「テオドーラ」マクリーシュ盤

ヘンデルのオラトリオ「テオドーラ」(Theodora)、マクリーシュ盤が素晴らしい演奏です♪

Handel: Theodora
Deutsche Grammophon
2000-09-12


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余計な小細工をせず、作品に真正面から取り組んで、素直に良さを引き出した演奏です。
これと言って目立った「特徴」はないんですが・・・ソロ、合唱、オケ、全てが過不足無くバランスが取れていて、大変完成度の高い仕上がり。
これがオペラなら、もう少しハチャメチャな所も欲しいかなと思いますが、これはオラトリオだし、作品の性格を考えると、これくらいがベストだと感じます。
変にいじくり回したり、個性的な演奏に走らない方がいいと。

ですが、「特に何もやってない」ように聴こえるけど、聴き応えのある演奏って、実は難しいんですよね。
その点、このマクリーシュ盤は、とても優れていると思います。
マクリーシュの芸風と作品の性格が、ピッタリ合っているんでしょうね。
もちろん、ヘンデルの作品自体が良く出来ていることもありますが。

こういうCDって、書くことがなくて困ります。(笑)
突っ込みどころが見つからない!

なお再演の際、何とヘンデルは第2部第2場を変更し、(現在では聴きどころの1つとされている)テオドーラのアリア「With Darkness deep as is my Woe」をカットしてしまいます。
このマクリーシュ盤では、変更バージョンでも聴けるように、2枚目のCDの終わりに、それがオマケ収録
・・・でもこれは、それほど有り難くもないけど。

以下余談・・・♪

初演当時、「テオドーラ」が全く不入りだったことに関して、解説に書いてあった逸話
(C.バーニー著「ヘンデルの生涯」によると)ヘンデルの言葉として
「der was room enough to tance dere, when dat was perform.」
↑これは、ヘンデルのドイツ語なまりの英語を、そのまま書いたもので、直すと
「there was room enough to dance there, when that was perform.」ですね。
「上演中でもダンスが踊れるほど場所が空いていた」

もう1つ、幕が開く前ガラガラの客席を見て、心配する友人達にヘンデルが言った言葉
「Nevre mind; de moosic vil sound de petter.」
これは「Never mind; the music will sound the better.」でしょうか。(笑)
「心配するな、音楽はより良く響くから」
↑あ、これヘンデルの言葉だったんですね!

ヘンデルがあのメタボ腹で、大きな目をギョロつかせながら、ドイツ語なまりの英語をガンガンしゃべる姿って・・・なかなか迫力あったのでは?と思います。(爆)

テオドーラのあらすじはこちらの記事にあります

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この記事へのコメント

文房具009
2009年12月26日 15:35
以前ブリリアントレーベルのボックスセット(セメレ、ソロモン、テオドーラ、ジューダス・マカベウス)を購入して聴いてみた時、「テオドーラ」だけ凹んだ印象があったんですよ。「この曲はべつにいいかな」みたいな感じでそのまま放置してました(笑)
せっかくなので改めて聴きなおしてみたのですが、ちょっと印象が変わりました。当時の自分に何が不満だったのか問いただしたい気分です。最後が地味だからか、「セメレ」みたいな派手な演出がなかったからか…
ただできれば100分くらいで収まっていればなおよかったのですが。
今度マクリーシュ盤探して見ようと思います。マクリーシュ先生は「ソロモン」の録音持ってます。

2009年12月27日 21:29
文房具009さん、

>「テオドーラ」だけ凹んだ印象があったんですよ

この作品、ヒロインのあり方も他のヘンデル作品とは違うし、宗教的にもきわめて「真面目」なので、その点が音楽にも反映していて、地味な印象を受けることもあるかもしれません。
初演当時ウケなかったのも、それなりの理由があるんでしょうね。
ただ、音楽的内容は優れていると思います。

>マクリーシュ盤探して見ようと思います。
>マクリーシュ先生は「ソロモン」の録音持ってます

それ、私も聴きたいのですが・・・(^ ^;)
ほんとは、ヘンデル・イヤーの今年、マクリーシュの「テオドーラ」「ソロモン」「サウル」がまとめて安価なボックスで出るのでは?と思い、6月頃まで買わないで待ってたんですよ。(笑)
でも出そうにないので、「テオドーラ」だけ買ってしまいました。
「ソロモン」は今入手不可(廃盤?)みたいですね。
⇒ってことは、そろそろボックスに??

