モテたい男はリコーダー?「紳士のフルート」

店頭で特別価格だったので、あまり期待しないで買ったのですが、抜群のテクニックと人声を上回る?表現力で超面白い!
南アフリカのケープタウン生まれ、現在はミュンヘン在住のシュテファン・テミングが、ヘンデルのオペラ・アリアをメインに、リコーダーで素晴らしい演奏を聴かせてくれます。

Handel: the Gentleman's Flute
Oehms
2010-09-28
Stefan Temmingh


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「リナルド」序曲の演奏です。↓↓↓メチャ上手いですね~!



ヘンデルのオペラがロンドンで人気だった当時は、初演から一週間ほどでリコーダー編曲版の楽譜が出版され、焼き立てケーキのようにバンバン売れていたのだそうです。
なにぶん急ごしらえなので、編曲が粗雑だったり音の間違いがあるなど、クォリティに疑問符がつく物も多かったらしいですが。
考えてみれば、テレビもCDもYouTubeもない頃、舞台で知ったあの素敵な旋律をもう一回聴きたい・・・と思ったら、自分で演奏するしかないわけですよ。

鍵盤楽器が「貴婦人のたしなみ」だった一方、リコーダーは「紳士の楽器」で「真の紳士たるもの、リコーダーを持たずに外出するべからず」なる言葉もあったそうです。
リコーダーが上手ければ、それだけで女性の注目を浴びるし、合奏して楽しい時間が過ごせます。
そこで意気投合すれば、さらに次の展開も・・・とか。(笑)
つまりリコーダーは、モテる男の必須アイテム!だったんですね。

ここでのテミングの演奏は、当時のリコーダー編曲版を参考にしながらも新たなアイディアを加え、変化に富んだ楽しい仕上がりになっています。
使用楽器は、小学校で皆が吹いた(笑)c''管ソプラノ・リコーダーから、アルトより低いd'管ヴォイス・フルートまで8種9本、曲の調に合わせて(だと思いますが)、アルト・リコーダーも一般的なf'管だけでなくg'管やe'♭管も登場します。

曲により組み合わせを変えている通奏低音楽器は、中でもプサルテリーの澄んだ美しい響きが印象に残ります。
箱に張った弦を弾いて音を出すこの楽器、最初に聴いたのは中世の音楽だったので、古い楽器とばかり思っていましたが、ヴィヴィアルディがオペラに使っているそうです。
なので、18世紀のロンドンでも持っていたマニアがいたかも?とテミングは考えたんですね。

ヘンデルには真性?リコーダー作品のソナタがある(このCDにも1曲収録)ので、編曲モノで勝負!って普通はあまり考えないのでしょうが、テミング君、上手く盲点を突いたなという感じです。
「私を泣かせてください」で、リコーダーがウルウルと音を震わせて、本当に泣いているようなのにはアハハでしたが・・・。
「そこ、笑うとこじゃないんですけど」って言われるでしょうかね~?

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この記事へのコメント

Mev
2010年12月02日 11:11
爆笑してしまいました。
自慢じゃないけど、長男はリコーダーがバツグンにうまいです。が、それで食べていけるわけないです、もちろん。
そして、。。。。全然モテません。(哀)
アルチーナ
2010年12月02日 15:08
Oehmsって今、どうなんでしょう?
私も数年前に店頭で爆安価格で買いましたが・・
たまに店頭の方が安いって事あるんですよね。

昔はそうですよね・・自分で演奏しなければいけなかった・・
し、そういう意味ではパクッても気が付く人が少なかった!というのも
ありますね・・
(全部聴いた訳では無いのですが、ヘンデルとグルックのEZIOでレチタティーボが全く一緒の箇所がありました(笑)まあ・・アリアじゃないし、台本も一緒(なのかな?)ならいいのかしら?(笑))

