ヘンデルのオペラとは?

ヘンデル作品の主要なジャンル「オペラ」は、まだ聴いた(観た)ことがない方も多いかもしれません。
そこでまず、ヘンデルのオペラにはどんな特徴があるのか、今回は「聴いた感じ」から説明したいと思います。
(一部例外あり・・・大体こういうものと捉えてください)

★6人くらいの歌手が登場し、そのほとんどが女性の声域(アルト~ソプラノ)
★テノールやバスは、一部の脇役・悪役でしか登場しない
★1人の歌手が、各幕で2~3曲のアリア(独唱)を歌うように台本が書かれている

★レチタティーボ(簡単な伴奏で、抑揚をつけて語る)と、アリアが交互に出てきて劇が進行
★レチタティーボは30秒~2分くらい、アリアは2~3分の短いものから7~8分の長いものまで色々
★アリアはABAのダ・カーポ形式で、繰り返しのAの部分では自由に装飾をつけて歌われる

★二重唱などの重唱も「たまに」あるが、ほとんど独唱中心
★群集が大勢で歌う「合唱」は、ほとんどなし

★器楽は、通奏低音(チェロ、チェンバロ、リュートなど)と、弦楽器、オーボエが中心
★トランペット、ホルン、リコーダーなどの管楽器は、ここぞという箇所で限定的に使用

★ロンドンで上演されたものでも、歌詞は「イタリア語」

ヘンデルのオペラは、「オペラ・セリア」という様式ですが、これは19世紀以降の一般的なオペラとは色々な点で異なります。
しかも当時はカストラートという、「男性高音歌手」がいて、彼らの歌を楽しむのが聴衆最大の関心だったという、特殊事情がありました。
ですから、いきなりヴェルディ、ワーグナー、プッチーニ・・・のようなものを期待してヘンデルのオペラを聴くと、ガッカリする人がいるかもしれません。
「何でテノールがいないの?」とか「オケ・パートがしょぼい」とか。 
(^ ^;)

比較的知られているオぺラ・セリアには、モーツァルトの「イドメネオ」や「皇帝ティートの慈悲」がありますが・・・。
また同じくモーツァルトの「フィガロの結婚」は、オペラ・ブッファという様式ですが、これは本来オペラ・セリアの幕間に上演されていた短い出し物が、人気の上昇と共に独立したものです。
レチタティーボ、アリア、レチタティーボ、アリア・・・・という進行は、ヘンデルもこれらモーツアルトのオペラと同じです。

ただセリアの場合、ブッファよりも1つ1つのアリアが長めで、歌手の表現や技巧を、聴衆が心行くまで楽しめる作りになっています。
ヘンデルのオペラは、そこが最大にして最高の魅力と言えましょう。
ですからヘンデルのオペラには、何をおいてもまず良い歌手が揃うことが必要なのです。

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この記事へのコメント

2008年12月30日 16:55
初めまして。自分のブログへのコメント有難う御座いました。

自分も恥ずかしながらバロック音楽から連想するのはバッハです。アメリカでもヘンデルよりバッハの知名度の方が高いです。バッハはピアノの練習で必修でしたので余計に親しみがあると思います。自分が知ってるヘンデルの曲は「水上の音楽」「メサイア」「王宮花火の音楽」「クラヴィア組曲弟5番」位。

オペラでは去年に観た「ジュリオ・チェーザレ」が初めてでその他には今年「アリオダンテ」を観ました。スーザン・グラハムのアリオダンテを聴いて彼女のファンになったといっても過言ではないです。

自分はワーグナーが大好きなので「ジュリオ・チェーザレ」に慣れるまで何回かかかりましたがバロック音楽自体嫌いではないので今は全く違和感なしです。アメリカでは真実は不明ですが一応ヘンデルのオペラが見直されているらしいのでこれからヘンデルのオペラを聴く機会がもっとあるかもしれません。

よろしくお願いします。
2008年12月31日 11:19
蘭丸さん、いらっしゃいませ♪ (^-^)

私もバロック音楽はまずバッハでした・・・やはり(独学ですが)ピアノも勉強していたので、「インヴェンションとシンフォニア」など随分弾きましたね。
本格的にヘンデルに興味を持ったのは、大人になってからです。

ヘンデルのオペラに開眼したのは、ジュリオ・チェーザレの「Va tacito e nascosto」を聴いて、「何ていい曲なんだ!」と驚いてからです。

>自分はワーグナーが大好きなので「ジュリオ・チェーザレ」に慣れるまで何回かかかりましたが

「慣れて」いただいて嬉しいです!
時々、ちょっと見ただけで「ヘンデルのオペラってしょーもない」と投げ出す人がいるので。
(^ ^;)

>アメリカでは真実は不明ですが一応ヘンデルのオペラが見直されているらしいので

海外のヘンデル情報は、とても興味があります。
2009年の没後250年は、アメリカでも何か記念のイベントなどあるのでしょうか・・・?

こちらこそ、これからもよろしくお願いいたします♪

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