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zoom RSS 階名がタイトルのピアノ曲を発見!?

<<   作成日時 : 2016/11/23 22:20   >>

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なんと!タイトルに階名が使われているピアノ曲を見つけました。
その名もラグタイム ド-シ-ドです。
さっそく弾いてみましたのでどうぞ♪♪♪



階名の知識がある人なら、タイトルの「ド-シ-ド」が何を意味しているかすぐに分かりますね?
そうです、階名では隣り合ったシとドの音程は半音(短2度)、曲中何度も出てくる「半音下がってまた半音上がる」音型を指して「ド-シ-ド」と言ってるのです!
私も「ドシード♪ドシード♪」というノリで楽しく演奏できました(笑)。

著作権があるので譜面を出せないのですが、この曲は調号なしで一見ハ長調のようでも、臨時記号をつけて変ロ音が使われているなど、基本はハ音が主音のミクソリディア旋法です。
(調号をつけるなら、ヘ長調と同じものになる)
階名で読む場合、ハ長調・ヘ長調のどちらに倣うか迷う所ではありますが、必ずしも全てのドシド音型が、文字通り階名で「ド-シ-ド」になっているわけではありません。
しかし音高が異なっても、半音で上下するジグザグ音型を「ド-シ-ド」と捉えてタイトルに使ったのは、極めて階名の本質をついている発想だと思います。

            ──── 間 ────

………これだけで終わったら記事になんかしませんよ(笑)!
Youtubeで私がこの曲の存在を知ったのはつい最近です。
楽譜を手に入れようと調べたところ、Martha Mierの「Jazz, Rags & Blues Book 1」の収録曲と分かりました。
だったら、こちらの記事で紹介しているマーサ・ミアーの曲集に入っています ───「はて?ラグタイム ド-シ-ドなんて曲あったっけ?あれば気づいてるはずだけど…」
慌てて楽譜をめくり目次を見ましたが、そんな曲ありません。
「あれ?無いじゃん…おかしいなぁ…あ! あぁあッ!?」

ラグタイム スクエア ダンスという日本語タイトルの下に、 Ragtime Do-si-do と小さな文字が…

何と!「Do-si-do」が訳出されず、全く別の言葉に置き換えられていたのです!
他の曲も日本語タイトルと原題を見比べてみましたが、これほど改変されているものはなく、なぜこの曲だけが…!?
しばらく唖然として楽譜を眺めていたら、突然あることに気づき、私は「アハハハ」と大笑い!
そうです、この曲に22回も出てくる「ドシド音型」、その中に1つも「固定ド」読みでドシドになるものが無かったのです!

おそらくこの曲集の日本語版出版に際し、「Do-si-do」をどう訳すか、編集サイドでは大紛糾したのでしょう。
「ラグタイム ド-シ-ド」とした場合、「固定ド」一辺倒で階名を知らないピアノの先生や生徒(これはジャズの曲集ですが、あくまで楽譜を見て弾くクラシック系学習者を想定した教育作品)の多くは、「どこにもドシドがないのに変」と思うはずです。
日本の現状を考えると正直に訳すのは不適切と判断し、他の適当な言葉でスリ替えたに違いありません。
曲を解釈&演奏する上で重要なポイントとも言える「ド-シ-ド」を消し去るとは…出版社まで階名の隠蔽工作に加担してるようなもので、もう開いた口がふさがらないです!
(この場合、階名に関する注を付けてでも「ド-シ-ド」を残すべきだったと思います)

なおこの曲集では、低いC音の連打が特徴的な「Low C Boogie」という曲も、英語音名「C」が敬遠されたのか「ベースのブギ」という訳になっています。
こちらも演奏上「C」を意識するのが大切と思うのですけどね…
Youtube見てください、Ragtime Do-si-do も Low C Boogie も、このタイトルのまま世界でたくさんの人が演奏してるんですよ。
日本ばっかり何やってるんでしょう!?
音名も階名もいい加減な日本のピアノ教育、ガラパゴス化してると思うのは私だけでしょうか????

「ドレミの歌」を例に、長音階とdo re mi…について説明している英語のページ
(AやCなどの音名とは異なること、do re mi… がピアノの色々な鍵盤から始められることなどが、きちんと言及されています)

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
ラグタイム〈ドシド〉大変面白い曲ですね。ご紹介ありがとうございます。
「日本のガラパゴス化」にも共感します。

「階名の隠蔽工作」と思える状況には私も出くわすことがあります。
例えば、なぜか音大入試の楽典の問題には階名に関する出題が見あたりません。(少なくとも私は見つけたことがありません)
また、小学校の学習指導要領でも、読譜指導がハ長調とイ短調に限られています。

私が出版社であれば、ピアノ教師たちが自分たちのドレミの使い方を疑問視するきっかけになるよう、そのままのタイトル〈ドシド〉で出版するところですが。

どうも世の中全体が「すでに固定ドに慣れてしまった人」に対して遠慮しているというか弱腰になっているようで、この風潮は必ず改めなければいけないと思っています。
お互い頑張りましょう!

ちなみに、私が広めたいと思っているのは、ルネサンス時代の作曲家ジョスカン・デ・プレの〈ミサ・ラソファレミ〉というミサ曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=pLrQTThRDSw

ジョスカン・デ・プレは西洋音楽史の教科書では必ず大きく扱われる大作曲家ですし、しかも、このミサ曲は、古楽ファンや合唱ファンの間では比較的よく知られている曲です。

まさか出版社も、そのような作品のタイトルを変えることまではしないと思いますが。


大島
URL
2016/11/27 23:16
大島さん、コメントありがとうございます。

>読譜指導がハ長調とイ短調
これ酷いですよね、昔は調号のある調も少しは扱っていたのに、だんだん減ってついにこの2調だけになっちゃったんですよね。
小学校6年間でこれでは、ドレミを固定しなくても固定してしまいます(笑)←笑い事じゃないですけど。
最近思いだしたことなんですが、私が小学生の時に器楽クラブの友達が、練習していたバッハの小フーガト短調の主題を「ラーミードーシラドシラソシミ♪」と階名で歌っていました。よく学校から一緒に帰っていたので、私もそのまま覚えてしまったのです。階名唱しながら下校する小学生…今ならありえない光景なんでしょうね。

>ジョスカン・デ・プレの〈ミサ・ラソファレミ〉
これはラソファレミが定旋律になってるんですね!
そういえばルネサンスから初期バロックにかけて、この手の曲が結構ありますね。
声楽曲はもちろんのこと鍵盤曲にもあります。色々な音高からこの主題が始まれば、もう階名でしかありえないですね。

>お互い頑張りましょう!
はい、頑張ります!(^o^)♪♪♪
REIKO
2016/11/28 17:53

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