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zoom RSS どっちが美味い?湯山昭「柿の種」

<<   作成日時 : 2012/03/11 19:38   >>

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日本の作曲家のピアノ小品に古典調律が挑むシリーズ、お待たせいたしました(え、誰も待ってない?)「お菓子の世界」(湯山昭)から柿の種の登場です!
和風音階と現代テイストがミックスした曲調で、とりあえずイ短調で始まりますが、すぐに臨時記号がゾロゾロついた不思議な旋律と和音がはじけます。

A-Eの空五度が多いので、キルンベルガー第二法は厳しいかな・・・と思いましたがまあまあ、第一法も若干の傷はあるも健闘します。
しかしどちらも文句なしの合格とはいかないので、あんたがたどこさ(奥村一)と同じく、ピタゴラス律を試してみました。
B-G♭(F#)ウルフで見事クリア、スッキリした響きで、大変良好です♪

・・・とここまでは想定内でしたが、ダメもとでミーントーンを試したら、こちらもイケちゃったんですね!
A♭-C#ウルフで、音律に無い音は代用しまくりですが、(そのせいで?)旋律は面白いわ不協和音は迫力あるわで、曲の魅力が一層引き立つと感じました。

というわけで、同じ柿の種でもメーカーが違えば微妙に味が違う・・・元祖ピタゴラス屋とミーントーン製菓、どちらの柿の種がお好きでしょうか?





無難かつ上品にまとまっているのは、ピタゴラスの方と思います。
ミーントーンは、少しハズれ気味の音がこの曲の諧謔的な持ち味をより引き出し、粗野な魅力がありますね。
音も若干太い感じがするので、ミーントーン製菓の柿の種の方がやや大ぶりで通向けの味ってことでしょうか。(笑)

なお終止和音は、イ長調の主和音A・C#・Eに、隠し味のB音が加わっていますが、平均律だとA-C#の長三度が純正よりかなり広いため、だいぶ音がゆらぎます。
しかし今回試したピタゴラス律ではA-C#がほぼ純正、ミーントーンはもちろん純正・・・ということで(下図の薄緑で結んだ和音)、最後がピシッと決まるんですね。
特にピタゴラス律の方、最後に長三度で利用できる位置にウルフが置けたのは、奇跡的な幸運だと思います。



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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
ピタゴラスのほうが好きです〜。最後、パラランと効いているのが味わい深いです。フツーの柿の種も好きですが、柿チョコも好き。ちなみに絶対浪速屋がナンバーワンですね。 ミーントーンは柿チョコかな。
Mev
2012/03/12 03:37
私もピタゴラスのほうが好きです。ミーントーンもおもしろいですね。
この曲集大好きです。娘が何曲も経験しています。(レッスン・本番)
子供のレッスンでよく使うけれど湯山さんがおっしゃっているように大人も楽しめる曲ですね。「鬼あられ」も好きです。
Cecilia
URL
2012/03/12 06:19
Mevさん、

ピタゴラスの方でしたか〜!
(平均律の演奏と近いのはこちらだと思います)
柿チョコは私も大好きです。
でも「お菓子の世界」が作曲された頃は、まだ無かった(あったかもしれないけど知られてなかった?)ので、「柿チョコ」という曲がないのが残念です。
「桜餅」もないし・・・(^ ^;)
ちなみに動画に使った写真の柿の種は「浪花屋」ですよ〜♪
亀田製菓など他は皆、ピーナツと一緒に「柿ピー」で売ってるんですね。
でも私はピーナツ要らないので、迷わず浪花屋のを選びました。
久しぶりに食べた感じですね。
REIKO
2012/03/12 15:22
Ceciliaさん、

ピタゴラス強し!ですね。
ミーントーンの方は、若干クセ&アクがあるのでしょうね。
でもとにかく、音律が違えば違って聴こえることを感じていただけて、嬉しいです。
娘さん、この曲集から色々弾かれたのですね!
楽しいですよね、でも大人でも結構難しい曲もあって大変です。
「鬼あられ」、私も好きです・・・「柿の種」と同じく、和風+現代風の曲調が新鮮ですよね。
REIKO
2012/03/12 15:28
うーん,ピタゴラス優勢のようですが,たしかにすっきりしてていいですが,ミーントーンの迫力は捨てがたい。というか,私はミーントーンのずっしり感がよいですね。順番に聞いたら,ピタゴラスに戻れなくなってしまいました。理屈からいったらピタゴラスの方がいいんでしょうね。
とは言え,どちらでもいけるというのは,ウルフをうまく選んだにせよ,ラッキーな例なんでしょうか。聴き比べの格好のサンプルになっていますね。
映像は浪花屋製ですか。亀田のはもっとつやつやしていますかね?
Enrique
URL
2012/03/15 21:51
Enriqueさん、

>ミーントーンのずっしり感がよい
ミーントーンに一票、ありがとうございます!
(私もミーントーンの方が好きですかね〜)
この曲では、ミーントーンは音が太く、重心が低く聴こえますよね。
特に不協和音は重みがあって、ズッシリ来ます。
音の間隔が非常に不均等だとか、代用音で音程が外れてる箇所で音に濁りがあるのが、時にプラスに働いてるんでしょう。
ピタゴラスは、良く言えばスッキリ澄んでいて、そういう趣の曲ならいいのでしょうが、この曲には少しキレイすぎる気もします。
(「あんたがたどこさ」で、長二度のヌケが良いと書きましたが、これは一長一短ありますね)

>ラッキーな例なんでしょうか
ラッキーな例だと思いますね。
ピタゴラス律には純正に近い長三度が4つしかなく、他は広すぎるので長三度の同時打鍵は厳しいです。
まあ和音が苦手・・・ということですね。(分散和音なら可ですが)
一方ミーントーンは、ウルフ五度の他に使えない長三度が4つもあり、さらに流麗な旋律が苦手、と来ています。
この「柿の種」のように、どちらの音律でも不具合が出ないだけでなく、音楽的にも良好・・・というのは、なかなか無い事かと。
これはこの曲の大部分が、通常の機能和声を利用してないことから来るのだと思います。
実はミーントーンの方、ウルフ長三度(+不協和音程)をバンバン弾いているところがあるのです・・・しかし、音楽的に「長三度」として使ってるわけではないので、大丈夫なんですね。
もちろん音は濁りますが、曲調のせいかあまり気にならないんですよ。
色々な好条件が重なって、どちらでもOK・・・になったのだと思います。
REIKO
2012/03/18 22:57

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