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ヘンデルと戦慄の右脳改革音楽箱
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ヘンデルの声楽曲を中心とした、バロックの埋もれ名曲や、ちょっと珍しい音楽の話題など♪
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フリーデマンの「春」は真作なのか?

2010/02/10 03:25
今年生誕300年、フリーデマン・バッハの話題が続きます。

大バッハの長男なので名前だけは有名ですが、お世辞にも曲が一般クラシック・ファンに親しまれてるとは言えないフリーデマン。
しかし(日本だけかもしれませんが)、ピアノ学習者には結構知られている彼の曲があります。
私も昔、好きでよく弾いていました。

その名も「春」(Frühling)
バロックとも古典派ともつかない、中間的な曲調です。
ヨーロッパでは春は5月からでしょうが、立春を過ぎた日本では時節柄ピッタリ?

シーケンサーで打ち込んでみました。
今回は、なんちゃってフォルテピアノ風の音になっています。(爆)



YouTubeでは、小さなお子さんが可愛らしい手で弾いている映像も見れます。

6歳の男の子、コンクールで頑張る♪
8歳の女の子、お家でおけいこ、手の動きが良くわかる♪

実は私、これを昔エマヌエル・バッハの曲だと思って弾いてたんですよ!
「バロック・アルバム1 36の小品集」(音楽の友社)に W.F.Bach とあるのを、どこでどう見間違えたか、エマヌエルと読んでいた・・・。(苦笑)
しかし最近買ってきた「バロック小品集」(ヤマハ・ミュージック・メディア)に、カタカナで作曲者名が書いてあるのを見て、「えッ!?フリーデマンだったの!」と驚いたわけです。

しかしフリーデマンだと言われると、逆に疑問もわいてきました。
★ 彼の曲にしては、妙にまとまりすぎてるのでは・・・?
★ もう少し、時代的に後の人の曲では・・・?

そもそもこの曲、一体どこから採ったのか?
初心者向けのピアノ小品集やピースで、フリーデマン作として簡単に楽譜が入手できますが、単独の曲なのか、何か組曲や曲集内の1曲なのか、出自がわかりません。

「クラシック音楽作品名辞典」(三省堂)のフリーデマンの項にも、「春」の記載はなし。
音友社版の解説には、「ツィーグラー第3巻の第44番に一部がのせられている」とあるだけです。
このツィーグラーとは、「耳から学ぶ」がキャッチフレーズのピアノ教本のことで、近代(現代?)のものだと思いますが・・・。
1、2巻は近所の楽譜売り場で見ましたが、3巻は絶版のようで確認できませんでした。

ひょっとしてこの曲は、フリーデマン自身又は当時に由来する一次史料がなく、後年他者により編纂された曲集に「フリーデマン作」として載っているだけなのかもしれません。
しかも上記の2版では、短調から初めの長調に戻る際、ヤマハ版には音友版にはない4小節の経過部が挿入されています。
(今回は音友社版を見て打ち込んだので、この部分はありません)
何か、色々と怪しい曲だなあ・・・。(笑)

あくまで素人の憶測ですが、私はこの曲、フリーデマン作ではない気もしてるんですよ。
唯一の有名曲?にまで疑いをかけられて、可哀相なフリーデマン!とは思いますが・・・。
はたして真相は、どうなんでしょうね????
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フリーデマンを忘れてた!

2010/02/08 11:07
今頃気づきました・・・!
昨年末から、2010年がメモリアル・イヤーの作曲家について、ショパンやシューマンはもとより、ペルゴレージ、アレッサンドロ・スカルラッティ、バーバー、アルベニス・・・とか、そんなところまで皆でワイワイ?やっとりましたが、大切な人を忘れていたことに!

大バッハの長男、ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハ(1710〜1784)が
生誕300年♪
(つまり彼、ペルゴレージと同年生まれなんですね)
メモリアル・イヤーに関しては、没後より生誕が、50年より100年単位がランク的に上だと思うので、生誕300年はビッグ・イベントですよ。
なのにこの注目度の低さといったら!

まあ、今の観点から見るとフリーデマンって、いてもいなくても西洋音楽史にたいした影響はなかったと評価されてるのでしょうけどね。
実は昨年末に、フリーデマンの鍵盤作品集のCDを買っていました。

Clavier Works
MD&G Records
2010-01-26
Bach


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演奏は、ヘンデル鍵盤曲集でも重厚な演奏を聴かせてくれた、ジークベルト・ランペです。
メインの「12のポロネーズ」は、フリーデマンの鍵盤曲では最も有名なもので、古くはルセの録音(デビュー盤かも?)、ナクソスからはヒルのフォルテピアノによる録音も出ています。

ポロネーズと言っても、ショパンでおなじみの舞曲風とは違います。
ハ長調、ハ短調、ニ長調、ニ短調・・・と、長短調が交互に並んでいて、概ね長調の曲はアップテンポで快活、短調の曲はスローで陰鬱な雰囲気がたちこめます。
明確な主題やリズム、形式的なまとまりはあまり感じられず、脳裏をかすめる様々な思いを即興的に書き綴った、ある意味19世紀ロマン派的な、この時代としてはとても風変わりな作品集。
曲調も最早バロックではなく、かといって古典派でもありません。
実に独特な鍵盤曲集だと思うのですが、それがフリーデマンの作品では録音が多い理由でしょうか?

併録の「幻想曲 二短調 F.19」は、緩急の即興的な部分にフーガがはさまる構成で、これは父バッハを思わせるバロック風の曲調です。
以上をランペは、実音より1オクターブ低い音が出る16フィート弦列を含むチェンバロで弾いています。
重厚かつ即興的な魅力も十分の、聴き応えある演奏です。

最後の「ソナタ 変ホ長調 F.5」は、珍しいタンジェント・ピアノで弾かれています。
これは18世紀後半にドイツ語圏で使われていた楽器で、クラヴィコードのようにタンジェントで弦を押し上げて、音を出すピアノだそうです。
(フォルテピアノはハンマーで叩く)
ちょっとおもちゃのピアノみたいな、可愛らしい音色です。

最後にフリーデマンとヘンデルの意外な関係を・・・。
まずフリーデマンは、ヘンデルの生地ハレで教会オルガニストを務めていたので、「ハレのバッハ」と呼ばれることがあります。(これはまあ、有名な話)
で、CDの解説にあったのですが、晩年は貧乏だったフリーデマン、1784年に亡くなった後残された家族も、経済的に困窮していました。
それを救ったのは、1785年の「ヘンデル生誕100年祭」の「メサイア」公演だったのだそうです!
収益金から貧困者に給付でもあったのしょうか?・・・正に「救世主」!(爆)

なお当時、父バッハはもう完全に忘れられていたので、「バッハ生誕100年祭」は誰も考えなかったそうです・・・へえ!?(^ ^;)
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「テゼオ」ユングヘーネル盤

2010/02/04 05:39
ヘンデルの魔法オペラ「テゼオ」(Teseo)、シュツットガルト州立歌劇場のライブCDを聴いてみました。
指揮はユングへーネル、カウンターテナーのフランコ・ファジョーリがタイトル役を歌っているのが注目です。

Handel - Teseo
Carus


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2009年5月の録音なので、まだ1年経ってないんですね。
オケはモダン楽器で、完全なピリオド奏法です。
序曲の付点(実際には複付点?)音符のノリが少しぎこちなく、続く急速な部分の切れ味にも物足りなさを感じましたが、次第に耳も慣れ(笑)全体としてはまずまず。
レチタティーヴォ部分を中心に、足音・物音が時々聴こえます。
各CDの終わりには拍手も。

しかしユングヘーネル(本来はリュート奏者)って、モダンのオケを指揮してオペラなんかやる人だったんですね〜、ちょっと意外でした。
指揮者としては、宗教曲を真面目にやるってイメージだったので。
もっともこの録音もオペラとはいえ、無難に手堅くまとめている印象です。

さて歌手ですが、やはりファジョーリが華のある声と歌いっぷりで、1人抜けてる感があります。
テゼオは2幕の真ん中あたり(このオペラは全5幕なので、CD1も半分をかなり過ぎた頃)でやっと登場しますが、それまでボ〜ッと聴いていても、ファジョーリが最初に歌うアリアの所で目が覚める!(笑)

テゼオ役は初演時、ペッレグリーニというソプラノ・カストラートが歌ったので、かなり高い音も出てきます。
現状、音域的にテゼオを歌えるカウンターテナーは少ないと思うので、ファジョーリは貴重な存在ですね。
高い音の弱音(←非常に難しい)にも表現力があり、聴き入ってしまいます。

テゼオの相手役アジレアのベーネルト(S)、魔女メデアのシュナイダーマン(M-S)は、まずまず健闘、しかしテゼオの敵役エジェオのヴェッセル(C-T)が不安定なのが痛いです。
これが実力なのか、たまたま不調だったのかは知りませんが・・・ヒョロヒョロ&フラフラがかなり目立ち、一昔(二昔?)前のC-Tみたいになってます。
上記4役はほぼ対等に出番があるので、レベルが揃ってないのはちょっと残念。

なお人間関係と、簡単なあらすじを書いておきます。
(やはりヘンデルの魔法オペラ「リナルド」と、良く似たパターン)


魔女メデアと王エジェオは婚約していたが、それぞれテゼオとアジレアを自分のものにしたいと思う。
しかし愛し合っているテゼオとアジレアの思いは固く、メデアの魔力をもってしても、2人の仲を引き裂けない。
怒ったメデアはテゼオを殺すため、エジェオを利用してテゼオに毒を飲ませようとする。
しかしテゼオが持っていた剣から、テゼオが実はエジェオの息子とわかる。
エジェオは改心してアジレアを諦め、テゼオに彼女を譲り渡して祝福する。


「テゼオ」と魔法オペラについては、以前こちらでも記事を書いています
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今年はアレッサンドロ!

2010/01/30 07:55
今年はヘンデルの大先輩、アレッサンドロ・スカルラッティ(1660〜1725)の生誕350年に当たります。
息子のドメニコ(1685〜1757)と比べて、人気・知名度ともまだまだのアレッサンドロですが、音楽史上は息子以上に大作曲家かも?の彼、当ブログでも強力バックアップしていきたいと思います。

以前書きました、アレッサンドロのセレナータ「愛の園」についてはこちら

さて、クラシック音楽を「聴いてるだけ」の人には、イマイチ遠い存在のアレッサンドロですが、声楽をやっている人には、彼は(好き嫌いはともかく)非常にポピュラーです。
それは誰もが勉強する「イタリア古典歌曲集」に、アレッサンドロの曲(オペラ・アリア)が多数収録されているから。
いずれはモーツァルトやプッチーニを歌う人でも、最初はアレッサンドロの曲でイタリア語曲の修行をするわけです。
有名な「カロ・ミオ・ベン」などと同じですね。

「イタリア古典歌曲集」のアレッサンドロの曲で、私が特に好きなのは陽はすでにガンジスから(Già il sole dal Gange)です。
YouTubeでも、アマチュアがたくさん歌っています。
こちらの青シャツ君が、何気にサラリと歌っていますが、良く通る声でステキだなと思いました。
(ちょっとピアノがボテボテしてるのが惜しい・・・)



実はこの曲、イタリア語の冠詞前置詞がたくさん出てくるので、その練習にも最適です。
(ついでですが、脚韻も示しておきました)


dal ⇒ da + il   dell' ⇒ di + l'   col ⇒ con + il
del ⇒ di + il    nel ⇒ in + il 
  ・・・ですね。

5回も歌えば、結合のパターンを覚えてしまうと思います。

YouTubeでは他にも ────
人気?のおじさんカウンターテナー、自在に装飾をつけて熱唱!
華麗なるトランペット・ソロ付きオケ伴奏、しかし伊語は怪しい美青(少?)年歌手
あの歌手の楽譜付き、上手すぎて一緒に歌えない
・・・など色々。

携帯の着メロもありました!

私がこの曲を最初に聴いたのは、音大の声楽科に進んだ中学の同級生が、地元のピアノ発表会(彼女がかつて習っていた先生の)に、ゲスト出演して歌った時です。
たぶんその頃学校で習っていた曲を、そのまま歌ったのでしょう。
とにかく一度聴いただけで、即!気に入りました!!

当時私はまだ、バロックの声楽曲について良く知らなかったので、作曲者名よりも「ガンジェ、ガンジェ♪っていうあの曲」で、ずっと記憶に残っていましたね。
もう、あれから30年も経ったんだな・・・・・・(^ ^;)
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冠詞前置詞42種類!

