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ヘンデルと(戦慄の右脳改革)音楽箱
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ヘンデルの声楽曲を中心とした、バロックの埋もれ名曲や、ちょっと珍しい音楽の話題など♪
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「固定ド」ピアノ曲〜《ファのおなはし》by 三善晃

2016/11/26 16:13
タイトルに階名(移動ド)が入ってるピアノ曲があるなら、当然?「固定ド」曲もあるはずだ…と探したら簡単に見つかりました。
かつて「固定ド」推進の首謀者(失礼!)だった三善晃さんの、子供のためのピアノ曲集《音の森》(1978)から「ファのおはなし」です。
さあ何がファなんでしょうか、聴いてお確かめください。



主題の中に、何度も繰り返す音がありますね。
「ファ」に聴こえました????
「ファっていうか、ファのシャープだよね?まあどっちもファって読むからね…」←絶対音感+「固定ド」の人はこう反応するはず。
一方、階名(移動ド)音感の人は…↓↓↓

… …ミにしか聴こえねェ…!!

…これミだろ、何がファなんだよ!!!

ミに決まってるだろーがぁあああ!!!!!


何だぁ?この曲はぁあああッ!???!!

私もこちらでした(爆)。
冒頭の右手旋律はこうなっています↓↓↓


タイトルはト音記号第5線上の音を「ファ」としていますが、階名だとこの音は(ニ長調の)「ミ」になります。
階名音感の人なら、楽譜を見なくても曲の冒頭を少し聴くだけで容易に「ミ」と認識できるはずで、ミソミ〜〜ソミ〜〜という出だしは、非常に良く使われるソミ6度ですね♪

それにしてもこの件で「固定ド」ってワケの分からんメソッド?だと思うのは、第5線にシャープの調号がついてるのに全くそれを無視してることです。
調号や臨時記号の有無にかかわらず、第5線にタマがあれば一律に「ファ」と読むんですか????
ダブルシャープが付いても「ファ」? きっとそうなんでしょうね。
つまり「固定ド」というのは音名にさえなっておらず、五線上のタマの位置を指しているだけなのです。
これをその辺のオジサンが「いいじゃん、何か悪いのぉ?」と言うなら分かりますよ、でも三善さんって(すごく偉い?)作曲家なんでしょ!??

さらに不思議なのは、三善さん自身による「演奏のてびき」に、この曲に関し「D dur、 h mollの音階練習をしておこう」とドイツ音名の調名表記が使われてることです。
「子供はドレミで簡易教育しておき、大人になったらドイツ語でちゃんと学ばせる」という筋書きなんでしょうか?
しかし初学時代に「固定ド」を刷り込まれた場合、たとえ後でそれを表面上は卒業したとしても、階名(移動ド)の正しい認知やその学習が困難になることは、普通のアタマがあれば気がつくはず。
その上でこういう曲を書いたなら、階名が不要と思っているのみならず、階名を学ばせないような教育を積極展開していたことになります。

実はこの曲集には他にも「ラのぶらんこ」「ファのパヴァーヌ」という、「固定ド」タイトル曲があり、三善さんの固定ド推しぶりが良く分かります。
もし私が小学生の時(←すでに階名音感発動してましたw)にこのような曲を知ったら、大いに違和感を覚えたはずで、同じような子供が「先生、これファじゃなくてミに聴こえるよ」などと言ったらどう対応するのでしょう?
いや、もしかして階名音感者や大体(笑)音感者を強引に「固定ド化」するための教材なんですかね???
だとしたら恐ろしいことです…

ところでこの「ファのおはなし」、作曲者の意図とは真逆ですが、私には階名的観点から見てなかなか面白い&良いサンプルと思うので、次回はそれについて記事にします。
天国の三善先生もぜひお読みください♪
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階名がタイトルのピアノ曲を発見!?

