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zoom RSS 「いかにもピアノっぽい!?」ロマンティックな曲

<<   作成日時 : 2016/04/28 22:58   >>

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テーマにロマンティックという言葉が使われた米国教育作品の曲集から、人気の2曲を弾いてみました。
いずれもレッスンだけでなく発表会にも向き、まだ日本で弾いている人はほとんどいないはず(笑)なので、手垢がついたような曲は嫌だという方はぜひレパートリーにしてみてください。

◆デニス・アレクサンダー「春の約束」…楽譜はこちらの曲集に収録


◆マーサ・ミアー「心の安らぎ」…楽譜はこちらの曲集に収録


この2曲、構成が非常に良く似ています。
まずアルペジオの簡素な前奏に続き、長調だけれども少し陰りのある美しい旋律が出てそれが繰り返され、平行短調の中間部分を経た後、主題が再現して大きな山場があり、最後は静かに終わります。
特にクラシックのピアノ音楽に詳しいわけではないごくフツーの人が、何となく「ピアノ曲」という言葉でイメージする雰囲気や曲調そのものズバリ、という点でも共通していますね。

どちらの曲も手や体格が大きければそれだけ有利だと思いますが、「春の約束」は私のように手が小さい人(オクターヴは届くが白鍵同士は「上」から弾けず「端」から)でも、各指の間が良く開けば意外とストレスなく弾けるよう書かれています。
むしろこの曲で難しいのは、左3に対し右2の複合リズムや、両手が離れた音域を弾く箇所が多くて、どちらかしか目が届かないことですね。
左手のアルペジオは音程が不規則に変化する上、一気に2オクターヴ程度下がったりするので、目が左を見ている時は右はカンで弾くしかありません。

一方「心の安らぎ」は、中間部分に出てくる音階が不得手な(基礎練習を怠けてる?)人以外は、全体的に「春の約束」より音楽的・技術的に要求される要素が少なく、いくぶん簡単かと思います。
ですが手の大きさに関係なく、和音と単音の混ざった右手の旋律が妙に弾きにくい ─── もう少し音の置き方に配慮すれば、もっと自然な運指になり旋律も歌いやすいんですけどね。
16分音符のパッセージも、何となく素人っぽい音型だし。
…とは言ってもこの曲、何となく昔の日本のフォークソングやニューミュージックを想起させる旋律が魅力的なのは確かです。
同じ米国の女性教育音楽作曲家でも、こちらで紹介しているロリンは極甘ムードが売りなのと比べ、ミアーはどこか異国的で郷愁を誘う旋律が特徴なんですね。

ところで以前の私は、この種の「いかにもピアノっぽい曲」が苦手でした。
それは中級前半の段階で、「2声のインヴェンション」「ソナチネ・アルバム」「チェルニー30番」のような、狭い音域でチマチマと指を動かす曲ばかりやっていたからです。
(私はピアノ独学ですが、一応チマタで「標準教材」とされているものを真面目に練習してましたので…)
これだと中級後半で「ソナタ・アルバム」には割とスムーズに進めても、サウンドが素敵なポピュラーピアノの曲は慣れない動きが多くて弾き辛いし、広い音域のアルペジオや10度ポジションがあるロマン派の曲なんか、もう楽譜を見ただけで練習する気が萎えていました。
手が大きい人なら、ようやくそれが活かせる曲に取り組めるようになり嬉しいのかもしれませんが、手(+体)が小さいと負担感がハンパないんですよ。

今回の2曲はいずれも難易度が米国の「Late Intermediate」で、日本では中級前半くらいに相当します。
この前段階、日本の「ブルクミュラー程度」にあたる「(Mid)Intermediate」でも、跳躍や10度ポジション(そしてペダルの使用も!)が普通に出てくるので、手が小さい人はその辺まで戻って勉強し直すと、「ピアノっぽい曲」も無理なく弾けるようになると思います。
実際私はピアノを再開後、気がついたらそういうコースで勉強していて、昔の自分だったら無理ゲーな曲が少しの練習で弾けるようになり、驚いているところです…(^ ^;)

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
いずれも確かにロマンチックな曲たちです。
無論ロマン派のロマンチックとも印象派の音とも違う、「ニューミュージック」的な曲ですね。BGMに最適(失礼!)です。
何時も思うのですが、まるで生ピアノを最適に録音した様な音響ですが、直接ライン入力録音なのでしたっけ。あるいはデジタル転送?
ピアノ演奏に関しては、音の位置が離れると分からなくなるのは良く分かります。ソナチネアルバムを弾けても、シンプルでもピアニスティックな曲は弾けない。私がそんな状態ですストップしています。
Enrique
URL
2016/05/03 07:48
Enriqueさん、コメントありがとうございます。

>録音
演奏はとりあえずSMF(スタンダードMIDIファイル)で「記録」されるんですね。
それを楽器で再生しながら「オーディオ録音」すると、Windowsの無圧縮音声ファイルWAVでUSBメモリに保存できるので、それをPCに移して写真等と合わせ動画編集しています。
オーディオ録音の際、スピーカーから音を出す必要はありません(というか、集合住宅なので練習時も全てヘッドフォン)。
もちろん楽器本体のスピーカーで鳴らし、それをマイク等で拾う方法もあるでしょうけれど。
「アンビエンス」(空間残響)を多めに設定すると、ホールでグランドピアノを弾いているような聴こえ方で、子供の時の「アップライトピアノ+8帖の洋間」よりずっと楽しく弾けますし、大人っぽい雰囲気の曲も似合う印象です。

>音の位置が離れると分からなくなる
チェンバロや初期のフォルテピアノ時代に書かれた曲と比べ、現代ピアノの曲はクラシック、ポピュラー問わず音域や音の間隔が広いんですよね。
その方が現代ピアノの音響特性と合っており、響きが良いからだと思います。
ピアノの教材としてバロック使うんだったら、バッハよりスカルラッティの方がよほど有用かと思いますが、なかなかそうなりませんね…
REIKO
2016/05/04 12:31

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