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zoom RSS 米国の隠れた偉人に捧げるピアノ曲

<<   作成日時 : 2015/07/03 23:00   >>

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何でも音楽の題材になるんだなあ…と思ったのが、米国カンザス州のピアノ教師&作曲家、ウェンディ・スティーヴンスの「American Portraits」という曲集です。
米国の隠れた偉人達へのトリビュートで、その中から2曲弾いてみました。

《Letters from Abigail》


◆米国第2代大統領ジョン・アダムズの妻、アビゲイル・アダムズ(ウィキペディア)が遠方の夫に手紙を書きながら、彼の帰りを待ちわびる想いを描く

《Morning at the Falls》


◆のちにイエローストーン国立公園となる大自然の雄大な風景を描いた画家トーマス・モラン(Wikipedia)が、滝の素晴らしさに圧倒されつつキャンバスに筆を走らせている朝の光景

この2人と似たような人物を日本の歴史上から探すとしたら、誰と誰になるのだろうと色々考えてみましたが、私は超が付く歴史オンチなのでサッパリ思い当たりませんでした。
ともあれこうして演奏と肖像画などを合わせて動画にすると、何やらドキュメンタリー番組のワンシーンのようで、思いのほか良い感じになったと自分でも気に入っています。

どちらの曲も、音域の広い伸びやかな旋律と独特の転調ワザが印象的で、ポップで分かりやすいけど通俗的にならないところが好きです。
特に興味深い「Morning at the Falls」の構成は ────

いかにも朝の雰囲気に満ちたハ長調の序奏⇒メイン主題が下属調のヘ長調で登場、続いて同主調のヘ短調へと進む⇒短い変ト長調、イ長調の移行部⇒ニ長調で序奏のモチーフとメイン主題が合体してクライマックス⇒ニ長調のままコーダで終わり…

ハ長調始まりでニ長調終わり…主音が異なる調で終わるのは、クラシック系の器楽曲では珍しく、絶対音感のある人だと「終わってない」ような違和感があるかもしれません。
私は楽譜を見ないと何も気づきませんが、通し練習をしている時、弾き終わって「もう1回」とアタマに戻ると、調が違っていて少々面食らったのは確かです。

主音が短三度違うヘ短調からニ長調への転調部分(1分24〜32秒)は、新鮮とも少し強引とも言えるでしょうか。
ここはすごく弾き難いんですよ、短い親指で黒鍵・長い指で白鍵を弾くとか(通常とは逆の運指)、臨時記号が付きまくっていて音も間違えやすいし。
「普通こう来たら次はこう…」という和声進行や手の動きと違うので、スムーズに弾けるまで時間がかかりました。

この「短三度違い」の2つの調は、狭義はもちろんのこと広義の近親調でも何でもなく、遠隔調のはず…なのに現代アメリカの教育作品では、やたらこの間での転調が出てきます。
属・下属調や長三度近親関係などへの古典的転調では、もう新鮮味がないからでしょうか?
そして今回のスティーヴンスのように、この種の転調ワザにすごく凝る人と、全くやらない(スキルがない?)人がいることも分かってきました。
後者はどんなにメロディーやハーモニーのセンスが良くても、クラシック音楽に長年親しんでいる人間から見ると、どこか素人臭い作曲家に思えてしまうんですけどね〜 (^ ^;)

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
アメリカの教育作品演奏家の道を歩いていらっしゃる様で,なかなかの選曲/すばらしい演奏です。
二曲目の転調部分は,全く仰る通りで,見事に遷移したとも言えるし,ちょっと違和感あるとも。新しい作品はそのあたりを如何に上手く消化(昇華?)するかにかかる様な気もしますね。
ちなみに,私も歴史はその価値は理解しますが苦手です。どの科目もそうですが,興味を持ったり必要な時に調べ直せるくらいの基礎があれば良いのだろうと思いますね。
Enrique
URL
2015/07/11 10:07
Enriqueさん、聴いていただきありがとうございます。
>二曲目の転調部分
ここに来る前のヘ長調の主題と続くヘ短調部分が、もう少し長くてもいい気がするんですよね。
つまらないものを引き伸ばされても退屈なだけですが、どちらもなかなか良いモチーフだし、次から次へと転調、転調…と急がなくても、もっと落ち着いて曲を進めた上での移行部だったら、もう少し収まりが良かったかも?と感じます。
レッスンで使いやすいよう、あまり曲を長くできない制約があるのかもしれませんが…。

>歴史
いわゆる「社会科」は、芸術や語学、スポーツなと比べれば適性云々はあまり関係なく、単に興味を持てるかどうかなんでしょうけど、興味はあってもどうもアタマに入ってきませんね、私は(苦笑)。
NHKの大河ドラマも、人物の名前や関係が覚えられないので、まるでチンプンカンプンです。
ただ何故か、太平洋戦争史だけは好き(という言い方もナンですが)で、連合艦隊の最後とかインパール作戦などの本は読みだすと止まらないし、地名や人物名も良く覚えています。
不思議です…(^ ^;)
REIKO
2015/07/11 16:32

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