テーマ:鍵盤の小箱

英国の音楽検定課題曲を弾く【2】

前回のABRSMに続き、今回はTCL(トリニティ・カレッジ・ロンドン)による音楽検定です。 実はこの両者、ピアノ部門に関して言うと、どちらもグレード8まであることや、楽曲演奏以外に課すスケール&アルペジオなどの技術試験要項を見てもよく似ていて、決定的な違いがイマイチ分かりません。 受験者はどう使い分けているのでしょうかねえ? グレ…

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英国の音楽検定課題曲を弾く【1】

最近ピアノでは、英国の音楽検定の課題曲を弾くことが多くなりました。 グレード別に楽譜が出ていて自分の実力に合ったものが選べる、掘り出しモノの珍しい曲がなかなか新鮮、バロックから出来立ての現代曲まで曲調や様式が多彩で面白い、などがその理由です。 課題曲は2~3年で入れ替えになるため、古い曲集がAmazonで安く買えることもありラッキー…

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初めてソステヌートペダル(電子ピアノ)を使ってみた♪

3本ペダルのグランドピアノや電子ピアノの中央にある、ソステヌートペダルを曲中で初めて使ってみました。 普段良く使う右端の(ダンパー)ペダルは、踏んでいる間すべての音のダンパー(消音装置)が無効になりますが、ソステヌートペダルは踏んだ時に打鍵している音のダンパーだけが無効になります。 特定の音だけを離鍵後も鳴らし続けたい時に使うんです…

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続♪クリスマスソングのピアノ編曲弾いてみた

前回に続き、米国で出版されているクリスマスソングのピアノ編曲から、今回はお楽しみタイプの曲集から弾いてみました。 「お楽しみ」とは、教会奏楽用でもレッスン用でもない…まあ日本で出ている(クリスマスソングに限らず)ポピュラー音楽などのピアノ編曲集みたいなもの、と思って下さい。 ぶっちゃけこのテのものは、い~かげんな編曲のハズレも多数あ…

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クリスマスソングのピアノ編曲弾いてみた

米国ピアノ教育作品の楽譜を漁っているうちに、クリスマスソングのピアノ編曲集が大量に出版されていることに気づきました。 もちろん日本でも11月頃になると、楽器店などにクリスマス向けの楽譜が少々平置きされたりしますが、米国の膨大な出版点数とは比べ物になりません。 実は米国のこの種の曲集には、いくつかタイプがあるんですね。 最近はサ…

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ギロックに負けない人気!教育音楽作曲家ロシェロール

アメリカの教育音楽作曲家ギロック(1917-93)の作品が、日本のピアノ初心者の定番教材になってだいぶ経ちます。 大人になってからピアノを習い始め、バイエル、ブルクミュラー、チェルニーなどを真面目に?やっている人でも、合間にギロックを何曲か弾くのはもう珍しいことではないようです。 題名・曲調などに初心者曲にありがちな幼稚さが無く、簡…

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悲しい「ゆびれん」~レシュホルンの練習曲

私はピアノの練習曲が割と好きです。 ここで私が練習曲と言っているのは、純粋に指の鍛錬や技術習得を目的に作られた曲のことで、バイエルなど入門教本内の(読譜や音楽の勉強的な)課題曲や、ブルクミュラー25練習曲のような「楽曲っぽい」ものは除きます。 日本でその手の練習曲といえば、ツェルニーが圧倒的に有名ですが、今回は超レアなところで(笑)…

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壁を超えて~バイエル終盤の名曲達

前回に引き続き「バイエル名曲集~その2」です。 ──── 各曲のミニ解説 ──── 【88番】可愛らしい付点リズムの主題と華やかな音階パッセージで、発表会にも使えそうな名曲。 【91番】シンプルな主題ゆえ短調の美しさが際立つ。中間部分で長調になるのは60番と似ている。 【93番】バイエルの短調曲ではこれが一番の名曲じ…

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懐かしい!?バイエル名曲集~その1

バイエル名曲集(その1)を作ってみました。↓↓↓ (59, 60, 66, 73, 74, 80, 82 番です) 現在はアメリカ系や国産の良いピアノ入門教本やメソッドがたくさんあるので、ピアノを習い始める生徒に、当然のこととしてバイエルを与える先生は少ないようです。 特に前半は陳腐な曲が多くレッスンが退屈、ヘ音記号の…

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ピアノ再開で手弾きと打ち込みを比較してみる

9月にローランドの電子ピアノHP506GPを買って、25年ぶりにピアノを再開しました。 ★音律ブログのこちらの記事に前後の状況を書いています このブログの「鍵盤の小箱」テーマでは、シーケンサーによる打ち込みで作った音源で記事を書いてましたが、これからは手弾き(と言っても難しい曲は弾けませんけど)がしばしば登場することになるかもし…

