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zoom RSS 無調っぽい曲ってどーよ?

<<   作成日時 : 2012/03/07 19:09   >>

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現代日本のピアノ小品に古典調律が挑むシリーズ、今度は斎藤高順さんの「ガラスの星座」です。
「ピアノのおけいこ」1973年4-9月のテキストに載っていました。

何と!この曲の記譜は、右手ト音記号の横に#が5つあって、その上に「黒鍵」、左手ヘ音記号にはナチュラルが5つで、下に「白鍵」と書いてあるのです・・・
つまり(急速な分散和音は)右手は黒鍵だけ、左手は白鍵だけを弾くようになっていて、中間のゆっくりな部分では左右の分担が入れ替わる、という特殊な書法なんですね。
このような作品は一般に「平均律のたまもの」みたいに言われていて、確かに平均律の世界(笑)でないと出てこない発想かもしれません。

私も楽譜を見て、これは古典調律には苦しいんじゃないか、平均律ならではの曲として取り上げるかな・・・と最初は思いました。
しかし一方で、「ガラスの星座」という題名からこの曲が要求しているであろう透明で硬質な響きは、全体に音が曇る平均律よりも純正音程の多い古典調律の方が向いているとも考えられます。
ともあれ、鳴らしてみないことには分かりません。
「いきなりD-F-Aって、キルンベルガーには辛いわ」とか言いながら打ち込みしてたんですが・・・↓↓↓ではどうぞ♪



キルンベルガー第一法で、何の不都合もありませんでした。(^ ^;)
白鍵パートの分散和音に何度か出てくるD-F-Aは、テンポが速い上にピアニシモか(音程が分かり辛い)超高音部なので、D-Aが狭いのに全く気づかないんですね。
で、それ以外の白鍵盤分散和音は、第一法で純正音程になるものしか出てきません
つまり、ハ長調の基本和音しか使われておらず、その意味でこの曲にハ長調純正律であるキルンベルガー第一法を使う意味は十分あると思いました。

第一法でよく問題になる「旋律的な部分でA音が低く感じる」欠点も、中間部分の白鍵パートだけを聴くと少し感じたのですが、黒鍵と合わせるとほとんど分からなくなります。
この部分、いわゆる無調で書かれているので、耳も音程の基準を失ってしまうのでしょう。
それがたまたま、音律の弱点隠しとして働いてるのですね。

この曲に比べればよほど調性感ありですが、それでもかなり斬新な和声の「チョコバー」(湯山昭)でもキルンベルガー第一法が適合したのをみると、ゲンダイっぽい曲(笑)は平均律じゃないと無理という常識?は大ウソじゃないですかね〜?
(音律に関しては、実際に確かめもせず知識だけで断定している情報が多すぎ・・・と思ってますが、これもその一例?)
むしろゲンダイオンガク的な曲の方が、よりコアな(爆)古典調律がハマる可能性が高い気がしてきたんですけど・・・!?

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コメント(5件)

内 容 ニックネーム/日時
ご無沙汰しております。ようやく長い冬眠から覚めましたわ(笑)。
この曲の最初の方は、そんなに現代現代(笑)した感じが無くて、むしろ何かドビュッシー(ex.「雪が踊っている」とか)あたりの曲を彷彿とさせるものがありますね。なのでKBT適合というのは納得できます。
ネット上では「(たとえ)現代音楽(であって)も古典調律の方が良い」という意見はちらほら目にしますね。逆に言うと、12ETって「あらゆる音楽に不向き」ってことなんじゃないですかね(爆)。私に言わせりゃあんなのは単なる陰※音律ですし(笑)。
koten
URL
2012/03/10 07:48
(続き)
 この前、元N響のチェリストの方と話をする機会があったので、その人に「(12ETの)ピアノとアンサンブルする場合、音程(音律)はどうされているんですか?」と質問したら、「ピアノの音程(音程)は全く無視して自分の音程(音律)で弾く」って仰ってました(唖然!)。で、それはどういう音律ですか?と聞いたら「自分は純正調で弾く」ですって。
 お互いの音程を「無視」(←無聴?)してバラバラな音程で弾かなければならない「アンサンブル」って一体?・・・本当、困ったモノですよね12ET。 今、ネットでは闇の権力による様々な陰謀が暴露されてますが、音楽の分野だけは陰謀暴露が遅れてますよね、、これも何とかして欲しいですね全く。
koten
2012/03/10 08:15
す、すみません。
誤:ピアノの音程(音程)は全く無視
正:ピアノの音程(音律)は全く無視
です。・・・音律業界?にいると自分のちょっとの誤字でも許せなくなりますね(笑)
>お互いの音程を「無視」(←無聴?)
 ・・・これが本当の「無聴」音楽ってやつですよ(爆)
koten
2012/03/10 08:21
kotenさん、

>長い冬眠から覚めましたわ
お待ちしてました、やはり冬眠でしたか・・・(^o^;)
今年の冬は寒かった(というか、まだ寒い)ですからね。
私も引越しの前後には右手⇒あかぎれ、左手⇒しもやけで、ハンドクリームや大型傷バンが手放せませんでした。

>この曲の最初の方
分散和音の箇所は、無調というより「複調」と言った方がいいのかもしれません。
片手だけ、特に左手は非常に「まとも」な和音なんですよね。
三善晃さんの「音の森」という子供向けピアノ曲集にも、「くろとしろ」の題名で、同趣向の曲がありました。
こちらは左手が♭6つ、右手が全ナチュラルで、やはり中間部分で左右の役割が交代します。
(ひょっとしてこういうのが一時期流行った?とか)

>12ETって「あらゆる音楽に不向き」ってことなんじゃ
今、現代日本のピアノ曲で色々調べてますが、中には「平均律が一番良い」曲もあります。
(いずれ記事にします)
意外と何でもないフツーの曲で、古典調律がコケてるんですね・・・それが面白い?と思っています。
REIKO
2012/03/10 17:02
(続きです)
>ピアノの音程(音律)は全く無視
へええ・・・!少しは「寄り添う」のかと思ってましたが。
確かに、ピアノ◆重奏とかヴァイオリン・ソナタなど、弦楽器とピアノのアンサンブルでは、ピアノが微妙に外れて聴こえますね。
古楽器演奏では多少緩和されてるはずと思いますけど。

>純正調で弾く
その人の言う「純正調」の正確な意味が良く分かりませんが・・・フレットのない弦楽器は「自分が信ずるところの音程を自分で作り出す」のが極意なんでしょうね。
「最初から決まった音しか出せない楽器に付き合う気なんかネエ!」ってことなんだと思います。
REIKO
2012/03/10 17:11

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