこでミーントーンに最小限の修正を加えてこの曲を良好に鳴らす音律を探ってみました。

通常ミーントーンから2音のみ変更↓↓↓(ピアノ・バージョンです)



★幻想曲のレツィタティフ:2分31秒〜  フーガ:5分14秒〜

ミーントーンらしく古風に響く所、妖しく?崩れかける所、絶妙のバランスだと思いませんか?
このミーントーンは、ヘンデル式にウルフを分割して兼用音を作ったものですが、それでもまかなえない音(A#・E#・B#・D♭・G♭・C♭・F♭)は、スカルラッティ式に異名音で代用したのがミソです。(下図参照)
⇒ ちゃんと今までの研究(笑)の成果が生きてますね〜!
⇒ この三人、だてに同じ年生まれじゃないんだわ〜!?(爆)


短調で、しかも臨時記号が多い怪しげな曲調のため、代用が利いたのだと思います。
当然、代用音が頻出する箇所は歪みますが、特に幻想曲のレツィタティフ部分は、「次の和音、大丈夫かな・・・」と探りながら弾き進む感じがたまりませんね。
また、イ長調や二長調主和音で一旦終止する箇所は、ミーントーンの純正長三度が生きています。
フーガは、均した音律と比べてアタリがゴツゴツしており、独特の味わいが。

他のミーントーン系音律も試しましたが、1/5や1/6コンマのミーントーンよりも、このウルフ三分割の方が、音律による効果が明快で気に入っています。
このようにウルフの両脇の音を「ちょっといじって」曲に合わせることは、普通に行われていたんじゃないでしょうかねえ?
これぞウェル=テンパード・ミーントーンですよ♪
記事へなるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 2 / トラックバック 0 / コメント 7


平吉毅州「チューリップのラインダンス」

2012/04/13 17:15
日本人作曲家のピアノ小品を古典調律で演奏するシリーズ、今度は少しポピュラー&ジャズっぽいフィーリングの曲を選んでみました。
平吉毅州(ひらよしたけくに)さんの、こどものためのピアノ曲集「虹のリズム」から、チューリップのラインダンスです。
1979年出版で2012年1月1日で第70刷ですから、100刷を超えた「お菓子の世界」ほどではないにしろ、相当な人気作ですね。
(残念ながら平吉さんは、1998年に61歳で亡くなられていますが)

「チューリップのラインダンス」というタイトルが、何だかお子様向けな印象ですが、4小節目でもうこれをガキだけに弾かせとくのはもったいない(笑)和音が出てきて、その後も一見単調な譜面ヅラからは想像できない、粋なサウンドとリズム満載の展開です。
むしろ大人が弾いてこそ、カッコよく決まる曲でしょう♪
主要部分はト長調・・・ではどうぞ↓↓↓



今回は、20世紀に「バッハ御用達?」として発表された音律の一つ、ケルナーを使ってみました。
ヴェルクマイスターやキルンベルガー第三法同様、ケルナーも不具合が出るタイプの音律ではないので、一応どんな曲でも演奏できます。
ただこの曲は元々、平均律が「似合っている」印象があったので、ケルナーで演奏したからといって、とりたてて良くなるほどではありませんでした。

ミーントーンやピタゴラス律は、ウルフをどこに動かしても厳しいです。
キルンベルガー第二法は、強打する和音でD-A-Eの狭い五度にかなり抵触するも、同時に不協和音程が鳴っているため、何とか不具合の一歩手前でしのぎます・・・が、どうも和音の一つ一つの音が妙に尖がって聴こえて(笑)、曲の雰囲気と合わないんですね。(^ ^;)
ベートーヴェンの場合は、その鋭い響きが深遠な曲調と似合っていても、これは「チューリップのラインダンス」でしょ?みんな仲良く踊ってるんですよ・・・♪(爆)