2016/11/23 22:20
なんと!タイトルに階名が使われているピアノ曲を見つけました。
その名もラグタイム ド-シ-ドです。
さっそく弾いてみましたのでどうぞ♪♪♪



階名の知識がある人なら、タイトルの「ド-シ-ド」が何を意味しているかすぐに分かりますね?
そうです、階名では隣り合ったシとドの音程は半音(短2度)、曲中何度も出てくる「半音下がってまた半音上がる」音型を指して「ド-シ-ド」と言ってるのです!
私も「ドシード♪ドシード♪」というノリで楽しく演奏できました(笑)。

著作権があるので譜面を出せないのですが、この曲は調号なしで一見ハ長調のようでも、臨時記号をつけて変ロ音が使われているなど、基本はハ音が主音のミクソリディア旋法です。
(調号をつけるなら、ヘ長調と同じものになる)
階名で読む場合、ハ長調・ヘ長調のどちらに倣うか迷う所ではありますが、必ずしも全てのドシド音型が、文字通り階名で「ド-シ-ド」になっているわけではありません。
しかし音高が異なっても、半音で上下するジグザグ音型を「ド-シ-ド」と捉えてタイトルに使ったのは、極めて階名の本質をついている発想だと思います。

            ──── 間 ────

………これだけで終わったら記事になんかしませんよ(笑)!
Youtubeで私がこの曲の存在を知ったのはつい最近です。
楽譜を手に入れようと調べたところ、Martha Mierの「Jazz, Rags & Blues Book 1」の収録曲と分かりました。
だったら、こちらの記事で紹介しているマーサ・ミアーの曲集に入っています ───「はて?ラグタイム ド-シ-ドなんて曲あったっけ?あれば気づいてるはずだけど…」
慌てて楽譜をめくり目次を見ましたが、そんな曲ありません。
「あれ?無いじゃん…おかしいなぁ…あ! あぁあッ!?」

ラグタイム スクエア ダンスという日本語タイトルの下に、 Ragtime Do-si-do と小さな文字が…

何と!「Do-si-do」が訳出されず、全く別の言葉に置き換えられていたのです!
他の曲も日本語タイトルと原題を見比べてみましたが、これほど改変されているものはなく、なぜこの曲だけが…!?
しばらく唖然として楽譜を眺めていたら、突然あることに気づき、私は「アハハハ」と大笑い!
そうです、この曲に22回も出てくる「ドシド音型」、その中に1つも「固定ド」読みでドシドになるものが無かったのです!

おそらくこの曲集の日本語版出版に際し、「Do-si-do」をどう訳すか、編集サイドでは大紛糾したのでしょう。
「ラグタイム ド-シ-ド」とした場合、「固定ド」一辺倒で階名を知らないピアノの先生や生徒(これはジャズの曲集ですが、あくまで楽譜を見て弾くクラシック系学習者を想定した教育作品)の多くは、「どこにもドシドがないのに変」と思うはずです。
日本の現状を考えると正直に訳すのは不適切と判断し、他の適当な言葉でスリ替えたに違いありません。
曲を解釈&演奏する上で重要なポイントとも言える「ド-シ-ド」を消し去るとは…出版社まで階名の隠蔽工作に加担してるようなもので、もう開いた口がふさがらないです!
(この場合、階名に関する注を付けてでも「ド-シ-ド」を残すべきだったと思います)

なおこの曲集では、低いC音の連打が特徴的な「Low C Boogie」という曲も、英語音名「C」が敬遠されたのか「ベースのブギ」という訳になっています。
こちらも演奏上「C」を意識するのが大切と思うのですけどね…
Youtube見てください、Ragtime Do-si-do も Low C Boogie も、このタイトルのまま世界でたくさんの人が演奏してるんですよ。
日本ばっかり何やってるんでしょう!?
音名も階名もいい加減な日本のピアノ教育、ガラパゴス化してると思うのは私だけでしょうか????

