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zoom RSS 「移動ド」(階名)音感者がピアノを弾くとき

<<   作成日時 : 2016/06/30 20:18   >>

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前の記事で書いたように、ピアノという楽器はどうしても「固定ド」指導になりやすく、ある程度の期間それで習っていれば、楽譜から読み取ったドレミ音名が鍵盤位置と結びつき、「固定ド」で弾いている状態になります。
絶対音感を持っている場合は、さらに音高もそれに紐付けされ、こうして作られるのがドレミ音名で音楽を認識する「固定ド」音感ですね。
実際、日本でピアノを弾いている人(特に音大出身者)はそういうタイプが多いそうです。

しかし私は「移動ド」(階名)音感です。
これは楽譜を常に「移動ド」で読むという意味でなく、ピアノを習う以前からすでに、耳に入ってくる音楽が勝手に「移動ド」(または「移動ド」的に)で聴こえていたということです。
絶対音感のある人にそれを捨てろと言っても無理なように、私の移動ド音感も今さら変えることができません。
それでどうやってピアノを弾いているか、自分なりに分析してみました。

A:音符を音名や階名で読まない!例えば変ホ長調でト音記号、タマが五線の第2間にあったら、ココの黒鍵…という視覚的対応のみで弾く
B:前の音との音程(2度上がった、5度下がったなどのタマの上がり下がり)を見て指間感覚で弾く
C:ポジション移動がない音型内では、運指番号に反応して弾くこともある
D:加線が多い音符、大譜表の上段でヘ音記号、大きな跳躍…などで把握しづらい場合に限り、音符の横にドイツ音名を書いてそれに対応する鍵盤を弾く


楽譜を見てピアノを弾く時は、以上4方式を混合してるようです。
A〜Cは「固定ド」読みでも「移動ド」読みでもなく、Dからいえば私は「固定C(ツェー)」読みでしょうかね。
音名はドイツ語以外でも構わないのですが、日本語は黒鍵で「嬰」「変」など漢字を書くのがめんどう、英語は「B」をドイツ語と間違える危険性があるので避けています。
これを見ると私がピアノを弾く時は、楽譜を一切(「固定」「移動」問わず)ドレミで読んでいないことがわかります。

しかし、Bに注目してください。
これが非常に「移動ド」的だ、と自分で思うのです…つまり個々の音高ではなく2音間の音程を見ている点において。
絶対音感がまるで無く、相対音感でしか音楽が認識できない私は、楽譜を読む時も自然と、音高を示すタマの位置それ自体より、タマとタマの間を見るようになったと思われます。
「移動ド」による階名も、音階構成音の相対位置を表す呼び名で、「ド - ミ」なら長三度、「レ- ラ」なら完全五度…などと音程が決まっています。
音楽が自然に階名で聴こえてくるということは、音高よりも音程把握力の方が勝っている証拠で、楽器を演奏する時も無意識にそれを利用しているのでしょう。

ピアノ演奏では間接的に「移動ド」を利用しているだけの私も、歌では完全に「移動ド」で譜読みをします。
ハ長調・イ短調を除くと、「固定ド」読みでは音程が取れないからです。
注)「移動ド」できるなら「固定ド」簡単でしょ?と思う人は、楽譜を読む=単にドレミを振る…ことだと勘違いしています。音程が取れなければ読めてることになりません。
高校生の頃よくやっていたピアノ弾き歌いでは、例えばヘンデル「オンブラ・マイ・フ」だと、変ホ長調(イタリア歌曲集・中声用)でピアノを弾きながら、脳内では「ソーーーミーーレードドーー」と階名で音程を取り、歌詞をつけて歌ってるわけです。
これで混乱しないのは音名と階名の呼称を使い分けてるからこそですね。

私は幼稚園〜小学1年にかけて、合計で2年程度ピアノを習っていましたが、何ひとつ「できない」「分からない」「つまらない」で、曲らしいものが弾けるようになった記憶が全くありません。
不思議なことに、合間に半年ほど通ったグループレッスンの「カワイ音楽教室」では、歌や音楽ゲームなどもあり楽しくて、オルガンもすぐ両手で弾けたんです。
しかしピアノの個人レッスンになると、ど〜しようもなく劣等生(笑)だったんですね。
ようやく今になって、自分の「移動ド」音感と先生の「固定ド」的な読譜指導との間に、何か相容れないものがあったせいでは?と思い始めました。

小1の冬にピアノをやめて、その後しばらくは学校の音楽授業だけでしたが、ふと以前使っていた楽譜を開いたら「読める」「分かる」「弾ける」状態になっていて驚いたのが、小3の春のことでした。
以降、一度も音楽教室のレッスンなどを受けることなく今日に至っています。
もし再び習いに行って先生が「固定ド」だったら?と思うと、ゾッとします。
「固定ド」の無理強いにより「移動ド」と混乱し、自分の音感が破壊されたら、絶対音感がなく他によりどころがない私のような者は、ただ途方に暮れるだけでしょう。

ですから全国の「移動ド」音感者(自覚のあるなしを問わず)の方々に伝えたいのです ──── 巷を席捲している「固定ド」の音楽教室や「固定ド」指導の先生では、違和感だらけでサッパリ伸びない場合もありえますよ、と。
その時は「移動ド」に理解ある指導者を探すか、独学するしかありません。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
おっしゃっている事良くわかります。
ウチの家族は私以外は固定(音名)読みです。音の捉え方に関して,話が合わないこともあります。妻など固定読みの人が階名視唱させられると非常に苦痛なようで,なぜドをソと読まないといけないのだ?と言います。調どころかオクターブ変わるのも気持ちが悪いのだそうです。「ドレミファとソラシドの区別が付かない子供がいて困る」とか言いますが,逆に「何で区別が出来るの?」とか聞いています。息子は,カラオケを歌うときは必ず原調に直して歌っています。娘たちもその様です。
ただ楽譜の模様読みに関しては固定読み者でも全く同様のようで,そこだけは話が合います。
Erique
URL
2016/07/03 10:53
Enriqueさん、コメントありがとうございます。

「音楽一家」のなかで、お一人だけ読み方が違うのですね。
これはなかなかビミョーな問題かと。(^ ^;)
「固定ド+絶対音感」の人が、いわゆる「移動ド」読みを毛嫌いするのは有名ですね。同様に「移動ド唱」で歌える人は、階名による相対音感(ド-ミは長三度、ミ-ファは短二度など)があるので、「固定ド」で歌うのは無理&超気持ち悪いです。(これはあまり知られてないかも?)
先に「固定ド」教育を受けてしまうと、「移動ド」で「ト長調の時はソをドと読み替えて…」などというヘンな指導を受けることになり、「どうして?」「めんどう」「難しい」となってしまいますね。
どうも音楽指導者の立場にある人の多くが、なぜ「移動ド」(階名)が音楽の勉強に必要なのか理解していない、正しい階名唱法の練習法を知らないことから、「階名」の伝承が危機的状況になっているようです。
REIKO
2016/07/04 16:16

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