テーマ:ヘンデルのオラトリオ

「内臓が外に出る」アタリヤの旦那

ヘンデルのオラトリオ「アタリヤ」(Athalia)の背景についてお話します。 (以下、人名は新共同訳聖書に従い、オラトリオの人物はカッコ内に英綴りを書きます) ソロモン王の死後、王国は内紛の末、北のイスラエル王国と南のユダ王国に分裂します。 双方の国は、イスラエルの神ヤハウェに忠実な良き王あれば、異教のバアル信仰にうつつを抜か…

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超悪女のオラトリオ「アタリヤ」

ヘンデルが本格的に、英語によるオラトリオに目覚めた時期の作品「アタリヤ」(Athalia)を聴いてみました。1735年のロンドン版による、世界初録音です。 Handel: AthaliaDeutsche Harm Mundi 2010-08-24 Handel Amazonアソシエイト by HMVの情報ページはこちら …

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「テオドーラ」マクリーシュ盤

ヘンデルのオラトリオ「テオドーラ」(Theodora)、マクリーシュ盤が素晴らしい演奏です♪ Handel: TheodoraDeutsche Grammophon 2000-09-12 Amazonアソシエイト by HMVの情報ページはこちら 余計な小細工をせず、作品に真正面から取り組んで、素直に良さを引き出した…

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信仰を貫いて殉教!「テオドーラ」

1750年に初演されたオラトリオ「テオドーラ」(Theodora)は、信仰を貫いたヒロイン、テオドーラが殉教する崇高な結末が特徴です。 初演当時は全くウケず、客席は閑古鳥でしたが、現在ではヘンデル晩年の傑作オラトリオとして、時にはオペラのように演技付き上演も行われる、人気作となっています。 他のヘンデル・オラトリオと違い、「テオドー…

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「サムソン」クリストファーズ盤

ヘンデルのオラトリオ「サムソン」(Samson)、とりあえず愛聴しているのはクリストファーズ盤です。 Handel - Samson / The Sixteen, ChristophersCoro 2003-01-01 Handel Amazonアソシエイト by ウェブリブログ HMVの情報ページはこちら 明るく柔ら…

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サムソン、大逆転の聴きどころ

ヘンデルのオラトリオ「サムソン」(Samson)は、4部分から成る序曲が終わると、ダゴン神の祭りで歌い騒ぐペリシテ人達と、牢につながれ打ちひしがれたサムソンの絶望的な様子が、音楽で対照的に描かれます。 ペリシテ人達の合唱は明るく陽気で、神の栄光を象徴するトランペットが、華やかに鳴り響きます。 でも少し軽薄な印象があるのは、「陽気の人…

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サムソンの壮絶な最期

美女デリラの計略にはまり、ペリシテ人達に目玉をえぐりだされた怪力サムソンの物語、後半です。 これまでのお話はこちら。 盲目となったサムソンは、ペリシテの都ガザ(パレスチナ情勢のニュースに出てくる、あのガザです)に連れて行かれ、牢屋に入れられます。 そこでサムソンは、青銅の足かせをはめられ、石臼で粉を挽く強制労働の毎日。 自由…

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怪力サムソンの秘密とは

ヘンデルのオラトリオ「サムソン」(Samson 1743年初演)は、旧約聖書の「士師記」第13~16章に出てくる、怪力サムソンの最期を扱っています。 「士師」とは、まだイスラエルに王がいなかった時代に、イスラエルの民を導き敵から救済する、神に選ばれた指導者のことです。 やはりヘンデルがオラトリオを書いている、デボラ(←女性です!)や…

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豪華絢爛「ソロモン」~ロイス盤

ヘンデルのオラトリオ「ソロモン」(Solomon)、私が聴いているのはダニエル・ロイス指揮のHMF盤です。 Haendel: SolomonHarmonia Mundi 2007-11-13 Amazonアソシエイト by ウェブリブログ HMVの情報ページはこちら マクヴィカー演出のジュリオ・チェーザレのDVDで、チ…

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いらっしゃい♪シェバの女王

★ ヘンデル晩年の傑作オラトリオ「ソロモン」(Solomon)にちなんで、旧約聖書のソロモン王にまつわるエピソードを紹介しています。 さて「ソロモン」第3部は、器楽曲として有名な「シェバ(シバ)の女王の入城」で始まります。 シェバとは、当時のアラブの小国(今のイエメンやエチオピアという説も)と言われています。 シェバの女王は、…

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ソロモンの裁きはいかに?

★ ヘンデル晩年の傑作オラトリオ「ソロモン」(Solomon)にちなんで、旧約聖書のソロモン王にまつわるエピソードを紹介しています。 「ソロモン」の第2部では、ソロモン王の知恵を象徴する有名なエピソード、子供の本当の母親がどちらかを決める裁判の話に、音楽がつけられています。 2人の遊女が同じ家に住んでいて、ほぼ同じ頃子供を生…

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ソロモンは本当に賢いのか?