「ドレミの歌」を例に、長音階とdo re mi…について説明している英語のページ
(AやCなどの音名とは異なること、do re mi… がピアノの色々な鍵盤から始められることなどが、きちんと言及されています)
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音名はどれが良い?日・英・独語の比較

2016/11/11 22:10
日本の、特にクラシック系音楽教育で階名が絶滅寸前になっている原因に、音名が正規の音名用語で教えられてない現状があります。
つまり階名が健全化していない世界では、音名もいい加減なのです。
そこで、日本では3種も流通(笑)している音名について、それぞれの特徴を私なりにあげてみますので、これからキチンと使おう!という方は参考にしてみてください。
(私は普段、どれも同じ程度に使っています)

【日本名:ハニホ…】
1.ト音記号、ヘ音記号などの音部記号名、「ニ長調」「嬰ハ短調」などの調名の理解に欠かせない
2.音名唱(これがどの程度重要かはともかく)の際も、日本人には英語や独語より歌いやすい
3.カタカナは子供でも分かるが、派生音の「嬰」「変」に少々難あり?
4.調号がつく音名は#なら「ヘハトニイホ」の順とか、調名(長調)は♭系なら調号の数の順に「ヘロホイニトハ」など、語呂が良く覚えやすい
5.海外では通用しない(しかしこれは「机」という言葉が海外で通用しないから学ばなくても良い…にならないのと同様に考えるべき)
【追記】6.日本語の文中(特に縦書きの時)では、英・独の音名より収まりが良い

【英名:CDE…(シー、ディー、イー…)】
1.コードネームの元になるのでポピュラー音楽では必須
2.英語教育の早期化で、昔より子供にも教えやすくなった
3.音部記号は「G Clef」「F Clef」、調名はD majorやG# minorなど、全て英語で覚えれば一貫性がありベスト!
4.昨今はクラシック音楽でも、米国産教材の普及にともない勢力拡大中
5.独名と一部まぎらわしい発音や語がある
6.派生音に使う#や♭の記号が、特定の状況下で使えない(HP用のファイル名にはNG、半角の♭は出しにくいなど)

【独名:CDE…(ツェー、デー、エー…)】
1.昔は、これを知っているのはクラシックの専門教育を受けた人…というイメージが強かった (今は???)
2.派生音がややこしい…と思われがちだが、「イスに上がると高くなる」で#音が「-is」で♭音が「-es」とすぐ覚えられる
3.「ツェー」が発音しにくいなど、幼児には向かない面も
5.英名と一部まぎらわしい発音や語がある
6.(英名6のケースで)#や♭を使わず派生音が表記できて便利
7.バッハのB-A-C-Hなど、主題にドイツ音名を使った曲の理解に必要

ポピュラー音楽中心なら、まず英語音名を学ぶのが一般的で、その際は「3」で書いたように、音部記号名や調名もキッチリ英語で統一しましょう。
これ(+階名)で楽典的なことがしっかり頭に入れば、必要に応じ追加で日本名に慣れるのも簡単だと思います。
迷うのはクラシック系の場合ですが、やはり日本名に最初になじむのが筋でしょうね。
その上で英名または独名が分かれば便利で、これは個々の好みや事情によりどちらが良いかは違うと思います。
趣味でピアノを弾く方なら、英名「4」に書いた状況から、これからは応用範囲の広い英名がおすすめです。
最近はコードネームを付記した基礎練習の教本や、ブルクミュラーなどの曲集も出ていて、クラシックでも英語音名を知っていると便利なケースが増えてきています。

なおここで私の音名経歴を書いておきますと ────
記憶の範囲では、幼稚園の時ピアノのグループレッスン(教本はメトードローズ)に全くついて行けず、個人レッスンに切り替えて与えられた「バイエルに入るまで」という導入書で、親指を指しながら「この指なぁに、ツェーですよ♪」とやらされたのが最初です。
今思うとこれは「指固定ツェー」とも言うべき、とんでもない教育です!
(鍵盤を指し「これがツェー」とやるのはOKですが、指と紐付けするのは間違い)
「つ…つぇ〜って何??」…ますます分からなくなりました(苦笑)。
しかし昭和30年代末にこのような導入教本(音符が黒玉でなくキャンデーなどの絵でした)が存在していたことは、当時「幼児でも最初から音名はドイツ語で教育」という考えがあった証拠とも言えます。

