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zoom RSS 本格一歩手前!「印象派様式」ピアノ学習曲

<<   作成日時 : 2015/06/21 22:30   >>

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前回紹介したジェニファー・リンによる印象派様式の初級者向け曲集「Les Petites images」には、その続編ともいうべき難易度が少し上の「Les Petites Impressions」という曲集も出ています。
技術的にはブルクミュラー後半〜ソナチネ程度でほぼ弾けると思いますが、曲の書法や表現上要求されるものが古典的な教材曲とは全く異なり、また現代ピアノとの相性も抜群です。
ではその中から2曲紹介しましょう。

「山上の月影」


「夕潮」


「山上〜」は雰囲気と題材はいかにも印象派的ながら、中間部分を除けば歌うような旋律と伴奏…という書き方なので、理解しやすい曲だと思います。
弾きながら思い浮かべているイメージに合わせ、写真素材を加工して動画に使ってみましたが、いかがでしょうか?
フラットが6つ付く変ト長調(「亜麻色の髪の乙女」と同じ)で、指はほとんど黒鍵の上、文字通り夜の世界です。
広い音域を動く左手や、ペダルの使い方(普通ならつい踏み替えてしまいそうな箇所を、踏んだままにすることが多い)が独特で、ピアノの響きを良く聴きながら練習する必要があります。

曲集末尾に置かれた「夕潮」は、印象派の看板水モノ題材とピアニスティックな書法で、このシリーズの総まとめ的な曲です。
なかなか本格的な響きがしますが、聴こえるほどに難しくはありません。
ミソは右手の音が変化している時、左手は同じパターンを1小節繰り返すだけ…のような簡易な書き方で、少々スローなら通して弾けるようになるまでそれほど時間はかかりませんでした。
(本当に難しい曲は、一拍ごとに右手も左手も弾く音が変化しているものです)

ただ、あまり遅いと潮が満ちてくる感じが出ないので、弾き慣れることで自然に指定速度(四分音符 116-126/分)まで持っていくことが必要です。
主要部分の音型はツェルニー100番の98番と良く似ており、たまたまそれを少し前に練習してかなり速く弾けるようになっていたので、それが大いに役立ちました。
ツェルニーはロマン派以降の曲には「効かない」などと言う人がいますが、全然そんなことないですよ。

苦労したのは最後の下って上る高速パッセージですね…カッコよく決めよう!と意気込むと、肩に力が入って音が抜けたり隣の音を引っ掛けてしまいます。
ずっとペダル踏みっぱなしでその後も響かせたままにするので、音抜けは少々許せるとしても、余計な音が1つでも混じったら台無し!
絶対にミスできないと思うと、それでまた力んじゃうんですね。
こういうのは「ミスしない程度の速さ」で音や動きを体にしっかり覚え込ませてから、平常心で弾けるようになるまで練習するしかありません。

前回と今回紹介したジェニファー・リンの曲集は、合本にして国内版を出せば結構人気が出ると思うんですけどね〜、私が街のピアノの先生ならブルクミュラー〜ソナチネ程度の生徒に副教材として絶対使いますよ(笑)。
現代ピアノを使っていながら、教材はチェンバロやフォルテピアノの時代に書かれた曲ばかり…って、何か変じゃない?と最近強く思うようになっている私です。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
一曲目、山上の月影、ホントにそのままのイメージで良い感じです。平和で穏やかな世界です。二曲目は仰る様にかなり本格的でしょうか。
何気なく合う音律を使い分けているのは誰でも出来る技ではないですね。
Enrique
URL
2015/06/24 07:01
Enriqueさん、聴いていただきありがとうございます。
「山上の月影」はこの曲集の中では、Youtubeに演奏アップされてる数が一番多いと思います。発表会で人気のようで、確かに良い曲ですね。
「夕潮」は音の置き方を見ると実に単純なのに、それがこういう響きになるとは…!と驚くしかないです。上手く書けてると思います。

>音律を使い分け
どちらも「使わない五度にウルフを回す」ピタゴラス律の使い方です。
「山上〜」は変ト長調なので、たぶんD-Aで大丈夫だろうとすぐ分かりました。
「夕潮」は調号なし(でもハ長調とも言えない?)で、D-Aではすぐ引っかかるので、他に移しました(別の場所も考えられます)。
この種の近代和声的な曲とピタゴラス律の相性は抜群ですね。
REIKO
2015/06/24 17:00

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