ヘンデルのカンタータ全集、スタート

激安!Brilliantレーベルから、ヘンデルのカンタータ全集がスタートしています。
演奏はヴィターレ指揮、コントラスト・アルモニコ、その第1集を聴いてみました。

Handel - Complete Cantatas Vol 1
Brilliant Classics


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現在、ヘンデルの「カンタータ」と呼ばれるものは約100曲あり、ほとんどがヘンデル20代前半の、イタリア滞在中の作品です。
主に貴族などの私邸で、プライベートな娯楽として、鑑賞されていました。
3分の2は、歌手1人と通奏低音のみの伴奏で、2~3曲のアリアとレチタティーヴォが交替する、概ね10分前後のもの、残り3分の1は、ヴァイオリンや管楽器が付き、作品の規模も大きくなります。
複数の歌手を必要とする、劇的な内容のものもあり、これは演技こそしませんが、ちょっとした「オペラ」のような趣です。

これまでは、器楽付きや劇的カンタータが時々録音されていただけで、通奏低音のみの小規模なものは、あまり省みられませんでした。
そこで、これらも含めて「全曲録音♪」プロジェクトの登場!となったわけですね。
CD1枚に平均4曲入るとすると、25枚で全集完結という試算になります。
毎年3枚出しても8年、2枚だと12年以上・・・・・大丈夫かいな?という一抹の不安もありますが、スタートした以上はぜひ完走を願いたいです。

さて第1集は、器楽付き独唱カンタータとして他にも録音が多い、「あの宿命の日から」(別題「愛の妄想」)HVW99をメインに、通奏低音のみ伴奏の作品を3つ配しています。
この、「器楽付き作品をメインに、他を組み合わせる」編集は、以降も続くのではと思います。
また、カンタータが作曲(又は演奏)された都市別にグループ分けし、それぞれ適切なピッチ(当時、イタリアでは都市によりピッチが違っていた)で録音するのも、ウリの1つということです。

演奏は全体にバランス良く嫌味のないもので、値段(買い方にもよるが600~900円ほど)を考えると上出来だと思います。
ソプラノのステファニー・トゥルーは、輪郭が明快なしっかりした歌唱で、旋律が耳に心地良く届きます。
・・・・・・ただ、ちょっとノッペリ気味かも?
「愛の妄想」のオケは量感もあり、オーボエの音色は美しく、技巧的なヴァイオリンのオブリガートも、なかなか聴かせます。
・・・・・・でも、もうチョイ切れ味も欲しい?

多少ケチも付きますが(笑)、これらは今後のレベルアップを楽しみにしたいと思います。
個人的には、通奏低音伴奏のみの3曲が、親密な雰囲気で気に入りました。
特に、最後の「私が別れを告げた時」HWV80は、(チェロやコントラバスなしの)チェンバロのみ伴奏で、なかなか新鮮♪
解説によると、低音部が和音やアルペジオで、単旋律楽器ではなくチェンバロ向きに書かれていることから、おそらくチェンバロだけで伴奏したのだろう、ということです。

・・・というように、まだ若い(けど髪の毛がすでに・・・!)の指揮ヴィターレ君も、色々と創意研究して頑張ってますので、皆様♪応援いたしましょう!

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この記事へのコメント

2009年12月17日 10:36
初めまして~ 

ブログはいつも拝見しているのですが、コメントは初めてです。ヘンデルのオペラなどを紹介しておられて、興味があり、いつも読ませてもらっておりました。

森麻季さんのヘンデルのオペラ・アリア集を聴き、全曲盤を聴きたくなり、ボックス盤を買い、『リナルド』から聴いています。

オラトリオはまだ『メサイア』しか聴いたことがないのですが、オペラを聴き出して、ヘンデルのオペラ、メトロポリタンなどで最近盛んに取り上げられている理由がやっと分かりかけています。

これからも宜しくお願いいたします。
ミ(`w´彡)
2009年12月17日 21:34
詳しいご紹介ありがとうございます。オランダの激安レーベル、ブリリアントは、いつもまるで痒いところを見透かしたかのようなところを突いてきて、頼もしい限りです。
CDジャケットにもCompleteとしっかり印刷されてますし、都市ごとに集めたりとか、曲目の組み合わせにも凝ってるようなので、全集完結を絶対に目指したトータル・コンセプトですね。
地元なのでナマで聴いてみたいものですが、録音に忙しすぎて(?)、あまりコンサート活動はしていない模様です。
2009年12月19日 02:17
rudolf2006さん、
いらっしゃいませ♪
いつも見てくださり、ありがとうございます!

一旦オペラ&オラトリオの魅力に気づくと、作品が山のようにあるヘンデルですので、たっぷり楽しめますよ。
(お金&時間も必要ですが)
まだ紹介していない良い作品がたくさんあるので、これからも更新頑張ります。
よろしくお願いいたします。
2009年12月19日 02:22
レイネさん、

>痒いところを見透かしたかのような
ほんとにそうですね~!
ある意味、日本的な気配り&サービスですよね。

>あまりコンサート活動はしていない模様です
ああ、そうなんですか・・・ちょっと残念ですね。
このカンタータ集、どれくらいの頻度で出るのか気になってますが、まあ集中してレコーディングするということなら、バンバン進めて欲しいですね。

ヘンデル何でも掲示板の方に書いておきましたが、ヨーロッパでは第2集がもうじき出る(出た?)ようです。

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