ネアカ・ネクラがわかる曲

昔、「ネアカ」「ネクラ」という言葉が流行りましたね。
皆さんはどちらのタイプでしたか?

これを聴けば瞬時に?どちらのタイプかわかる、ヘンデルのユニークな作品があります。
1740年初演のL'Allegro, il Penseroso ed il Moderato、「陽気の人、ふさぎの人、中庸の人」などと訳されていますが、タイトルだけがイタリア語で、台本は英語です。
台本を参考に、タイトルも英語に置き換えると「Mirth、Melancholy and Moderation」・・・ぶっちゃけ「ネアカの人、ネクラの人、フツーの人」と解釈するのが一番分かりやすいと思います。(笑)

特に登場人物や物語といったものはなく、ネアカとネクラそれぞれの気質を称える歌が交互に主張し合うが、最後にどっちでもないのが出てきて「やっぱフツーでしょ?」と丸く収める構成。
当然ですが、ネアカ組はアップテンポで明るくにぎやか、ネクラ組はスローで思索的な音楽が付いていて、どっちが好きかで自分の気質も分かる?仕組みです。

私が聴いているのは、ジョン・ネルソン指揮のVirgin盤です。
(何故か?Amazonの貼り付けタグが表示されないので、画像なしです)

HMVの情報ページはこちら

このネルソン盤、オケはモダン楽器ですが、昔の演奏とは違ってそれなりに古楽的な解釈・奏法なので、まずまず安心して聴けます。
ただ、フルート、ホルン、チェロなどオブリガートのつくアリアは、ソロ楽器の音色や音量が、古楽器を聴きなれた耳には、少し違和感ありますが。
歌手はC.ブランデス、L.ドーソン、D.ダニエルズ、I.ボストリッジなど、古楽系声楽のCDではおなじみの人達です。

最初から順に聴いていくと、ネアカ組の超陽気なアリアと合唱「Haste thee nymph」の、アッハッハッハ♪ホッホッホッホ♪に度肝を抜かれるでしょう。
歌詞の「And Laughter holding both his sides」の「Laughter holding」の部分に、ヘンデルが抜群のリズムと旋律をつけていて、アッハッハッハ♪ホッホッホッホ♪になるのです。
一度聴いたら忘れられない曲の典型ですね。
2分半しかないのが惜しい!(なのでリピート必至)

私は典型的ネアカ人間なので、おしなべてネアカ曲が好きですが、ネクラ曲もその陰鬱さに笑ってしまいます。
「ほんとにこいつら、何が楽しくてこうも物事を一々暗く考えるのかね~?」てな具合。
逆にネクラの人はネアカ組が、「ただ陽気に騒いでるだけの軽薄な奴ら」と感じるかも。

双方の主張を聴いていると、バッハの世俗カンタータ BWV201「フェーブスとパンの争い」で、神話のキャラ達がバッハ好みのポリフォニックと、(テレマンみたいな?)ギャラント様式に分かれて歌合戦するのを思い出します。
この BWV201は、ヤーコプス盤を楽しく聴いていますが、ヘンデルの「L'Allegro~」も録音してくれないでしょうかね。

この作品、「オペラでも(宗教的)オラトリオでもないヘンデルの英語作品には、隠れた傑作が多い」の典型だと思います。
ソプラノからバスまで登場し、適度に合唱も入るので、耳も飽きません。
特に田園テイストが好きな方、イギリス風味(←って何となくありますよね?)を好む方にはイチオシですよ~♪

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この記事へのコメント

2009年09月05日 10:46
これは興味深い曲ですね!!
聴いてみたいです!コレ・・コンサートもありましたよね?
私もどちらかと言うと明るい曲の方が好きです。
交響曲は第2楽章を飛ばしちゃったりする事が・・
(いや、それはネアカとは関係ないか・・)
2009年09月05日 11:22
"Haste thee nymph"・・・YouTubeで聴いてみました。
陽気ですね~!!
歌ったら健康にも良さそうだったりして・・・。(笑)

バッハの世俗カンタータ BWV201、私も好きです!
golf130
2009年09月05日 12:21
こんな面白い曲があるのですね!是非聴いてみねば。
ちなみに私は…たまに「俺はネクラだから」などと言って皆の失笑を買っている人間です(爆)。
2009年09月05日 17:55
 中庸な(フツーが一番、な)Noraです。 
最近も、けっこう取り出して聴いてます。よい曲を教えていただいて感謝しています。
 「イギリスの田園風」なだけあって、ガーディナーのもいいですよ。

> ネアカの人、ネクラの人

 だから、これ、死語だって。(笑)
2009年09月06日 03:47
アルチーナさん、
以前掲示板の方に書いていただきましたが、ホグウッド指揮でやるんですよね?
私もだんだん気になってきています。(笑)

「第二楽章」は、私もダメです・・・レコードの時代はガマンして聴いてましたが、CDになってからはスキップしまくりです。(爆)

Ceciliaさん、
あ、YouTubeにもありましたか!
(ほんとに何でもありますね!)
聴くと元気になる曲だと、私も思います。
2009年09月06日 03:52
golf130さん、
この曲、「クラシックとお笑いの融合を目指す」golf130さんの、テーマ曲になりそうですよ。
ぜひどうぞ♪

Noraさん、
ネアカ・ネクラ・・・は、使うの止めようかと思いましたが、やっぱりこの言い方が一番ピッタリでわかりやすいし、ウケそうだったので使いました。
(・・・ね!コメント4つも付いてるし!)

流行ったのはいつ頃でしたっけ???
今30半ば以上の人ならわかるのでしょうか??(^ ^;)
Cecilia
2009年09月06日 10:48
実はネアカ・ネクラという言葉は使いたくない私で、自分はどちらかといえばネクラに分類されるかも・・・と思っています。
この言葉、私が中3~高校の頃に流行っていました。
高2の時の修学旅行で薬師寺のお坊様が「ネクラ」という言葉を使ってお話されたことを鮮明に覚えています。
2009年09月07日 20:28
Ceciliaさん、

私の場合も、確か十代・・・の頃に流行ってたような気がします。

>どちらかといえばネクラに分類されるかも
ちょっと憂いのある、思索的な上流マダム?に「ネクラーゼ」なんて言葉をはめれば、ちょっと素敵ではありませんか?
流行ったら面白い言葉だと思います。
その反対、明るいオバチャンは「ネアカアチャン」とか!(爆)

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