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zoom RSS 旋法の曲を弾いてみる〜リディア旋法

<<   作成日時 : 2015/08/06 21:23   >>

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現代アメリカの教育作品を色々弾いているうちに、通常の長調でも短調でもない音階を使っている曲が、ごく当たり前に存在することに気づきました。
全音音階以外で目立つのは、何らかの旋法(主として教会旋法とその変形)を利用したものです。
これはジャズやロックなど、現代ポピュラー音楽では良くあることで、アメリカ教育作品もそれらの影響を受けており、また古典的作品には無い新鮮さを出したい時の手っ取り早い方法として、旋法が好まれているからではと思います。

ある曲(又は特定部分)が長調か短調かは、聴けばほぼ分かりますが、旋法には沢山の種類があり、少なくとも私はすぐに区別がつきません。
気軽に旋法を体験できるサンプルっぽい曲がないかな…と探してみたら、ちゃんとありました!
ではその名もリディアン・ノクターン(ロバート・D・ヴァンドール)をお聴きください。


こちらの曲集に収録 (なか見!検索でこの曲の楽譜が全部見れます)

冒頭で示したように、「全音-全音-全音-半音-全音-全音-半音」のリディア旋法は「ファ・ソ・ラ・シ・ド・レ・ミ・ファ」と表されます。
この曲は調号無し、臨時記号も無し(従って白鍵のみで弾く)で複雑なことはしてないので、旋法の特徴がストレートに分かりますね。
短い前奏の後に出る「ファ〜ラ〜シ〜ソ〜、ファ〜ラ〜シドシ〜ソ〜」という旋律、とんがったような「シ」の音程がリディア旋法の特徴です。

中間部分に「ファ・ソ・ラ・シ・ド・レ・ミ・ファ」が何度も繰り返される部分があり、弾いているうちに音の間隔を覚えてしまいました。
また階名唱が出来る人なら、脳内で「ド・レ・ミ」と歌ってから「ファ・ソ・ラ・シ…」と続ければ、すぐにリディア旋法の音程が取れると思います。
さらに、リディア旋法をド(ハ音)から始めてみるのも良い方法です。



これを見ると、おなじみ(ハ)長調音階の、第4音が半音高いのがリディア旋法だということが良く分かります。
通常とは異なるこの第4音が、どこか異国的で不思議な雰囲気を醸し出すのでしょうね。

古くから単声聖歌に使われていた教会旋法は、18世紀頃〜ロマン派の時代には機能和声を使った長・短調の音楽に押され陰に回った存在でしたが、その後また古いものの中に新鮮さを見出した作曲家らによって復活、それがポピュラー音楽にも波及しました。
一々気づかないだけで、けっこう当たり前に耳にしているものと思います。
歴史は繰り返す、ということでしょうか。

◆ルネサンス〜バロック音楽では「第5旋法」と呼ばれているのがリディア旋法にあたります。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
何か,この旋法を説明している様な分かりやすい曲ですね。
ドリアは何か遠い時代を回想するような感じがします。ピタゴラスの時代の音階だったそうですが,実際音階音を5度づつ上げる方だけで作って行くと,この音階になりますね。モノコードでは音を下げる事で来ませんので。第4音がシャープしたともとれますし,半音位置が1音高い方にズレたとも捉えられますが,一箇所変わるだけでイオニアンとは表情ががらっと変わります。

Enrique
URL
2015/08/08 21:43
Enriqueさん、コメントありがとうございます。
>この旋法を説明している様な分かりやすい曲
はい、おっしゃる通りで元々は「Modes and Moods」という、旋法を体験する趣旨の曲集に含まれていたようです。
しかし現在そちらが入手難なので、ヴァンドールの選曲集の方で楽譜を手に入れました。
音楽的魅力よりも、旋法をストレートに使ってその特徴を知ってもらうこと優先で書いたと思われますが、簡単に弾ける割には同レベルの普通の曲にない新鮮さがあり、結構人気のようです。
ヴァンドールはジャズやロックテイストのモダンな曲を得意としてますので、旋法使いはお手の物なのでしょう。

>一箇所変わるだけでイオニアンとは表情ががらっと変わります
ほんとにそうですね〜!たった1箇所なんですが…
たかが7分の1、されど7分の1ってことでしょうか。
REIKO
2015/08/09 14:53

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