その後、ピアノの独学を始めた小学校の時には「ト音記号」や「ハ長調」「ヘ長調」などで、何となく日本語音名に慣れ親しんでいました。
「ヘロホイニトハ」は小4の頃、合唱クラブで先生に教わったものです。
(#なら「トニイホロヘハ」)
かつて挫折した独名は、こちらに書いたことがきっかけで小6の時に覚えました。
「イスに上がると…」も井内澄子先生のお言葉です。
その後中学生になって洋楽や日本のニューミュージックを聴くようになり、コードネームに興味が出てきたので勉強し、英名にも慣れることができました。
数年前までやっていた打ち込みも、シーケンサーは英語音名です。

現在ピアノの楽譜で、読みにくい音にメモする時は独名ですが、これはアルファベット系では独名を英名より先に身につけたためか「B」とあったらロ音よりも変ロ音のイメージが強いからです。
また、嬰ホ音や変ハ音などの、臨時記号がつくのに白鍵を弾く音は、#や♭を使わず「Eis」「Ces」とする独名の方が、感覚的にピッタリ来ますね。
一方でアルペジオ中心の(特に練習)曲には、譜読みをラクにするためコードネームを書くことがあります。
コードネームは音名と混同しないよう四角で囲み、そこにBとあったらロ音を根音とするメジャーコードと認識する癖がついてます。

こうしてみると、音名談義?もけっこう面白いですが ─── 音名は3種類からよりどりみどりなのに、何故どれも使わず階名ドレミを横取りして教える人達がいるんですかねえ…ほんとにねえ…ブツブツ
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ポピュラー音楽では階名(移動ド)が健在!

2016/11/08 20:01
ギタリストの方がエレキ片手に、調(キー)の仕組みについて説明しています。



音名は英語のCDE…を使い、例えばキーがC(ハ長調)の時のドレミファソラシドをそのままズラしてGから始めると、キーがG(ト長調)になると説明しています。
(非常にまとも&当たり前の説明ですが、日本のクラシック音楽教育では、そうでない説明が優勢?なんですよ)
途中、移動ドとか音程といった、階名関連の重要な言葉も出てきますね。
その後、各キーでどの音に#や♭がつくかも英語音名で説明、音名には音名用の正しい用語を使っているため、階名(移動ド)との無用な混乱がありません。

ポピュラー音楽では日本でも、初期の段階から英語音名で学ぶのが普通です。
そのため、階名ドレミファソラシドとの健全な両立が可能なのです。
たとえある時点まで階名を知らなかったとしても、途中から学ぶ際の障害もないし、すでに移動ド感覚が身についている人なら、後付で英語音名を覚えるだけなので簡単ですね。

ここ日本でもポピュラー音楽で英語音名が標準なのは、以下の理由があると思われます。

・ポピュラー音楽では必須の、コードネームが英語音名を元にしている
・楽器では(コードネームで弾く)ギターからこの世界に入る人が多い
・ある程度の年齢になってから興味を持つ人が多く、英語に抵抗が少ない


また階名(移動ド)が健在な理由としては、音名に英語が使われていること以外にも ────

・幼少期のピアノ教育などのせいで「固定ド」音名で絶対音感がついてしまった(可哀想な)人が少数派である
・独学の人も多く、(悪い)センセイから「固定ド」を刷り込まれる危険性が少ない
・(ドレミで読むと思いこんでいる人が多い)楽譜に頼らず、耳優先でスキルを磨く人もかなりいる
・歌モノが重要な位置を占める
・歌の伴奏等で移調が必要なことも多く、移動ド的な感覚がないとやっていけない


