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zoom RSS 「固定ド」ピアノ曲〜《ファのおはなし》by 三善晃

<<   作成日時 : 2016/11/26 16:13   >>

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タイトルに階名(移動ド)が入ってるピアノ曲があるなら、当然?「固定ド」曲もあるはずだ…と探したら簡単に見つかりました。
かつて「固定ド」推進の首謀者(失礼!)だった三善晃さんの、子供のためのピアノ曲集《音の森》(1978)から「ファのおはなし」です。
さあ何がファなんでしょうか、聴いてお確かめください。



主題の中に、何度も繰り返す音がありますね。
「ファ」に聴こえました????
「ファっていうか、ファのシャープだよね?まあどっちもファって読むからね…」←絶対音感+「固定ド」の人はこう反応するはず。
一方、階名(移動ド)音感の人は…↓↓↓

… …ミにしか聴こえねェ…!!

…これミだろ、何がファなんだよ!!!

ミに決まってるだろーがぁあああ!!!!!


何だぁ?この曲はぁあああッ!???!!

私もこちらでした(爆)。
冒頭の右手旋律はこうなっています↓↓↓


タイトルはト音記号第5線上の音を「ファ」としていますが、階名だとこの音は(ニ長調の)「ミ」になります。
階名音感の人なら、楽譜を見なくても曲の冒頭を少し聴くだけで容易に「ミ」と認識できるはずで、ミソミ〜〜ソミ〜〜という出だしは、非常に良く使われるソミ6度ですね♪

それにしてもこの件で「固定ド」ってワケの分からんメソッド?だと思うのは、第5線にシャープの調号がついてるのに全くそれを無視してることです。
調号や臨時記号の有無にかかわらず、第5線にタマがあれば一律に「ファ」と読むんですか????
ダブルシャープが付いても「ファ」? きっとそうなんでしょうね。
つまり「固定ド」というのは音名にさえなっておらず、五線上のタマの位置を指しているだけなのです。
これをその辺のオジサンが「いいじゃん、何か悪いのぉ?」と言うなら分かりますよ、でも三善さんって(すごく偉い?)作曲家なんでしょ!??

さらに不思議なのは、三善さん自身による「演奏のてびき」に、この曲に関し「D dur、 h mollの音階練習をしておこう」とドイツ音名の調名表記が使われてることです。
「子供はドレミで簡易教育しておき、大人になったらドイツ語でちゃんと学ばせる」という筋書きなんでしょうか?
しかし初学時代に「固定ド」を刷り込まれた場合、たとえ後でそれを表面上は卒業したとしても、階名(移動ド)の正しい認知やその学習が困難になることは、普通のアタマがあれば気がつくはず。
その上でこういう曲を書いたなら、階名が不要と思っているのみならず、階名を学ばせないような教育を積極展開していたことになります。

実はこの曲集には他にも「ラのぶらんこ」「ファのパヴァーヌ」という、「固定ド」タイトル曲があり、三善さんの固定ド推しぶりが良く分かります。
もし私が小学生の時(←すでに階名音感発動してましたw)にこのような曲を知ったら、大いに違和感を覚えたはずで、同じような子供が「先生、これファじゃなくてミに聴こえるよ」などと言ったらどう対応するのでしょう?
いや、もしかして階名音感者や大体(笑)音感者を強引に「固定ド化」するための教材なんですかね???
だとしたら恐ろしいことです…

ところでこの「ファのおはなし」、作曲者の意図とは真逆ですが、私には階名的観点から見てなかなか面白い&良いサンプルと思うので、次回はそれについて記事にします
天国の三善先生もぜひお読みください♪

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
Fisならいいですが,固定ドの人は半音上げでもファと言って(歌って)ますね。
ファは良くシャープが付いているやつ,シは良くフラットが付いているやつという認識です。
重嬰でも重変でもそうするのでしょう。
楽器ではその方が便利という認識で,音名をドレミで読んで,変化記号は無視(歌う際の音としては半音上げ下げ)というのが固定ドの慣習のようです。私も違和感がありましたが,むしろそちらに慣れてしまいました。
Enrique
URL
2016/12/01 21:22
Enriqueさん、コメントありがとうございます。

>音名をドレミで読んで,変化記号は無視
レッスン中の先生と生徒、合奏などのメンバー、指揮者とオケなどの間で、楽譜上の特定の音を指す際に、便宜上「何小節目の◆の音」をそういう風に言う程度なら分かりますが、そういう読み方のまま歌っていたのでは、何の音楽的意味もなく、だったらドレミなど使わずに「ラララ〜」などで歌った方がはるかにマシなんですけどね。
ちゃんと階名のドレミで「階名体質」になれば、その音感を使って実に色々なことが分かる&出来るようになるのです。
これは器楽、声楽を問いません。
少なくとも調性音楽に関しては、階名感覚があるのと無いのとでは、ある言語が母国語の人とそれを外国語として学んだ人との違いくらいあると思います。
ただこれは実際に階名体質になってみないと実感できないことのようで、そこをどう言葉で説明すればよいのか、苦慮しているところです。
REIKO
2016/12/02 22:20

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