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仕上げた曲の再録音と電子ピアノの設定

2017/01/18 22:48
ピアノを再開してから2年半弱、原則として仕上げた楽曲は録音してYoutubeにアップし、そのうち米国の教育作品だけでも100以上の数になりました。
基本的には「気に入った曲」を選び、弾きながら聴くのが楽しみで練習してるわけですが、録音したらそれを聴いてる方がラクなので(笑)、その後パタリと弾かなくなるんですね。
昔は「仕上げたら録音する」という考えがなく(ネットもYoutubeも無かったし)、好きな曲は練習の締めなどに結構弾いてたんですけど。

「弾き捨て」でサッサと次の曲に行く今の状況が少々もったいなく思えてきたので、数年経っても良い曲だなあと感じるものは、練習し直した上で再録音してみることにしました。
手始めにまず2年ほど前に弾いたこの2曲を ────

◆スイート・エレジー/キャサリン・ロリン  ★楽譜はこちらに収録

旧録音はこちら

◆アリオーソ ニ長調/デニス・アレクサンダー  ★楽譜はこちらに収録

旧録音はこちら

難易度はどちらも(日本の)中級初め程度でしょうか、当初からそれほど苦労して仕上げた曲ではないので、思い出し練習も30分×2くらいでOKでした。
以前と条件が違うのは、半年ほど前に電子ピアノのキータッチを、M(標準)からL1(やや軽い)に変えたことです。
楽器のハード面は同じですが、センサーで検知した打鍵速度の各レベルに対し、結果音をどう出すかが変わり、その結果タッチの体感も変わるというものです。

タッチ「M」では特にデフォルトのピアノ音色だと、私がどんなに強打しても皮を一枚被ったような鈍いフォルテしか出ず、楽器の音量が0〜100としたら、65程度までしか使えてない感じでした。
ピアノは腕の重さを使って弾く関係上、欧米男性の体格を想定した仕様では、軽量の日本人女性に不利な面があるのは仕方ない…と思っていましたが、ふと取説を読んで試しにキータッチを変更してみたら、タッチよりもむしろ音色の変化に驚いたんですね!
きらびやかなフォルテが出る! ダイナミックレンッジも広がる!!

自分の腕の重さには「L1」がちょうど良かったようです。
「L2」(最も軽い)は明らかに子供向けで、少し鍵盤を押しただけでも大きな音が出てしまい、かえってコントロール至難でした。
逆に、体格の良い男性でピアニシモが出づらい等の場合は、重い方の「H1」や「H2」にすると、表現の幅が広がるはずです。
(このような機能は、たいていの電子ピアノに付いています)
標準以外の設定に抵抗ある人もいると思いますが、自分に合わない楽器で無理をしたあげく、変な癖がつくよりマシではないでしょうか。

何より私はキータッチを変更してから、ピアノを弾くのがますます楽しくなりました。
楽しければ練習も進みますよね?
今では基礎練習や練習曲は「M」で、その後で楽曲を弾く時に「L1」に切り替えるのが習慣になっています。
そんなわけで今回再録音した2曲は、旧録音と比べてダイナミックレンジが広がり、音色の変化もよりはっきり出ました
特に山場に向かってクレッシェンドする所では、「上がつかえてる」感じだった以前と比べ、今回はイメージ通りに表現できたと思います。

他に変わった点は、どちらの曲もテンポが速くなったことですね。
特に意図したわけではなく、自然にそうなったものです。
これは良し悪しで、アリオーソは遅かった旧録音の方が作曲者の指定テンポに近いのですが……でもこの曲は、あまり遅いと息の長いフレーズの魅力が上手く伝わらず、自分の感覚に逆らって遅くするのは難しいです。
楽譜には後半盛り上がる箇所に「がんばりすぎない」「あわてない」等の書き込みがあり、今思うと一体ナニをそんなに頑張ったり慌てたりしてたんだろう?と笑ってしまいました。
2年ほど経つ間に、平常心?で弾けるようになったんですね。
そのおかげか、エレジーの方は淡々と、アリオーソの方はサラッと弾く中にも、聴かせどころはさりげなく盛り上げようという狙いは、ほぼ達成できたかな〜と思っています。

最終的な私の理想は色々やってるんだけれど、何もやってないように聴こえる演奏です。
演奏者の存在が消えて、楽曲の魅力だけが聴き手を揺さぶる演奏とでも言いましょうか。
今回の録音を聴くと、まだ「作為」が見え隠れしてる箇所があるなと。
完全に自分の存在を消すには、もう少し修行が必要なようです。
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これなら速読できる♪「音程」読譜でピアノを弾く