平均律だと和音のヌケが悪く微妙に濁るので、不協和音も角が取れて柔らかく「まとまる」のです。
曲中、随所に出てくる決めの和音は、そういう平均律的な響きの方が似合っていると感じました。
(一般に音律は、純正音程が少なくなると響きがボンヤリしてきます)
またこの曲では、協和音の多くがスタッカートで短く切って奏されるため、オクターブ以外の音程が全て正しくない平均律の「実害」を、それほど感じずに済むようです。
まさに平均律のたまものといった曲かもしれませんね。
記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


繰り返す五度★田中カレン「星のうた3」

2012/03/30 19:22
日本人作曲家シリーズが面白いので、昔買って押入れの段ボール箱に眠っていた楽譜ばかりじゃナニだし(笑)、新しい楽譜を仕入れてまいりました。
田中カレンさん(1961 〜)の、こどものためのピアノ曲集「星のどうぶつたち」です。
今まで取り上げた作曲家からぐっと世代が若返り、やはり音楽に新鮮なものを感じます。
(ちなみに中田喜直さんは1923年、湯山昭さんは1932年生まれです)

この曲集は「やぎ」「ペガサス」「はくちょう」など、星座に登場する動物達のイメージが音楽になっていますが、その中に「星のうた」と題する五度音程をベースに書かれた曲が、4曲挿入されています。
そこから「星のうた 3」を選びました ──── 当然、平均律前提だと思いますので、まずはそれで・・・↓↓↓



調号は無しですが、ハ長調・・・というわけではなく、文字通り宇宙に漂いながらきらめく星を見ているような不思議な曲調です。
何と!左手は「G ⇒ C ⇒ G ⇒ D」の五度音程を繰り返しているだけ、しかも最初から最後までペダル踏みっぱなしの指示が・・・
分かりますね、コレが何を意味するか ──── これは絶対、五度が純正なピタゴラス律で演奏する価値アリですよ♪
やってみました↓↓↓



平均律バージョンが「ふ〜ん・・・」程度でも、こちらはキモチ良くて何度も聴いてしまった人いるんじゃないですか!?(^ ^;)
平均律の五度は純正よりたった2セント(半音の50分の1)狭いだけで、普通これは「ほぼ純正」のように認識されていますが、やはり「合ってる」のと「合ってない」のでは大違いってことです。

なお、使われている音や和音の種類が少ないので、ピタゴラス律のウルフは最初「関係ない位置に飛ばせばいい」と思いましたが、そうすると曲中「D-B」の長六度(短三度の転回)が汚く聴こえてしまいます。
(他がとてもキレイなので、わずかの傷も気になる)
従ってD-A-E-Bのどれかを狭くして、D-B長六度を純正に近づける必要があります。
D-Aを狭くすると、DとE長二度の響きが悪く、A-Eは右手旋律で重要なのでウルフにできません ──── 残りはE-Bだけです。

それで聴いてみるとすごくイイ ─── が、よ〜〜〜く楽譜を見ると、旋律で超高域の前打音とそれに続く主音が「B⇒E」じゃないですか・・・(^ ^;)
(動画でキラリ☆と星が光っている箇所)
そう思って再度聴くと、確かにB音が少しヘンな所(笑)から鳴っているような気がします。
ですが、それがむしろ神秘的で硬質な星の輝きに感じられて、イイ味してる!
もし中音域だったり、同時打鍵だったらNGのところで、ラッキーでしたね。

最後に、ヴェルクマイスターで演奏した例をあげておきます↓↓↓



この曲に関しては、平均律よりもダメです ──── 「C-G-D」が致命的に狭い。
破綻するような不具合が出ることはないヴェルクマイスターですが、このように合わない曲も多々あるわけです。
古典調律で弾けば何でも良いわけでなく、正しい選択の必要があるんですね。
(ピタゴラス律でウルフだったキラリ☆の箇所、ヴェルクマイスターでは純正なのに、かえってつまらなく聴こえるのも皮肉)
記事へなるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 2 / トラックバック 0 / コメント 2


続きを見る

トップへ

月別リンク

リンクは御自由にどうぞ
どのページでも構いません
ヘンデルと(戦慄の右脳改革)音楽箱/BIGLOBEウェブリブログ
[ ]