2010/01/25 01:30
★ NHK「まいにちイタリア語」(ラジオ&インターネット)入門編の進度に合わせて、(ヘンデルの)オペラやバロック音楽鑑賞に役立つ話題をお届けしています。
「まいにちイタリア語」の詳しい情報はこちら

先月、良く使う前置詞 5つと定冠詞が結合した形(冠詞前置詞)を、まとめて習いました。
a(英語の at, in, to に相当・・・以下同) da(from, by) su(on, over, above) di(of) in(in, into)と、7種類ある定冠詞との組み合わせなので、全部で35(!)あります。

冠詞前置詞は英語には全くないものなので、最初はとまどいました。
紛らわしい形が多い上、非常に良く使われるので。(^ ^;)
しかしここで、オペラなど聴く人にはさらに面倒なことが・・・。
古いイタリア語では、con(with)も冠詞と結合するんですよ。
なので全部で42個を表にすると、以下のようになります。


(薄黄色になっている部分)di は de にして、in は ne にしてから結合することに注意しましょう。
後は、con も他と同じ要領で結合します。

ヘンデルはイタリア語のオラトリオ「Il trionfo del Tempo e del Disinganno」(時と悟りの勝利)を、後に書き換えて「Il trionfo del Tempo e della Verità」(時と真理の勝利)としましたが、Disinganno(男性名詞) ⇒ Verità(女性名詞) に伴い、冠詞前置詞も del ⇒ della になっていますね。

リナルド(Rinaldo)の有名なアリア「Cara sposa」の B 部分にも、冠詞前置詞がたくさん出てきます。


vostro あなた達の    Erebo 冥界    ara 祭壇
face 松明    mio 私の    sdegno 怒り

・・・なので、例えば2行目は
「私の怒りの松明を持って」という意味になります。
ちゃんと? con と la が結合した colla も使われています。
この冠詞前置詞、表だけ眺めて覚えるというものではなく、やはり実際の文中で慣れていくのが大事です。

実は、今年生誕350年になるヘンデルの大先輩、アレッサンドロ・スカルラッティの有名曲に、絶好の冠詞前置詞練習曲があるんです!
歌っているうちに覚えてしまう、便利な曲♪
次回は、アレッサンドロとその曲の話題です。
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ガラッシの流麗なハープでヘンデル

2010/01/15 07:33
イタリアの古楽ハープ奏者、マラ・ガラッシの「ヘンデル/ハープのための音楽」を聴いてみました。

Handel - Microcosm Concerto - Harp Works
Glossa
2010-01-19
Mara Galassi & Giovanni Togni


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このCD、以前こちらで予告記事みたいのを書いています
期待のハープ協奏曲HWV294は、(オケ伴ではなく)小型オルガンとハープのデュオ。
他に、チェンバロとフォルテピアノとのデュオが各1曲、残りがソロで、3弦列のトリプル・ハープと、ペダル付きのエラール・ハープが、曲の時代により弾き分けられています。

まず冒頭、組曲ニ短調HVV448(原曲は未出版のチェンバロ曲)の美しいハープの音色に呆けてしまいました!
揺らめく低音は泉の底から湧き上がるごとく、繊細かつ明快な高音は、天上からきらめきながら落ちてくる星のよう、それらをひなびた中音域が、絶妙にブレンドしています。
ハープはチェンバロと違って、意図的に消音しない限り、弾いた音が(減衰しつつも)鳴りっぱなしなので、響きが少しモヤモヤしますが、それがまた何とも言えない美しい余韻となって、空間を満たすのです。

こういう演奏を聴くと、チェンバロなんてただガチャガチャしてるだけの楽器やん!と思ってしまいますね・・・・・(^ ^;)
もう全てのチェンバロ曲を、こんなハープ演奏で聴きたい!と思いました。

完全に耳が昇天しているうちに、最初の組曲が終わり、続いてヘンデルの同時代人、バベルによる編曲(これも本来は鍵盤楽器用)で、「私を泣かせてください」。
たっぷりと装飾をつけて弾かれるアリアの旋律と、それを支える和音がこれまた絶妙の美しさです。
もう全てのヘンデル・アリアを、こんなハープ編曲で聴きたい!と思いました。

と、ここまでは良かったんですが、オルガンとデュオのハープ協奏曲は、イケマセンね・・・
減衰しないオルガンの音が、ハープの美しい響きと余韻をマスクしてしまい、急に平板な音楽になってしまいます。
他のデュオ演奏も、チェンバロとではガチャガチャするし、フォルテピアノとでは(調律の違いのせいか?)音程の微妙なズレが気になるのに加えて、ハープと合わせるとフォルテピアノが、おもちゃのピアノみたいにしか聴こえません。