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平吉毅州「チューリップのラインダンス」

日本人作曲家のピアノ小品を古典調律で演奏するシリーズ、今度は少しポピュラー&ジャズっぽいフィーリングの曲を選んでみました。 平吉毅州(ひらよしたけくに)さんの、こどものためのピアノ曲集「虹のリズム」から、チューリップのラインダンスです。 1979年出版で2012年1月1日で第70刷ですから、100刷を超えた「お菓子の世界」ほどではな…

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繰り返す五度★田中カレン「星のうた3」

日本人作曲家シリーズが面白いので、昔買って押入れの段ボール箱に眠っていた楽譜ばかりじゃナニだし(笑)、新しい楽譜を仕入れてまいりました。 田中カレンさん(1961 ~)の、こどものためのピアノ曲集「星のどうぶつたち」です。 今まで取り上げた作曲家からぐっと世代が若返り、やはり音楽に新鮮なものを感じます。 (ちなみに中田喜直さんは1…

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発表会定番?「エチュード・アレグロ」中田喜直

日本人作曲家のピアノ小品に古典調律で挑戦するシリーズ、今回は中田喜直さんのエチュード・アレグロです。 私なんか「雪の降るまちを」の作曲者というだけで、中田さんに足を向けて寝られない人間ですが ──── 。 日本人で中田さんの曲を歌ったことがない人は皆無と思いますが、ピアノ作品も多く、「エチュード・アレグロ」はオクターブに手の届かない…

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どっちが美味い?湯山昭「柿の種」

日本の作曲家のピアノ小品に古典調律が挑むシリーズ、お待たせいたしました(え、誰も待ってない?)「お菓子の世界」(湯山昭)から柿の種の登場です! 和風音階と現代テイストがミックスした曲調で、とりあえずイ短調で始まりますが、すぐに臨時記号がゾロゾロついた不思議な旋律と和音がはじけます。 A-Eの空五度が多いので、キルンベルガー第二法…

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無調っぽい曲ってどーよ?

現代日本のピアノ小品に古典調律が挑むシリーズ、今度は斎藤高順さんの「ガラスの星座」です。 「ピアノのおけいこ」1973年4-9月のテキストに載っていました。 何と!この曲の記譜は、右手ト音記号の横に#が5つあって、その上に「黒鍵」、左手ヘ音記号にはナチュラルが5つで、下に「白鍵」と書いてあるのです・・・ つまり(急速な分散和音…

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「あんたがたどこさ」をピタゴラス律で

現代日本作曲家のピアノ曲に古典調律が挑むシリーズ(いつからシリーズ化?笑)、今度は奥村一さん作曲 ─── というより編曲みたいなものですが ─── わらべ唄のあんたがたどこさです。 1973-4年NHK教育TV「ピアノのおけいこ」テキストで知った曲で、不協和音でバンバン!と叩きつけるエンディングがカッコ良くて、好んで弾いていました。 …

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有馬礼子「舞曲」に古典調律で挑戦

まだ本の整理が半分ほど残ってるのですが(笑)、引越しで古い楽譜達と久々に再会し、眺めていたら音にしたくなったので、転居後初打ち込みをやってみました。 子供の頃、自分はピアノを習っていませんでしたが、友達からピアノの発表会に呼ばれると、好きな曲発掘のために喜んで聴きに行っていました。 そこで知ったのが、有馬礼子さんの「舞曲」なんで…

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お菓子の世界「チョコバー」を古典調律で弾いてみた

引越しのためにモノの整理をしていたら、押入れの奥にあった段ボール箱から、行方不明になっていた湯山昭作曲「お菓子の世界」の楽譜が出てきました。 1978年10月30日・第18版(「刷」の意味と思いますが)のものです。 現代日本の作曲家によるピアノ曲集としては、異例の大ヒット作品で、「シュー・クリーム」「柿の種」「ドロップス」「マロ…

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ブルクミュラー「狩」の波形

Enriqueさんの「和音の波形」記事が面白かったので、私も温めてあったネタを緊急放出(笑)します。 ブルクミュラー25の練習曲は、キルンベルガー第2法で弾くと3分の1ほどの曲で不具合が出ますが、ハ長調・ヘ長調を中心に非常に良く適合する曲もあるので、その1つ「狩」で実験してみました。 キルンベルガー第2法↓↓↓ キルンベル…

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フィオッコのアダージョをミーントーン・ピアノで

電子ピアノの古典調律機能で弾くおススメ曲シリーズ、今回はバッハ以外もちゃんと聴いているチェンバロ好きの人には名曲として人気だが、ピアノ愛好家には全く知られていない?フィオッコ(ベルギー 1703 - 41)の「アダージョ」です。 元々は、1730年刊クラヴサン組曲集・第1番の中の曲ですが、あえてピアノの音色と表現で打ち込んでみました。…