──── などがあるでしょう。
上に書いたことを全部ひっくり返すと、日本のクラシック音楽教育界(階名が瀕死状態)になるわけです。
特に「固定ド」+絶対音感の先生が多数いて、徹底した?「固定ド」教育が行われている現状(国産のピアノ教本なんてほんとに酷いです!)は、私のような天然?階名音感者からすると、信じがたい&許しがたいものがあります。
自覚はない(少し前まで私もそうでした)が階名音感の人やその予備軍は相当数いるはずで、それに合った指導を受ければ読譜力や表現力の向上、楽典の理解、ひいては作曲・編曲などにいたるまで、音楽の基礎が容易に身につき音楽的な体質になれるというのに…!

ポピュラー音楽では、自作の曲を楽器を弾きながら歌うなどの、音楽的総合力に恵まれた人が珍しくありません。
しかしクラシック音楽では「楽譜に書かれていればどんな難しい曲でも演奏できるが、唱歌程度の簡単な旋律に即興で伴奏をつけることはできない」などの、妙にスキルが偏った人が(特に音大出身者に)結構いると聞きます。
階名不在の音楽教育がその一因ではないか、と私は推測しています。
★階名音感(またはその感覚)があり、かつピアノやギター等の心得が少々あれば、与えられた簡単な旋律に対し「I」「IV」「V」を中心とした和声で伴奏付けすることは、和声理論を全く知らなくても「ほとんど本能的に」できる…と自分の経験から思います。
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【記事一覧】〜超「階名(移動ド)唱」マスター法

2016/11/02 00:07
階名唱の記事が増えたので、ここで目次として使えるようリンクをまとめておきます。

【序】…難しい!と敬遠されるような間違った方法でなく、もっと階名の本質に即した方法で学びましょう、という前置き
--------------------------------------
【第1回】…既知の易しい曲を階名で歌ってみる
【第2回】…上記のオススメ練習曲とその階名
★以上は、階名と音程を紐付けするための練習方法です

【第3回】…紐付けできているか確認
【小休憩】…階名が歌詞になっている歌の紹介
★第1回からここまで、楽譜を使わないのがミソ!
--------------------------------------
【第4回】…楽譜から階名唱するための準備
--------------------------------------
【第5回】…いよいよ楽譜から階名唱
★調号からドの位置を割り出す方法と、楽譜の「音程読み」について
--------------------------------------
【第6回】…2度の練習
【第7回】…3度の練習
【第8回】…4度の練習
【第9回】…5度の練習
【第10回】…6度の練習
【第11回】…7度&8度の練習
★楽譜から各音程を読み取るコツと、練習用の課題
--------------------------------------
【中間まとめ&補足】
--------------------------------------
【ヘ音記号に挑戦】
【ハ音記号も楽々!】
★音部記号が違っても、同じように階名唱できます!
--------------------------------------

ツイッターの「#階名唱曲名当て」に、色々な方から回答いただくことからして、1〜3回までの「階名と音程の紐付け」は、特別に訓練した経験がない場合も含めて、できている人がかなりいると思われます。
ただ、任意の調の楽譜(新曲含む)を階名で読むスキルが浸透してないんですね。
これは「固定ド」の悪影響、固定ド読みから「読み替える」ような間違った階名指導、個々のタマの絶対位置だけを見る「音高読譜」しか知らない人が多い…などが原因だと思います。

また、階名と音程の紐付けができていれば階名で読むと音程もついてくる!という、階名の御利益も認識されてないようです。
おそらく階名や階名唱を学校などで教える場合も(現在はともかく、かつては「それなりに」行われてました)、教師も生徒も何のためにやるのか理解してないまま、楽譜にカナなどを振り漫然とドレミで歌っていたのでしょう。
そして「ドレミで歌う」という表面しか見てないから、調が変わってもハ長調と同じに読む方がカンタンだという「固定ド」に堕してしまうのです。
しかし「固定ド」では相対音感で音を取ることは非常に難しく、よく行われているト音も変ト音も嬰ト音も全て「ソ」と読むような固定ド唱では、(少なくとも私には)音感が破壊されるような感じしか持てません。
ごく一般的な相対音感の人にとって固定ド唱は、音楽的に無意味で何の訓練にもならない呪文をとなえているようなものです。
これでは「絶対音感がなければ楽譜が読めない」なる誤解が広まるのも当然と言えます。

