【課題曲紹介・その2】~ABRSMの新しいシラバス

前回に続き、英国の検定ABRSMの新しいシラバスから課題曲を紹介します。
今回はグレード(G)5と6です。

G5のリストAには日本のピアノレッスンでもお馴染みの、ブルグミュラー「乗馬」やバッハ「2声のインヴェンション8番 ヘ長調」が入っています。
日本の初級終盤~中級初めくらいに当たると考えていいでしょう。
ここでもやはり、リストBやCに新鮮味のある曲が多いです。

Starry Dome / Nevada


プレリュードハ短調/パフルスキ(1859-1921)
この曲は去年、ABRSM発行のこちらの曲集を買ったら載っており、気に入ったのですぐに練習して楽譜付き動画にしていました。今回、リストBの9曲目に入っています。


タランテラ/プロコフィエフ
「子供のためのアルバム」の1曲で、日本でも楽譜が出ていますが「優秀な小学生がコンペで弾く」的な曲の典型で、フツー?の学習者には縁の薄い曲かもしれません。
グルグミュラーの「タランテラ」よりはだいぶ難しいです。


続くG6にはリストAに、バッハ「2声のインヴェンション6番 ホ長調」、C.P.E.バッハ「ソルフェージェット」、ブルグミュラー18の練習曲から10番「すばやい動き」が入っているので、日本の中級前半くらいと考えていいでしょう。
ここでもリストB、Cから紹介してみます。

Erster Schmerz(初めての悲しみ)/ J. Senfter


Opening Night Jazz / M. Mier
こちらの記事で紹介している全音「ピアノ・ジャズタイム」の続編で、シリーズ最後のBook5に載っている曲です。


Lavender Field / 田中カレン
日本人作曲家の作品もありました!(この曲は私も弾いてみたいと思っています)


ところでシラバスには楽曲演奏に関し、日本のピアノ学習界の常識からすると意外なことが書いてあります。それは ────

受験者は暗譜で演奏してもよい。
暗譜で演奏したことによる加点は無い。


…です。これを見る限り、楽譜を見て演奏する方が普通なんでしょうね。
日本ではレッスンでの仕上げ演奏、発表会、コンペなど、他者に演奏を聴いてもらう場合には暗譜で弾くのが常識?みたいになっており、何か書くなら「楽譜を見て演奏してもよい」となりそうなものですが。
楽譜使用が前提のためか、譜めくりに関しては「譜めくりの際に多少音楽の流れが途切れても、採点に影響しない」「譜めくりを避けるため、不法にならない範囲でコピー譜を使っても良い」「譜めくりの人を連れてきても良く、受験者の先生がやるのも可」「試験官が譜めくりを手伝うことはない」などと細かく書かれています。

では次回は、グレード7と8を見てみようと思います。

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