2017/01/09 22:37
「楽譜を見ながら弾けない」

大人になってピアノを始めた人から非常によく聞く言葉です。
これについて私は当初、手元を確認しないとミスするので楽譜を見れないのかな?と思っていました。
しかしそうではなく「読むのが遅くて、楽譜を見ながらだと音楽が止まってしまうから」なのだそうです!
確かにピアノの楽譜は二段の大譜表で和音も多く、全ての音符を真面目に音名で読んでいたらテンポに遅れてしまいますね。
そこで1〜2小節単位で楽譜を読んで(これがほとんどの場合「固定ド」というのも問題ですが、それは置いといても、とにかく音符を逐一音名に直して)対応する鍵盤を探し、何度も弾いて覚えたらそれを繋いで何とか1曲仕上げているのだそうです。
独学でなく先生について習っていても、こういう人はかなり多いんですよ。

しかしこの「まず暗譜ありき」の方法では ────
・1曲覚えて弾けるようになるまで長い時間がかかる
・何曲も覚えていられないので、レパートリーが増えない
 (大抵の場合、今練習している1曲しか弾けない)
・曲が長く複雑になってくると覚えられずにお手上げ

──── となり、そのうち行き詰まってしまいます。

ではどうすればいいのか?
世田谷区でピアノ教室を開いている新谷有功さんのサイト、こちらの「初見演奏」のページをご覧ください
音名(=音高)を読むのでなく、2音間の音程と指や手の開きを対応させ、手元を見ずにピアノを弾く方法が丁寧に説明されています。
実は私も誰に教わったわけでもないのに、子供の頃独学でピアノを弾き始めた当初からこのように楽譜を読み、弾いていました。
6度は5度から少し広げる、7度は8度(オクターブ)から少し縮めるなど、あまりにそのままなので、このページを見つけた時は驚いたものです。
しかも五線の「線」や「間」から音程を速読する方法は、当ブログの「超・階名(移動ド)唱マスター法」で紹介したのと全く同じじゃないですか!

平易な曲を教材に初見力をつける例で説明されていますが、普通に「弾きたい曲」を練習する時も同じです。
音名が必要なのは、弾き始めや大きく跳躍する音だけで十分。
その他は音程を見ることで大幅に読譜の手間が減って速読でき、楽譜を見ながら弾くことが可能になります。
クラシック・ピアノでは「目は楽譜、手元は見ない」が基本。
楽譜から目を離すのは、手元を見ないとミスする跳躍などの時に限りましょう。
暗譜するのは、楽譜を見ながら通して弾けるようになった後の話です。


実は新谷さん、日本のピアノ教師には珍しい移動ド(階名)音感の方なんですね!
それに関してはこちらに興味深いことが色々と書かれているので、ぜひご覧ください。
新谷さんは他のピアノ教室から移ってきた初見力のない生徒を見るにつけ、満足な読譜指導が行われてない現状に怒ってらっしゃいますが、「絶対音感+固定ド」のピアノの先生が当たり前?の日本では、音名(=音高)ばかりに着目し、音程を読むという発想が希薄なのでしょう。
ピアノ譜の「音程読み」で速読を勧める記事も見つかりますが、まだ一般的でないからこのように書かれるわけです)
これはピアノ界で階名がないがしろにされているのと繋がっていますね。
音程は階名のキモですから。

やはり音楽の認識方法と、楽譜の見方や楽器演奏のプロセスには大いに関連があるようです。
音高が単独でも認識できるのに対し、音程は2音の差ですから、私の場合、音符は必ず2個(以上)セットで見る癖がついていますし、ピアノの鍵盤はどういうふうに並んでる?と聞かれたら、向かって左から右へ低い音から高い音…ではなく、狭い音程は近くに広い音程ほど離れた位置にある、となります。
ですからピアノを習っていた時、音符を1音読みし、それがこの鍵盤で…などと教わっても、ピンと来なかったのは当然ですね。

ところで大人になってからピアノを始める人は、ほとんどが相対音感(=「音程」で音楽を認識)と思われるのに、先生の方が絶対音感(=「音高」で認識)で音高読譜しか教えない、あるいは独学のせいで音高読譜しか知らない場合、音感と読譜方法の間に大きなミスマッチが起きていることになります。
(「固定ド」読譜は音高読譜の一種であることに注意)
これはかなり深刻な問題ではないでしょうか。
ピアノを始めてだいぶ経つのに読譜が遅いのが悩みという方は、このミスマッチを疑ってみてください。
音程読譜&奏法を身につけることで、劇的にピアノが弾きやすくなるかもしれませんよ。
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