さて、ここまでの【超「階名(移動ド)唱」マスター法】では、臨時記号がつく課題は扱っていませんでした。
#や♭がついたらど〜するの!?と思っていた方も多いでしょう。
特に和声的短音階旋律的短音階は重要です。
これに関しては、しばらく間を置いた後(他に書きたい記事も溜まってるので)【第2部】として扱いたいと思います。
それまで臨時記号ナシならどんな新曲視唱でもバッチリ!に、階名音感を磨いておいてください♪
こちらのサイトで、古い唱歌の楽譜がたくさん見れます。 臨時記号を含まない旋律もたくさんありますので、ぜひ歌ってみてください。
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【ハ音記号も楽々!】超「階名(移動ド)唱」マスター法

2016/10/26 19:34
音程で楽譜を読みながら階名唱するなら、ヘ音記号を使った低音部譜表もト音記号の高音部譜表と全く同じ要領でできる、と前回説明しました
当然!ハ音記号もバッチリですよ、やってみましょう。

ハ音記号はまん中のくびれた部分が中央のハ音を示します。
最もよく目にするのはヴィオラの楽譜に使われる、ハ音記号が五線の範囲内にちょうど収まっているアルト譜表ですね。
この場合は中央の第3線がハ音ですから、調号が何もついてないならここが階名でドになります。
分かりやすいようにドの位置を黄色でマークしてみたので、今まで同様に音程に注目しながら階名唱してみてください。↓↓↓
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お〜〜!?初めてアルト譜表読んだけど歌えた!って方もいたのでは?
私も少し前までは、アルト譜表なんて勉強してないんだから読めないものだ、と思い込んでいましたが、ツイッターで「変ロ長調だと思って階名読みすれば良い」というツイートを見て「あ!?そうか」と気づいたんです。
ただしこれは調号が無い場合ですね。
調号が付いていたら今まで同様に、階名は一番右側の調号を見て、シャープならその位置が「シ」、フラットならその位置が「ファ」です。

ではこちら↓↓↓音名だったらもう読む気がしなくなる(笑)ような楽譜ですが…階名ならカンタン!
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今度は広い音程が多いので、あらかじめドの位置を脳内マーカーしておくと階名唱しやすいと思います。
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ハ音記号は位置を動かして色々な譜表を作ることができ、その中で現在も時々使われるのがテノール譜表です。
これも階名なら、今までと全く同じ要領で読めます。
やってみましょう↓↓↓
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ハ音記号はこの他にも五線上の位置によって「ソプラノ譜表」「メゾソプラノ譜表」になりますし、ヘ音記号のヘが第3線にある「バリトン譜表」、ト音記号のトが第1線にある「フレンチヴァイオリン譜表」など、昔は加線をなるべく少なくするために色々な譜表がありました。
これらも全部、階名なら同じ要領で読めるのです!す…すごい!!!
追加の勉強なんて必要なし、無料オプション(爆)!