つまり、ソロの素晴らしさに比べて、デュオになると途端に音楽がチープになるんですよ。
う〜〜〜ん、残念!
全部ソロ演奏で録音したら、さぞかし素晴らしいアルバムになったと思うのですが。
音や楽器を増やせば、豊かな音楽になるとは限らないという、良い例だと思います。
途中何度もおい、そこの鍵盤!邪魔だから黙ってろ!って叫びたくなりました。
ガラッシは、ほんとに上手いので・・・余計なモノは付けなくていいってことですね。

なお収録曲中、原題に「ヘンデルによる〜」と付いていても、実はほとんどヘンデル作品とは関係ない、名前を借りただけのものが2曲あります。
これらは時代的には後の作品でも、バロック風(というかヘンデル風?)に上手く作られていて、なかなか楽しめました。
ソロ曲だけでも40分近い収録時間なので、デュオは捨てても(笑)、ガラッシの腕前と古楽器ハープの魅力は十分味わえます。
特に、撥弦楽器好きの方はどうぞ♪
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NAXOSがようやくルクレール

2010/01/11 04:04
最近嬉しかったことは、NAXOSからようやく私の大好きな、ルクレールのヴァイオリン・ソナタのCDが出たことです。
ルクレールの出版されたヴァイオリン・ソナタは、全4巻各12曲の計48曲。。
今回NAXOSから出たのは、1723年刊の作品1に当たる第1巻で、4曲ずつ3枚の分売です。

Jean-Marie Leclair: Violin Sonatas Nos. 1-4, Book 1
Naxos
2009-08-25


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ルクレールのヴァイオリン・ソナタ(正確にはヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ)は、コレッリの有名な「ラ・フォリア」を含む作品5(1700年刊)の様式をふまえ、それをフランス風に発展させたものです。
基本形は、緩ー急ー緩ー急の4楽章ですが、コレッリが1楽章2〜3分で1曲約10分、CD1枚に6曲・・・に対して、ルクレールは1楽章3〜4分で1曲約15分、CD1枚に4〜5曲収録・・・が普通。
清楚な美しさはあるものの小粒なコレッリよりも、「聴いた〜♪」という満足感が大きいです。

子供の頃、ソナタだったか協奏曲だったか?家にルクレールの廉価盤(レーベルはエラート)があり、最初はヴィヴァルディのような特徴的音型がなく、大人しすぎてピンと来ませんでしたが、何度か聴くうちにとても好きになりました。
しかも曲調からは想像もつかない、殺されて死んだというのが印象に残りましたね。
音楽の教科書に出てこないバロックの作曲家では、一番好きだったと思います。
(当時家にレコードがなかった、ラモーのことは知らなかったので)

そんなバロック少女も中年になり(笑)、ルクレールのCDを見つけてはオトナ買いして随分集めましたが、ほとんどのCDは第3巻か4巻から選曲していて、なかなか全曲聴けません。
どうせ録音するなら初期作品より、円熟期のもの、となるのでしょうが・・・。
なので今回、NAXOSから第1巻の録音が出たのは、とても有難いのです。

さてこのCD、ヴァイオリンのバターフィールドは、とりたてて強い個性や魅力はないものの、どの曲も丁寧に、適度な装飾とテンポで安定した弾きぶりです。
NAXOSというレーベルの性格を考えると、あまり奏者の個性が出すぎるのもナンなので、これくらいで丁度いいでしょう。
通奏低音はヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロで(ガンバではなくチェロだったり、チェンバロのみのCDもある)、去年ヘンデルの「オットーネ」公演で来日して指揮をした、カミングスが参加しています。

できればテオルボ入れて欲しかったなあ・・・とか、もう少しおフランスな愉悦感があればとも思いますが、(値段も考えると)まずまず満足♪
今後、2巻以降も録音が続くのでしょうか?
手持ちのCDでは、2巻の録音が最も少なく、12曲中3曲しか持っていません。
なので、ぜひシリーズ続行を願いたいですね。

もっとも、ルクレールのヴァイオリン・ソナタに関しては、ずっと以前から「Brilliantから全集出ないかな〜?」って思ってるんですよ。
12枚組で3980円とか。(笑)
何故か出ないんですよね・・・Brilliant向きの企画だと思うんですが。(^ ^;)

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