「テオドーラ」は、P.ノイマンのドイツ勢による演奏も良いらしいのですが、こっちは値段が高いんですよ。(ToT)
2009年12月28日 05:07
ノイマン指揮のCDレビューを待ってたんですが、高いからまだ買ってないんですね。わたしも。。。
ヨハネット・ゾマーがタイトル・ロールだから、ナマで聞きたかったんですが、CDとほぼ同じメンバーによるコンサート形式上演が2ヶ月ほど前にあったのに、1日違いで見逃してしまって。

「テオドーラ」のあらすじや背景を知らなかったので、この前の記事、なるほどと、勉強になりました。

もうすぐ、ヘンデル・イヤーも終わりですね。REIKOさんも、この一年、ご苦労様でした。
来年からは、別ブログ発足ですか?期待してます。
文房具009
2009年12月28日 09:46
REIKOさんもご存知かもしれませんが、今年ユニヴァーサルから「ヘンデル・マスターワークス」という30枚組のボックスセットが発売されました↓
http://store.shopping.yahoo.co.jp/hmv/3514157.html
この広告ではCD25~27はマッケラスの「サウル」と書かれていますが、実際にはマクリーシュの「ソロモン」なんですよ(この誤表記でかなり売り上げ落ちましたね/苦笑)
このボックスは新旧の録音ごたまぜで微妙な内容ですが、ぼくはミンコフスキのジュリオ・チェザーレ目当てに(中古で)買いました。後にミンコフスキだけのボックスも出ていることを知って泣いたんですけど。
マクリーシュのボックスが出なくてちょっとホッとしてます(笑)
2009年12月28日 11:08
おおっ!!
REIKOさんのレビューでここまで褒めているのは初めてでは??
と期待が高まります。
ん??でも高いですね!!むむ・・

そうそう!ヘンデルニュースも大変楽しかったのですが、もっとバロック全体の記事も読みたいな~~っと思っております。
来年、どうなるのか・・楽しみにしております。
2009年12月29日 19:53
レイネさん、

>ノイマン
確か「スザンナ」もあったし、かなりヘンデルの録音あるんですよね。
でもまだどれも聴いてないんですよ。
何であんなに高いかな・・・??(^ ^;)

>もうすぐ、ヘンデル・イヤーも終わりですね
そうですね・・・(シミジミ)
レイネさんの現地情報、とても楽しく&参考になりました。
ありがとうございます。
海外在住の方とも、こんなに簡単に交流や情報交換が出来るブログって、ほんとに便利ですね。
来年のことですが、このままここで続ける可能性が強いです。
(今思ってる段階では)
2009年12月29日 20:03
文房具009さん、

>実際にはマクリーシュの「ソロモン」なんですよ
ええ!?そうなんですか??
ものすごい誤表記ですね。
これとミンコのチェーザレ以外は、ちょっと(かなり?)古めのがほとんどなので、この間違いは痛いですね。(笑)
それにしても、この枚数でこの値段だと、1枚300円以下ですよね・・・すごい!

>マクリーシュのボックスが出なくてちょっとホッとしてます
いずれは出るんだと、と思いますが。
実は初夏の頃、新宿のタワーレコードで、「ソロモン」が黄色の特価シール上貼りで3000円ほどになってたんですよ。
一瞬買おうかと思ったんですが、いやBOXまで待つのだ!と、見送ってしまいました。
あれは廃盤前の投げ売りだったのね・・・。(^ ^;)
2009年12月29日 20:11
アルチーナさん、

>ここまで褒めているのは初めてでは
あ、そうでしょうか?!(^-^;)
とにかくきっちりまとめて、隙がない仕上がりになっています。
落ち着きのある格調高い雰囲気も、作品の内容と合ってるし。
例えばこれがヤーコプスだったら、もっと俗っぽくなってしまうと思いますね。ディディマス役のロビン・ブレイズも、いいですよ♪

>もっとバロック全体の記事も読みたいな~~っと思っております
そう言っていただけると、嬉しいです。
来年は(もちろんヘンデルも追いかけつつ)、バロック全体にも話題を広げる予定です。

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