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zoom RSS 「あんたがたどこさ」をピタゴラス律で

<<   作成日時 : 2012/03/02 17:19   >>

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現代日本作曲家のピアノ曲に古典調律が挑むシリーズ(いつからシリーズ化?笑)、今度は奥村一さん作曲 ─── というより編曲みたいなものですが ─── わらべ唄のあんたがたどこさです。
1973-4年NHK教育TV「ピアノのおけいこ」テキストで知った曲で、不協和音でバンバン!と叩きつけるエンディングがカッコ良くて、好んで弾いていました。



記譜はフラット1つですが、旋律は日本の音階なのでヘ長調とかニ短調というわけではありません。(例えば終止和音は下から「GCDGCDG」)
また不協和音程の二度が多用されていて、そのため古いわらべ唄がとても現代的な曲に変身しています。

実はチョコバー(湯山昭)のようにこの曲も、DAの同時打鍵が多くてもキルンベルガー第一法で行けるのでは?と期待してたんですよ。
しかし全然ダメでした・・・キモチ悪いくらいダメ(苦笑)!
第二法もビミョー感が残りました。
(第一法の場合、A-Dの四度なら二度音などと同時打鍵でごまかせても、D-A五度は厳しいようです)

ではミーントーンはどうか ────「舞曲」(有馬礼子)とは違って、五度が全て同時打鍵のため和音がスッキリせず、しかも長三度がほとんど使われていないので、ミーントーンの長所が全く生きません。
キルンベルガー第三法とヴェルクマイスターはいずれも、この曲に頻出する五度和音(G-D-A)が音律の「狭い五度」と被るため、ミーントーンと似たような結果に。

そこで(というか万策尽きて?)ピタゴラス律に登場願いました。
G#-E♭ウルフは、通常「基音C」とされている最も一般的な位置です。
「にてさ やいてさ〜」のあたり、現代的な和音なので心配だったんですが、試したらあっさりクリア、一聴してこれはハマり!と思いました。
ピタゴラス律のクッキリとした響きが、曲調と抜群の相性です。

ウルフ以外の五度(四度も)が全て純正なので、この曲に多用されている和音が澄んで聴こえ、平均律が不透明水彩とすると、ピタゴラス律は透明水彩のような感じです。
しかしその反面やや軽く聴こえるのも確かで、平均律のうなりによる迫力?が減じる難点があるかもしれません。
気のせいかもしれませんが、ピタゴラス律だと二度音程も平均律よりキレイみたいな・・・要するに和音のヌケがいいんですよね。

もし作曲者が、平均律二度による濁りを意図的に狙ったのだとしたら、ピタゴラス律で演奏するのはNGになってしまいますが・・・???

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結果論的ではありますが,わらべ唄系はペンタトニックスケールですから,いわばこれを12音に拡大したピタゴラスとは相性がよい(それを含む)といえるのでしょうね。
この曲ではもとの旋律はFGDAの四音しか使っていないと思います。ポピュラー音楽的に言うと,Fメジャー・ペンタトニックスケールでしょうか。伴奏に旋律に使われていないC音を補って,効果を上げているのでしょうか。
長二度は五度の五度ですから,そう不協和な音ではなく(純正短三度の次くらいの音程),ピタゴラスでは8:9がビシッと出ますから,いい線で決まるのでしょう。ミーントーンや平均律だとそうは行きませんよね。五度の狭さが重なってしまいます(各-10.8,-3.9セント)。
KBIも五度純正系ではありますが,旋律に使われているわずか四音の中でウルフを踏むのはきついですね。
Enrique
URL
2012/03/05 14:05
Enriqueさん、

>もとの旋律はFGDAの四音しか使っていないと
その通りです。
で、他にヘ長調音階の音では、B♭とCを伴奏和音や序奏とエンディングで使っていて、E音だけが全く出てきません。
(今調べて気づきました)
「7抜き」ってことでしょうか、面白いですね〜(^ ^;)

>ピタゴラスでは8:9
あ、なるほど!長二度が整数比になるんですね・・・それでスッキリ聴こえるんですね。(気のせいじゃなかった!)
なお短二度も少々使われています(AとB♭)。

>旋律に使われているわずか四音の中でウルフを踏むのはきつい
そうなんですよ・・・まずいことに旋律がA音の時、必ずD音が同時打鍵なのです。
適当な調に移調すれば、問題なく弾けるのでしょうけれど。
REIKO
2012/03/07 16:21

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