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zoom RSS 階名パワー全開♪♪松下耕《合唱のためのエチュード》集

<<   作成日時 : 2018/06/04 22:50   >>

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階名(移動ド)を全面的に採用し、音の機能や性格を踏まえて美しいハーモニー作りに役立てようという、全6巻・100曲からなる合唱曲集が刊行中です。(現在4巻まで)

シリーズ全体の手引きがこちら。
合唱のためのエチュード 導入書 演奏のための手引き
パナムジカ
松下耕


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私はこれに加えて、とりあえず「初級編・下」も一緒に買ってみました。
作曲者の松下耕さんは日本の合唱界では著名な方で、エチュードとは言っても練習曲風なところは全く無く、どれも素朴ながら美しい歌になっています。
毎回の練習時間の一部を使って、効率的にトレーニングできるよう短くまとめられているのが、コンサート用の曲と違うだけですね。
また合唱団以外でも、ソルフェージュやソルミゼーションの教材として、あるいは各種の音階(旋法・5音音階なども含む)を使った作品の実例に触れたい方には、とても興味深い曲集だと思います。

【特徴】
・全曲ア・カペラ(ピアノ伴奏では音楽的な音感が身につかないため)
・(初級編・下では)2〜4部の同声合唱
・一般的な長・短音階の他に、教会旋法や和旋法など多彩な音階を使用
・階名を d r m などの略記で赤字で付記(初級編は全ての音符に、中級編はポイント的に) ⇒何と、楽譜が二色刷りなんです!
・移高や移旋に伴う階名読み替えの位置や方法も表記
・音名はCDE(英語)
・ホモフォニーだけでなく、カノンなどのポリフォニー曲も多数
・谷川俊太郎、まど・みちお氏らによる易しい日本語歌詞

巻末の「全曲一覧表」によると、中・上級編では「半音階」「全音音階」「倍音列音階」なども登場し、どうも松下さんは無調や非調性音楽にも階名を使用するようです。(ど…どうなるんですかね!?)

音階外の音(臨時変化音)の表記は、「正しいドレミの使い方」63Pの説明とほぼ同じです(re♭が ra でなく ro となる点だけが相違)。 「階名唱(いわゆる「移動ド」唱)77のウォームアップ集」とも合わせて、自力で音取りできるようになったら、仲間を集めるとかグループレッスンなどで、このエチュード集を使い美しくハモってみるというように、続けて使えます。
「練習課題」だけでなく、このような「楽曲」にも挑戦すれば、さらに楽しく音楽的にも有意義なことでしょう。

ただしこの合唱曲集では、必ずしも「階名は調号の一番右側の♯がティ、♭ならファ」になっていない点は注意が必要です。それは ────

・教会旋法の階名の振り方が違う
 ⇒リディア、ミクソリディアは長音階の、ドリア、フリギア、ロクリアは短音階の変種と考えている
例:リディア旋法(ファ旋法)は「ファソラティドレミファ」でなく「ドレミフィソラティド」  (これはまあ分かります)

・ベースになっている7音音階には調号が必要でも、5音音階で曲中に派生音が登場しない時は、調号が付いていない
例:ニ短調ベースの「ラドレミソ」5音音階の曲では、「ファ」の変ロ音が出てこないので、調号の♭が書いてない  (これは少々残念)

そして一番印象的だったこと ─── 導入書の中に「実際のところ、移動ドってそんなに効果あるの?」と題したコラムがあります。
それによると、松下さんは幼少の頃からピアノを習い、音大付属の音楽教室でも徹底した「固定ド」で教わった、ガチガチの「絶対音感+固定ド」の人だったんですね!
ですがコダーイ研究家の人達と交流する中で…(以下、青字部分は引用)

私が移動ドの効力がどのくらいなのか、と尋ねると、「移動ドで読めば、ハーモニーの違いが如実にわかる」と言われたのです。早速、自分の合唱団で試してみました。するとどうでしょう、言われた通り、ハーモニーが奥深くなり、旋律に色彩感が生まれたのです。これが音楽か。 (中略) 以来、私は徹底して移動ドを使用するようになりました。 (中略) ですから、本書をお読みになった皆さんも、「騙されたと思って」移動ドを使って読んでみてください。

早速試してみた松下さん、凄いと思います!階名をやらなくてもいい理由とか欠点などをあげつらう「固定ド」センセイが、圧倒的多数なんですから。
そして「固定ド」一辺倒だった人ほど、階名を知った時の驚きと感動が大きいようです。(「固定ド」教育って一体何だったんですかね?)
残念ながら私は元々階名音感なのでその感動は味わえませんが、でも仲間が増えることは嬉しい限りです。
──── ということで、シリーズの続きを待っています♪

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