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zoom RSS 「神秘の障壁」音律聴き比べ

<<   作成日時 : 2011/01/26 05:50   >>

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もしかしてクープランが使ったかも?音律で演奏した「神秘の障壁」の記事で、「期待したほど壊れてない」「もっとA♭音低くてもいい」などのコメントをいただいたので、もう少し大胆な音律を試してみることにしました。
★演奏に若干手を入れました(少し遅くして、イネガルっぽい乗りをつけています)
★各音律のA音を440Hzに合わせています
★五度圏サークル図のセント値は、概数です

まず「ラモーの音律」と言われているもの・・・色々な解釈があり、どれが本物か分からないので2種。


<ラモー音律?A>


<ラモー音律?B>



上記の音律は、E♭とB♭の2音の高さが違うだけです。
(どちらの音も、Aの方が13セント高い)
変ロ長調のこの曲には重要な音なので、それだけでもかなり違って聴こえます。
しかしラモー音律の特徴である、+7〜8セントの広い五度をまともに使う割には崩れませんね・・・(^ ^;)

そこでこの広い五度をさらに拡大して、壊れるスレスレを狙う、オリジナル音律を作ってみました。
繰り返すロンドー部分はできるだけ美しく、しかし変ホ長調の箇所は破綻寸前まで乱す狙いです。


<「障壁」専用音律> 



1分15秒過ぎあたりからの第3クプレ前半、壊れ具合はいかがでしょうか?
パンツ・・・じゃなくて、A♭も思い切り下げております♪
しかしこの曲は、結構しぶといですね。まさに「神秘の障壁」ですよ。(笑)
音が半拍ずつズレて入ってるのがミソなのかも・・・これが同時に鳴る和音だったら、12セントも広い五度では聴くに堪えないと思うんですが。

参考までに ─────
この曲に影響しない箇所にウルフを動かした、中全音律(ミーントーン)と、ピタゴラス律も試してみました。


<中全音律>



<ピタゴラス律>



中全音律は端正で美しいですが、この曲には少々色気が足りないでしょうかね。
ピタゴラス律はロンドー部分が酷い(笑)わりには、他の音律で崩れ気味の箇所が(それに耳が慣れていると)意外とまともに聴こえます。

最後に平均律も。(F音がものすごく低く聴こえる・・・!?)



あなたのお好みはどれでしょう????


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コメント(6件)

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C♯ーG♯(A♭)間にウルフを置いた中全音律が一番美しいですね。ピュタゴラス音律、平均律ともに全体的に美しさに欠けるように感じました。他のREIKOさんによる音律は、確かに和音の色彩が揺れ動く点が魅力なのでしょうね。「色気」というのは、座っている女性のスカートの裾が少し乱れているとか(!)、そういう感じですかね。解らなくはないんですが・・・。
ogawa_j
URL
2011/01/26 10:45
たしかに,オリジナル音律はロンドー部分の均整美と,第3クプレ前半の気が遠くなるような箇所との対比が出て,全体通して美しいと思います。曲の半拍ずらし多用で,減衰音につき,うまくごまかされているのでしょうか(オルガンだとトンデモナイ?)。同時音でもずらして弾く方もいますしね。
平均律は平板な印象はありますが,どの音律もそれなりに聞こえます。曲にもよるのでしょうが。ウルフをうまく配置すれば,ミーントーンはもちろん,ピタゴラスでもそこそこ使えるということなのですね。
ところで,ミーントーンのウルフは42セントだとばかり思っていましたが,-5.5セント分減らさないといけないですね。5度圏見て気がつきました。
Enrique
URL
2011/01/26 17:16
ogawa_jさん、

>中全音律が一番美しいですね
これは全く乱れがないので、「きちんとした美しさ」が好みなら、中全音律だと思います。
ただこの場所にウルフを移動する調律替えが、どの程度一般的だったかは疑問ですが。

>「色気」というのは、座っている女性のスカートの裾が少し乱れているとか(!)、そういう感じですかね
はい、まあそういう意味ですね。(笑)
この曲は「フーガ」や「ソナタ」のような真面目なジャンルではなく、「色物」だと思うのですよ。
19世紀のサロン風ピアノ小品の、ヴェルサイユ版というか。
なので、多少崩れた俗っぽい雰囲気があった方が、「粋」だと思うのです。
そもそもフランスのクラヴサン曲は、奏法自体が「ズラしたり」「揺れたり」で、そんなにキッチリ弾くものではないですし。
多少響きが歪んだ方が、それを聴きながらテンポなどを工夫する楽しみが増える感じがします。
REIKO
2011/01/28 07:06
Enriqueさん、

>第3クプレ前半の気が遠くなるような箇所
気が遠くなりましたか!(爆)
どうも私は色々な音律を聴き過ぎた?せいか、何を聴いてもあまり驚かなくなってしまい、「これだけ五度を広げてもまだ崩壊しないの?」って、少し不満だったのですが。

>減衰音につき,うまくごまかされているのでしょうか
たぶんそういう事+「曲の書法」のせいだろうと思います。
これぞクープラン・マジック!?
この音律実験で、この曲のタイトルの本当の意味?が分かったような気がしました。

>ピタゴラスでもそこそこ使えるということなのですね
はい、そうです。
ピタゴラス律のウルフはミーントーンのそれと違い、「ウルフを挟む長三度は純正に近い」(←従って「使用できる」)ので、ウルフの五度それ自体を踏まなければ破綻はしません。
しかしそれ以外の長三度がバカ広い(笑)ので、和声に重点を置いた曲だとかなり音痴な響きになりますね。
でも聴き慣れると、「これもアリかな」になるんですよね・・・人間の耳って、結構いいかげんだと思います。
REIKO
2011/01/28 07:18
ををを、いつの間にこんな記事が! しかもウチの常連のお客様(笑)が先にコメントしてるし(汗)
 いやぁ、この記事面白すぎますわ(爆)・・>「結構しぶといですね。まさに「神秘の障壁」・・」というフレーズには思わず爆笑してしまいました。
 この曲は散々ミーントーンで弾いてきたので、正直、最後のピタゴラスと平均律の演奏には「途中退出」してしまいました・・最後の2つの音律は、この曲&私にとっては「早退音律」ってことですね(爆)
 KBU研究中の身としては、曲の最後の主和音が「唸っている」のは残念な感があるのですが、フレンチミーントーンの歴史からすると、やはりこれはこういう曲なのでしょうね。
しかし本当、音律の世界は深いですよね(しみじみ)。
koten
URL
2011/02/13 17:05
kotenさん、

>いつの間にこんな記事が! 
kotenさん、どしたんやろ思てましてん。(爆)

>最後のピタゴラスと平均律の演奏
こうしてみると、平均律も意外と個性的?だなとか。(笑)
ピタゴラス律ですが、この曲ではさすがに厳しい感がありますが、KBIIではピタゴラス律領域を上手く使って作曲されているのが大半で、それらは全く違和感がない(どころかピッタリ決まっている)ので、やはり曲の「書き方」なのでしょうね。
「乙女の祈り」(変ホ長調)が、KBIIのピタゴラス律領域でバッチリなんです!(驚)

>音律の世界は深いですよね(しみじみ)。
激しく同意!
REIKO
2011/02/14 20:25

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