★ ヘンデル晩年の傑作オラトリオ「ソロモン」(Solomon)にちなんで、旧約聖書のソロモン王にまつわるエピソードを紹介します。 ソロモンは、サウル、ダビデに続く3代目のイスラエル王です。 ダビデにはたくさんの息子がいて、ダビデの晩年にはその息子たちの間で、血みどろの王位争奪戦がありました。 ソロモンは、ダビデとバト・シェバ(…

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オラトリオ「サウル」~ヤーコプス盤

ヘンデルのオラトリオ「サウル」(Saul)、私が愛聴しているのは、ルネ・ヤーコプス指揮のHMF盤です。 Haendel: SaulHarmonia Mundi 2005-10-11 Amazonアソシエイト by ウェブリブログ HMVの情報ページはこちら 「メサイア」とセットのお得な商品はこちら ポール・マクリーシ…

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サウルの子供達とダビデ

★ ヘンデルのオラトリオ「サウル」(Saul)の登場人物を、順次紹介しています。 「サウル」の台本では、王子ヨナタン、王女メラブとミカル姉妹の、サウル王の子供3人が登場します。 若き英雄ダビデに対する3人の思いを、順に紹介します。 まずヨナタンは、「自分自身のようにダビデを愛した」と聖書に書かれています。 その証として、…

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英雄ダビデの珍?エピソード

★ ヘンデルのオラトリオ「サウル」(Saul)の登場人物を、順次紹介しています。 ミケランジェロ作のダビデ像で有名なダビデは、このオラトリオの中では一番、日本人にも名前が知られていると思います。 後に王になった彼は、旧約聖書の王達の中でも、際立ったスパースターの1人です。 ダビデには面白いエピソードがたくさんありますが、オラト…

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孤独な王、サウルの悲劇

★ ヘンデルの劇的オラトリオ「サウル」(Saul)の登場人物を、順次紹介しています。 タイトル役のサウル王は、以前イスラエルの指導者的人物だった、サムエル師から油を注がれ、イスラエル初代の王になりました。 「(頭に)油を注がれる」とは、一種の宗教的な儀式で、これにより神に祝福された人として聖別されます。 神がサウルを王に選び、…

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サウルをめぐる人々

数回に分けて、ヘンデルの代表的な劇的オラトリオ「サウル」(Saul)を楽しむための、舞台設定や登場人物の紹介をします。 もちろん、内容はとりあえず置いておいて、音楽だけでもそれなりに楽しめます。 「メサイア」にしても(少なくとも日本では)、それほどちゃんと台本を読んだ上で、聴かれているわけではないですから。 ですが「サウル」は…

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オラトリオ/もう3つ♪

「サウル」「ソロモン」「サムソン」の3Sに続き、もう3つヘンデルのオラトリオを紹介しておきます。 この3つは、今のところ自分的にはイマイチ感があるのですが、ヘンデルのオラトリオ・ファンの間では、良く聴かれているものです。 ~~~ みんなで歌えば怖くない? 合唱好きの人に ~~~ エジプトのイスラエル人(Israel in Eg…

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ヘンデル/オラトリオの「3S」

ヘンデルが書いた20余のオラトリオのうち、「メサイア」の次にお勧めの作品を、とりあえず 3S として紹介します。 それぞれ特徴があるので、キャッチフレーズを付けました。 どうぞ御参考に♪ ~~~男も女も人生いろいろ・・・と感じる人に~~~ サウル(Saul) ヘンデルが、イタリア語のオペラから英語のオラトリオに方向転換する…

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「メサイア」以外は駄作なのか?

ヘンデルは20余のオラトリオを作曲しています。 しかしその中で「メサイア」だけが圧倒的に有名で、他の作品はかなりクラシック音楽を聴いている人でも、題名さえ知らないか、良くて「ちょっと聴いたことがある」程度なのが普通です。 この事実をもって「メサイア以外は駄作なのでは?」と思う人がいても当然でしょう。 しかし実際は、全くそうではあり…

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オラトリオ「聴いた感じ」

ヘンデルのオラトリオ「聴いた感じ」を、オペラとの比較でまとめてみたいと思います。 まあオラトリオは一応「メサイア」が有名なので、今さら・・・かもしれませんが、メサイア自体がヘンデルのオラトリオとしては例外的な部分もありますので。 ヘンデルのオペラ「聴いた感じ」を、簡単に復習すると・・・ ●アリア(ABA形式)⇒レチタティーヴォ…

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メサイアは例外?

ヘンデルの音楽史上最大の功績は、英語によるオラトリオというジャンルを確立したことで、その最高傑作が「メサイア」とされています。 ヘンデルのオペラが、まだ作品のタイトルさえ一般的でないのと比べれば、「メサイア」1曲だけでも有名になっているヘンデルのオラトリオは、まだ恵まれていると言えるでしょう。 ですがこの「メサイア」、20曲以上ある…

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表彰式のヘンデル

昨日競馬の有馬記念をテレビで見ていたら、レース後の表彰式でおなじみの旋律「ソーミーファソードー、レミファソファーミーレー♪」が流れていました。 御存じの方もいると思いますが、この有名な「表彰式の音楽」は、ヘンデルのオラトリオ「ユダス・マカベウス」の第3部、「見よ、勇者は帰る」(See, the conqu'ring hero come…

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