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zoom RSS 名画をピアノ曲に…「サーカス」「蛇使いの女」〜キャサリン・ロリン

<<   作成日時 : 2015/03/12 21:48   >>

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キャサリン・ロリンは、アメリカ教育音楽作曲家の中ではギロックに次いで日本で楽譜が多く出版されているので、知っている方も多いでしょう。
単なる曲集だけでなく、ロリン・ピアノ・コースという教本も書いており、本国での出版作品の数から見ても、相当の人気があるようです。

日本未出版の彼女の最新シリーズ「Museum Masterpieces」は、古今の名画にインスピレーションを得たピアノ曲集で、楽譜だけでなく当該絵画のカラー図版も付いている親切教材。
音楽と美術の両方が好きな人なら、弾くのも聴くのも興味深い曲集だと思います。
難易度別に4冊出ている中から、今回はBook2の2曲を弾いてみました。

★ジュルジュ・スーラ「サーカス」



短い中にも変化がある楽しい曲です。
飛んだり跳ねたり回ったり?サーカスの技が小気味良く決まってる様子が目に見えるようですね。
生真面目に弾いたのでは面白くないので、結構タメたり突っ込んだりしてみました。

★アンリ・ルソー「蛇使いの女」



この曲は最初弾いた時、45秒過ぎのクネクネ音型で吹き出してしまいました。
確かに蛇ならコレしかない?…でもあまりにベタというか…(苦笑)
もっともこの「分かりやすさ」が、いかにもロリンらしい点なのですが。

Book2は他にフェルメール「真珠の耳飾りの少女」、ボッティチェッリ「春」など、日本でもおなじみの絵画が取り上げられています。
絵と切り離すと自立感に乏しい曲もありますが、イメージを浮かべながら弾いたり、絵の雰囲気が上手く出るよう演奏の工夫をするのはなかなか楽しいです。
(そういうのが苦手な人にはもってこいの教材でしょう)

ロリンの作品の特徴は、とにかく弾きやすい&覚えやすいということです。
手が動く方向、指のある場所に音が置いてある感じで、無理なく自然に弾けるんですね。
また臨時記号が多くて一見譜読みが難しそうな曲も、音の動きがパターン化されているせいか、意外とすぐに音を覚えてしまいます。
曲が早く仕上がるので有り難い反面、ちょっと作りが安易なのでは?と思うこともあるくらい。

弾いてみると意外に簡単…は、アメリカ教育作品の多くに共通する特徴で、そうでないと人気作曲家になれないのだろう、と私は見ています。
日本の演歌でヒットを出すには、素人がカラオケで歌いやすいような曲でないと…というのと似てますね。
チェルニーやバッハのような「弾きにくい」教材で鍛えるのが主流の日本のピアノ教育と比べると、アメリカは(少なくとも技術面において)学習者にかなり迎合的な印象があります。
しかし才能に恵まれていて順調に専門コースを進んでいけるような一部の人以外は皆フツーの人であり、趣味でピアノを勉強しているだけなのです。
フツーの人がフツーに練習すればそこそこ弾けて楽しめる…そのような需要に上手く応えるのが、教育音楽作曲家の重要な役目なのでしょう。

次回は Museum Masterpieces Book3 から何曲か紹介します。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
簡単そうで難しい曲より,難しそうで易しい曲の方が人気は出るでしょうね。
いずれも面白い曲だと思います。これで,弾きやすいのであれば,人気曲間違い無し?!
Enrique
URL
2015/03/19 23:33
Enriqueさん、コメントありがとうございます。

>難しそうで易しい曲の方が人気は出るでしょうね。
そうですね、いわゆるコスパが高い曲(笑)ってことで。
ギロックも「実際弾くよりも少し難しく聴こえるように」作曲すると言っていたそうです。
これがアメリカ教育作品の「お約束」になってるのかもしれません。

>人気曲間違い無し?!
どうでしょうね〜、このシリーズは絵画に拠っているため、ロリンが自由に書いた作品とはだいぶ印象が違う曲も多いんですよ。
日本ではロリンの、ラグやブギなどのジャズ系や、甘美な旋律とムードでうっとり?するような作品集が出ていて、それで彼女に親しんだ人には、この絵画シリーズは少し違和感を覚えるかもしれないです。
REIKO
2015/03/20 23:16

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