話が反れましたが・・
リコーダーが紳士のたしなみとは知りませんでした。
持ち運び易いから?なんでしょうね・・
動画拝見しました・・アリアをどんな風に演奏しているのか
興味ありますね。
sarahoctavian
2010年12月02日 16:12
この今風なお兄さん(写真は見たことあったけど音を聴くは初めてです)リコーダーでモテモテな情景を思い浮かべただけでもカワイイですね。
私実は、バロック音楽のリコーダーの音色が好きなんです。といっても全部聞きまくってる訳でもないけど(苦笑)。息子は低学年はペンタトニックリコーダーで始まり、その後中等部のアルトまで毎日持参してました(ほら、音楽の授業だけでなくしょっちゅう歌ったり笛吹いてる学校なもんで・爆)。そんな子供に刺激されてバロックリコーダーの楽譜をいくつか買いこんで練習したことがあったのよね。自己満足の世界!
先日入手した、ヌリア嬢のヘンデル・ドイツアリア集CDになぜか「王宮の花火」リコーダー版が収録されてたの。軽やかな華麗さでタイムトリップしております。
2010年12月03日 19:07
Mevさん、

>爆笑してしまいました
これ、笑う記事じゃないんですけど。(爆)

>それで食べていけるわけないです
いや、やればできる!\(^ ^*)
日本人とリコーダーって相性がいいと思うんですよ。
「力技」よりも繊細さが必要とされる点が合っているのかな?と思うのですが。
良い奏者も多いし、リコーダー製作者にも世界的な人がいます。
木工加工の伝統がある日本の良さが生かせるのでしょう。
モテるかどうかは、わかりませんが・・・?
2010年12月03日 19:17
アルチーナさん、

>Oehmsって今、どうなんでしょう
昔はすごく安かったんですよね?
私も店頭で1000円くらいで買った記憶があります。
(でもいつのまにか普通の価格になってしまいました・・・何故?)
未知の演奏家が多いですが、演奏で外れたことはないですね。

>レチタティーボが全く一緒の箇所
えッ!そうなんですか?
台本が同じなら、あり得ることかもしれませんね。
そもそもレチって、話す時のリズムや抑揚で、ある程度作曲のセオリーが決まっているようです。

>アリアをどんな風に演奏しているのか
歌も笛も、息を使って音を出すのは同じなので、違和感なく聴けます。
下手な人が吹くと、棒切れを並べたような演奏になりますが(笑)、フレーズの出だしに細かな音を加えたり、息の強さで音程を調整したりして、「人声」に近いフィーリングを狙っているようです。
2010年12月03日 19:26
sarahoctavianさん、

>リコーダーの音色が好き
>練習したことがあった
おお!そうだったんですか♪
日本で学校の音楽教育でリコーダーを使うのは、ドイツの影響?らしいですが。
子供は手が小さいので、最初は音が甲高いソプラノリコーダーですが、中学になってからやるアルトは、柔らかくてステキな音ですよね♪
とりあえず音を出すのは簡単ですが、音楽的に吹こうとすると、なかなか奥の深い楽器のようです。

>「王宮の花火」リコーダー版
そんなのもあるのですか、面白そうですね。
そのヌリア嬢のCD、ずっと気になっているのに買いそびれています・・・(^ ^;)
ヘンデルの音楽に、リコーダーの音色って、すごく合っていると思いませんか?



2010年12月05日 19:51
これはすばらしい演奏です。
私もこんなに演奏してみたい。一瞬、そう思われるところがリコーダーの魅力です。ピアノやヴァイオリンでははじめからあきらめてます。
2010年12月06日 01:23
yablinskyさん、

>私もこんなに演奏してみたい
そうなんですよ!(^ ^;)
一応学校でやってるので、何か吹けそうな気がするんですよね。
上手い人ほど簡単そうに吹いてるので、「これくらいだったら自分にもできるかも」とか思っちゃうんですよ~!
でも実際はそう簡単じゃないんでしょうけど。
学校の音楽の授業も、リコーダーを「代用楽器」みたいな使い方でなしに、本格的なプロの演奏をもっと聴かせたらいいと思います。
「え!?同じ楽器でこんなにすごい演奏する人がいるの!?」って、子供達のリコーダーを見る目も変わるでしょうね。
2010年12月10日 09:29
うわ~、素敵ですね!
Oehms、NMLで聴けるので聴いてみようっと。
(PC修理からやっと返ってきたのでNMLも聴けます。)
Oehms、結構掘り出し物が多いと思っています。
2010年12月11日 23:53
Ceciliaさん、

>NMLで聴けるので
あ、ここも入っているのですか!
どの曲もステキな編曲&演奏ですよ、楽しんでください。
(真似して吹いてみるとか・・・?)
Oehmsは、中々良いCDがありますよね。

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