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zoom RSS 悲しい「ゆびれん」〜レシュホルンの練習曲

<<   作成日時 : 2014/12/02 22:40   >>

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私はピアノの練習曲が割と好きです。
ここで私が練習曲と言っているのは、純粋に指の鍛錬や技術習得を目的に作られた曲のことで、バイエルなど入門教本内の(読譜や音楽の勉強的な)課題曲や、ブルクミュラー25練習曲のような「楽曲っぽい」ものは除きます。
日本でその手の練習曲といえば、ツェルニーが圧倒的に有名ですが、今回は超レアなところで(笑)アルベルト・レシュホルン(1819-1905)の「子供のための練習曲集 作品181」を紹介したいと思います。



★動画に使ったIMSLPのペータース版は速度指定なしですが、手元のオムニバス・エチュード集2・3(ヤマハ・ミュージックメディア)では、かなり速い速度が指定されているので、それに準じて弾いています。

「子供のための」⇒「初級(心?)者のための」と考えてよく、この作品181の第1巻20曲は、中級に入り本格的な練習曲を弾く前に必要な、指の鍛錬が目的です。
左右10本の指がどのような音型でもストレスなく動くようでないと、中級の練習曲や速い速度での音階練習などの勉強が進みません。
悲しいかな人間の手は本来、鍵盤楽器を弾くようにはできていないので、少々難しい曲を上手に弾こうと思ったら、音楽性だの表現力云々の前に、身体的トレーニングが必要なんですね。

この曲集は左右の手用にそれぞれ10曲ずつ、ゆびれんに徹した書き方になっているのが特徴です。
強弱やフレージング、アーティキュレーション等の指示は全くありません。
どの曲も訓練する方の手はほとんど休みなく同類音型を弾き続けますが、ポジションや指の広げ方が頻繁に変化し、手の弱点を突いてくる動きが多いので、楽譜の見た目よりずっと弾き辛いです。
(特に14番の後半は、かなり意地悪な音の置き方&運指)

ところで13・14番の訓練する方の音型を見て、「ハノンみたい」と思った方いませんか?
そうなんです!単なる指の鍛錬や技術の習得であれば、音楽としての形態を成していないハノンなどの「基礎練」の方が、譜読みに時間がかからず速度も上げやすいので、効率的なんですね。
実は基礎練をバッチリやっていれば、練習曲ってそれほど必要ないんですよ。
ですが子供は基礎練なんてやりたがらないのが普通だし、大人でも退屈だとか眠くなると言う人は多いようです。
それでも一応音楽としての体裁が整っている練習曲なら、多少はヤル気が出るということなのでしょう。
(どちらもやらないような人は、まず「下手」から卒業できません)

それでレシュホルンに戻ると、この練習曲集は「ハノンみたいのはゴメンだけど、指練の必要性は感じている」初級後半くらいの人には、なかなか使えるのでは?ということです。
特に大人で独学の方────音源を聴けばお分かりでしょう、これくらいの難易度の「ゆびれん系」練習曲で、短調って滅多に無いんですよ!
この作品181では、20曲中6曲が短調なんですね…

モソモソと指を動かしながら、どうしてこんな悲しい曲調で「ゆびれん」してるのか…と思わないでもありませんが(笑)、ツェルニー等のこのレベルの練習曲では味わえない、何とも言えない哀愁?があるんです。
特に12番なんて名曲だと思うんですけどねえ。
(Youtubeを見る限り、レシュホルンはこの作品181以外でも、短調曲が圧倒的人気です)
いっそ「大人のための練習曲集」というタイトルにすれば良かったのに、と思うのは私だけでしょうか…!?

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
好きな曲「だけ」を弾きたいと言う人が結構いらっしゃるのですね。それでも「好き」という強みはあって,結構格好がついたりするものです。しかし,やはり音楽を長くより良く楽しみたいので,基礎練習は重要かと。私はハノンも嫌いではありませんでした。指が回るようになる実感がありました。リズムを変えたり,アーティキュレーションを付けたり。とは言え,曲ではないのは確かで,曲としても楽しめるなら,これは基礎連が楽しくなる魔法の曲!?さすがREIKOさん,レアなモノを(笑)。
中途半端!?な練習曲ですと,譜読みに時間が掛ったり,曲のうつくしさに気を取られすぎたりすると,基礎練習の効果半減ですからね。もちろん,音楽性鍛える練習曲もあってしかりと思いますが,むしろある程度の経験者や大人にとっては,「ゆびれん」こそ重要かもです。もちろん,子供の初級者にも,意味のある動きを沢山沢山脳にインプットする必要があるでしょうね。
Enrique
URL
2014/12/03 12:24
Enriqueさん、コメントありがとうございます。

>好きな曲「だけ」を弾きたいと言う人
いますね…(笑)
確かにYoutubeでは、自称ほとんど弾けなかった人が「憧れの1曲」だけを徹底的に練習して、そこそこ格好つけている動画を見かけます。
ただそのやり方だと、1曲仕上げるのに膨大な時間が必要ですし、それで難易度の高い曲が1曲弾けるようになっても、同程度の曲が弾ける汎用的な技術が身についたわけではなく、次に他の曲(ずっと簡単なものでも)をやるとなったら、またゼロからチマチマと練習なのだそうです。
やはり色々な曲を効率良く?弾いて楽しむには、基礎が大事になってきますね。

>ハノン
これも人により好き嫌いがありますよね。
「嫌いではない」方でしたか、私は「かなり好き」くらいでした。
昔結構やったので、今はあえて違うものをやっていますが、もしかして基礎練マニア(笑)の類かもしれません。

>中途半端!?な練習曲
日本で初級後半によく使われるツェルニー100番なんて、中途半端な曲が多いですね。右手偏重なのも問題と思いますし。
また「音楽性を鍛える」のは、自分の弾きたい「楽曲」でやればいいんじゃないでしょうか。
ゆびれんや練習曲で技術はバッチリ磨いておき、楽曲に手を付ける時には音楽のことに集中する…のが理想と思っています。
REIKO
2014/12/03 21:46

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