ヘンデルと(戦慄の右脳改革)音楽箱

アクセスカウンタ

zoom RSS 「東京行進曲」〜四七抜き短調の名曲(1)

<<   作成日時 : 2017/08/15 22:15   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

私が短調の階名を練習するのに使った、四七抜き短調の名曲を何回かに分けて紹介しようと思います。
西洋の自然的短音階「ラシドレミファソラ」の4・7番目「レ・ソ」が無い、「ラシドミファラ」の5音からなる音階ですね。
戦前・戦中・戦後しばらくまで、大衆的な人気を得た短調の歌に、非常に多く使われています。

《東京行進曲》(昭和4年)
作詞:西條八十、作曲:中山晋平、唄:佐藤千夜子


曲の背景などについては、こちら(Wikipedia)こちらをどうぞ

【階名】
ラシドミーミファミ ラーシドラファファミーー
ラシドミーミファラ ミドシードラーー
ラファミラーシドド シードラファミドミーー
ファシシラファミド シーミドシラーー


こりゃまたエライ古い歌を引っ張り出してきて…と言われそうですが、子供の頃懐メロブームで親が聴いていたのを覚えていたんです。
やはり大ヒット曲は何か人の心をつかむものがあるのか、この動画と同じ当時の古い音源がラジカセから鳴っていただけなのに、旋律も歌詞も妙に印象に残るものでした。

歌っている佐藤千夜子はオペラを志していたクラシック系の人(昭和前半の流行歌手は今の音大に相当する学校で学んだ人が珍しくない)で、この曲も演歌的なコブシは回さず音符を真面目になぞる歌い方。
そのため、大人の唱歌のような感覚で階名唱でき、歌い出しで「ラシドミーミファ」まで音階を順に登っていくのも教材向き(笑)と言えます。
階名の3行目まででは、「ラファミ」と下行する箇所が少し音程取りにくいでしょうか?
そして最終行の「ファ-シ」は、増4度の良い練習になります。

階名で歌ってみると、「ド-ミ」「ファ-ラ」の長三度に挟まれた短二度(半音)「ミ-ファ」の狭さが際立ちますね!
しかもここに何とも言えない哀愁や陰りを感じる…
今まで短音階のシンボルは「ラ-ド」の短三度だ!とばかり思っていましたが、
四七抜きだとむしろ「ミ-ファ」の方が強く訴えかけてくるような感じです。
これは新鮮な発見でした!

ところで一般に「この曲は四七抜き短調」という場合、それは(歌われる)旋律だけが対象で、伴奏の和声や前奏・間奏には西洋的な短音階が使われているのが普通です。
《東京行進曲》の前奏を階名にすると ────

シシシシ シミミド シドシラシミドシラ
ソ#シラ レファミ ラララファ ミファミレドシラソ#ラ…


で、全体としては「ラシドレミファソ#ラ」の和声的短音階ですが、しかしもっと驚くのは

「シシシシ」!? 何じゃこの始まりは!!

ではないでしょうか?
「ラ・ド・ミ」のいずれかで始まるのが大半の短調曲で、いくら前奏とはいえ「シ」をこんなに連打したら、変だと思いそうなものですが、昔この曲を聴いていた時も全く自然に感じていました。
この「シシシシ…」は間奏にも使われ、前後と違和感なく馴染んでいます。
西洋音楽では長・短調いずにおいても「シ」は不安定な階名で、すぐ他の音に移行することが多いのですが。

実は四七抜き短調、西洋音楽が入る以前から日本で歌われていた都節音階(ミファラシドミ又はシドミファラシ)と構成音が同じなのです。
都節音階では「シ」が重要な音で、これで終止することもあり、そのような日本人的音感が(戦後生まれの私にも)どこかに残っていて、「シ始まり」がそれほど奇異に聴こえないのだと思われます。
西洋音楽が少しずつ大衆に広まる過程で、短調はまず四七抜きが愛好されたのは、慣れ親しんでいた都節音階と共通点があったことも大きかったのでしょう。

ヘンデル何でも掲示板 ★     ★ Twitterやってます

テーマ

注目テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
「東京行進曲」〜四七抜き短調の名曲(1) ヘンデルと(戦慄の右脳改革)音楽箱/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる