「エイシスとガラティア」クリスティ盤

「エイシスとガラティア」(Acis and Galatea)、とりあえず楽しんでいるのは、こちらのクリスティ盤です。

Handel: Acis and Galatea / Christie, Les Arts Florissants
Teldec
1999-07-07


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「とりあえず」なんて書いたのは、作品の性格と演奏に、ちょっとミスマッチな部分も感じるからです。
もちろん、水準以上の出来ではあるのですが。

最初に、フランス風序曲でもなく、かといってイタリア風シンフォニアでもない、明るく軽快に疾走する器楽曲が置かれています。
ヘンデルには珍しいことで、なかなか新鮮なオープニングですね。
続いて、物語の舞台となる田園の喜びを歌う、合唱曲になるんですが・・・
これが力みすぎ!

統率がとれたアンサンブルと、元気に歌う歌手が、むしろ仇になっています。
もっと肩の力を抜いて、のほほんとやった方が、この曲の良さが出ると思うんですよね。
この部分で作品全体の印象も、ある程度決まってしまうのに。
のどかな田園・・・というよりは、都会の満員電車にギュウ詰めにされたニワトリが、けたたましく鳴いているみたいです。

長時間のオペラだと、出だしはこれくらい勢いがないと、聴き進んだ時にダレるかも、なんて思いますが、「エイシス~」は劇的作品としては短いので、あまり最初から頑張り過ぎなくてもいいんですけど。(笑)
続く一連のアリアも、少し落ち着きが足りないんですよね。
付点音符のリズムなんか、元気に飛び跳ねすぎです。
もう少しゆったり&のんびりやった方が、作品の世界とマッチする気がします。

第1部は40分弱で、(演奏のせわしなさも手伝って?)あっと言う間に終わってしまいます。
第2部に入ると、徐々に落ち着いてくるでしょうか。
悪役ポリフィマスも、ようやく登場します。
バスのユーイングは、なかなかキャラが立った歌い方ですが、ちょっと他の歌手から浮いている気も。

やっぱりこの作品は、ヘンデルの他の劇的作品とは少し毛色が違うので、演奏もそれを踏まえて欲しかったですね。
ビシバシとキメればそれでいい、というものではないと。
「エイシス~」は、他にもたくさんCDが出ているので、もっとほのぼの系で落ち着いたのがあったら、聴いてみたいと思います。
この作品に関しては、多少演奏がユルくても構わないので。
(良いのをご存知の方いますか?)

作品の紹介ページで書き忘れましたが、この「エイシス~」は、レチタティーヴォが少なく、あっても短いのが特徴です。
なので全編ムダ無く?音楽が楽しめます。
そういう意味でも、お勧めヘンデル作品の1つです。

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