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パッヘルベルの「ガヴォットと変奏」

パッヘルベル(1653 - 1706)と言えば、すぐに「カノン」・・・な世間ですが、彼はドイツバロックの鍵盤音楽史上、とても重要な作曲家の一人です。 子供の頃NHK教育「ピアノのおけいこ」のテキストに載っていて、大好きで弾いていた「ガヴォットと変奏」がパッヘルベル作曲と知ったのは、つい最近のことでした。 打ち込んでみました↓↓↓(繰…

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古くても現役?ピタゴラス律

さて、電子ピアノプリセットの古典音律の中に、ピタゴラス律というのがあります。 ピタゴラスは「三平方の定理」で有名な、紀元前5世紀頃に活躍した数学者ですが、現在知られている音律は多くが16世紀以降のものなので、ピタゴラス律は非常に古いと言えます。 音律の構成はとてもシンプル↓↓↓ 純正より24セント狭い、ピタゴラス音律のウル…

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ミーントーンピアノでパーセル

キルンベルガーだのヘンデルのミーントーンだのを研究している間に、最近の電子ピアノにはほとんど音律(スケール)変更機能が付いていることを知って驚いています。 つまり(あなたも?)簡単に古典調律が試せるのです! ◆AMAHAでもRo◆andでもKA◆AIでも構いません、ここ10年くらいに買った電子ピアノをお持ちの方は、取り扱い説明書を隅…

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「乙女の祈り」はなぜ変ホ長調なのか?

ベートーヴェン御用達の音律、キルンベルガー第2法による「エリーゼのために」の次は、バダジェフスカ「乙女の祈り」を出さないわけに行きませんね。(笑) 序奏をカット、主題と最初の変奏&コーダのみの短縮版ですが、平均律の方をちょっと確認してから、キルンベルガー第2法による演奏をお聴き下さい。 平均律 キルンベルガー第2法(以下「…

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「エリーゼのために」真実の姿

ベートーヴェンが愛した音律、キルンベルガー第2法(以下「II」)で演奏した「エリーゼのために」です。 (19世紀後半の、ブライトコプフ&ヘルテル社の楽譜に拠っているので、現在流布している版とは音の違い等があります) ・・・何というほの暗い響きでしょう・・・! イ短調なので、決して明るい曲でないのは平均律の演奏でも分かります…

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ベートーヴェンが愛した音律

お久しぶりです・・・実はベートーヴェンのピアノソナタを古典音律で鳴らす実験をしていて、クラシック音楽の常識が根底からくつがえる驚愕の事実(「事実」と私は確信しています)を発見し、そのウラを取ったり関連の検証に熱中して、更新できませんでした。 この過程は、kotenさんのブログ「ミーントーン大好き!」のコメント欄に書かせていただいたので…

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「神秘の障壁」音律聴き比べ

もしかしてクープランが使ったかも?音律で演奏した「神秘の障壁」の記事で、「期待したほど壊れてない」「もっとA♭音低くてもいい」などのコメントをいただいたので、もう少し大胆な音律を試してみることにしました。 ★演奏に若干手を入れました(少し遅くして、イネガルっぽい乗りをつけています) ★各音律のA音を440Hzに合わせています ★五…

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F.クープラン「神秘の障壁」と音律

フランソワ・クープランのクラヴサン曲集第2巻、第6オルドルの「神秘の障壁」を打ち込んでみました。 何度も繰り返されるロンドー部分は白で、挿入されるクプレ(3つあります)は、黄色・ピンク・水色に楽譜を色分けしたムービーです。↓↓↓ この曲は♭2つの変ロ長調ですが、ヘ長調や変ホ長調などの近親調を行ったり来たりしています。 …

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オイラー純正律で「調子の良い鍛冶屋」

ヘンデルの「調子の良い鍛冶屋」を打ち込んで、オイラーの純正律で演奏してみました。 (後半の繰り返しは省略しています) L.オイラー(1707 ~ 1783)は、数学の時間で習ったあのオイラーです! 私は最初、同名別人かと思ってましたが、あのオイラーです!(←くどい) 覚えてますか?「オイラーの定理」 多面体の頂…

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中全音律と平均律・実験

前回アップしたスヴェーリンクのトッカータハ長調は、音源Roland VSCを中全音律にチューニングして演奏しています。 つまり現代の鍵盤楽器で一般的な、十二等分平均律ではありません。 私としては17世紀初めの鍵盤曲は、絶対に中全音律でないと「感じが出ない~!」ので、以前からスケール・チューニング機能を使ってみたかったのですが、音…

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