実は全部の譜表を例題にしたかったのですが、楽譜を浄書している こちらのサイトが、現在ほとんど使われなくなった譜表には対応しておらず、テノール譜表までしか出せませんでした。
しかし古い楽譜をそのまま読む時は、階名読譜のスキルが非常に役立ちます。
もちろんアルト譜表は現役バリバリ(笑)ですから、今まで弦楽四重奏などのスコアを見てもヴィオラパートが読めずに困っていた方も、(他のパートも合わせて全部)階名で読むと、音楽がイメージしやすくなりますよ。

このように、階名の知識およびそれに関するスキルは、身につけておくと色々なところで使え、(それを持ってないと)難しいことがいとも簡単にできてしまう例が沢山あるのです。
だから階名の学習は音楽の基本中の基本なんですね!
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【ヘ音記号に挑戦】超「階名(移動ド)唱」マスター法

2016/10/17 20:39
では今までの要領で、ヘ音記号を使った低音部譜表でも階名唱してみましょう。
ヘ音記号が全く初めての方でも大丈夫、階名ならト音記号の時と何も変わりません、本当ですよ。

・調号がシャープの時、一番右側のシャープの位置が「シ」
・調号がフラットの時、一番右側のフラットの位置が「ファ」


↑これはヘ音記号の時でも全く同じです。
あとはタマの上がり下がりの幅を見て、音程から階名を引き出して行けばいいんですね!

もっとも調号がついてない(笑)時もありますから、それだけ説明しておきます。
ヘ音記号では上第1線が、ト音記号(高音部譜表)の下第1線と同じ、中央のハ(C)になります。
・ヘ音記号は、縦に並んだ点々に挟まれた線が「ヘ」音の位置なので、そこから「ヘトイロハ」と上がると、上第1線が「ハ」
下の楽譜の最初の音がそれで、調号が何もない時、階名ではこれがド(ハ長調の主音)になります。
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では歌いやすい適当な高さで始めて構いませんから、階名唱しながら1オクターブ下のドまで下りてみてください。
何度か歌って旋律(というほどのものでもないですが)を覚えたら、下の音源で確認してみましょう。
冒頭、最初の音が実音で鳴ったらそこで一時停止して、今度はその音から歌えるでしょうか?(低すぎる方は1オクターブ上から)



1〜3度までなので、簡単でしたね?
ではもう少し広い音程を含む課題もどうぞ。
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今度は調号がついてますので、そこからド(又は歌い出しや、目印になる階名)の位置を見つけてください。
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階名唱する際、横の音部記号が目に入るとヘ音記号に慣れてない方は調子狂う(笑)かもしれませんので、できるだけ見ないのがコツかも?
でもそれ以外は、音程で楽譜を読む習慣ができていれば、ト音記号の時と何ら変わりないことがお分かりいただけたと思います。
個々のタマの位置やその音名を覚える「音高読み」では、音部記号が変わると条件が全て変わってしまうので、こうはいかないんですね。

ところで私は小学3年の時にピアノの独学を始めて、ヘ音記号の登場が遅くそれが苦手になりやすいバイエルだったにもかかわらず、ヘ音記号の読譜に苦労した記憶が全くありません。
習っていてもここで躓く子供が多いというのに…!?
今考えると、階名音感のために楽譜は音程読みがデフォルトだった(笑)おかげで、ヘ音記号を簡単にクリアできたに違いないと思います。
弾き始めの音さえ「ココ」と鍵盤上で確認しておけば、後は音程と指番号、手の開き具合などを関連付けて、バイエル程度の左手パートなら簡単に弾けちゃいますから。
楽譜が読めれば自分でどんどん弾ける!ので、もう面白くて習いに行ってるヒマ(爆)などありませんでした。
(多くの子供がピアノを先生に「習う」のは、指の動かし方云々というより、まずは楽譜が読めるようになる必要があるからなのです)

これに限らず、どうも私は今までの独学音楽人生において、相当多くのことを階名及びその関連スキルに助けてもらっていたようだと、最近になって気づき始めています。
もし今の自分が階名を奪われたら、音楽に関してかなり多くのことが「できなくなる」「分からなくなる」でしょうね。
その結果、音楽が今よりずっとつまらなくなることは想像に固くありません。
ピアノもろくに弾けなくなるかも!?
だから階名を知らずに音楽をやっている人達がたくさんいるという事実が未だに信じられないし、それを教えない(教えられない?)先生って、ほんとにセンセイなの?と本気で思っています。
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