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zoom RSS 「乙女の祈り」はなぜ変ホ長調なのか?

<<   作成日時 : 2011/02/21 04:10   >>

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ベートーヴェン御用達の音律、キルンベルガー第2法による「エリーゼのために」の次は、バダジェフスカ「乙女の祈り」を出さないわけに行きませんね。(笑)
序奏をカット、主題と最初の変奏&コーダのみの短縮版ですが、平均律の方をちょっと確認してから、キルンベルガー第2法による演奏をお聴き下さい。

平均律



キルンベルガー第2法(以下「II」)



これは驚愕!!!・・・「II」だと本当に幸せですよね!
特にコーダの部分、右手旋律がキモチいいほどハマる所にハマり、快感の極みではありませんか!
何故こんなに「II」だと聴き栄えがするのでしょうか。
それはこの曲が変ホ長調なのと深い関係があるのです。
「II」では変ホ長調の音階が、5度が純正なピタゴラス律になるんですね。↓↓↓


「II」の変ホ長調音階と、主要三和音↓↓↓(和音は唸りが出ます)



(移動ド唱法で)「ミとファ」「シとド」の間が狭く聴こえますね。
ピタゴラス律では全音が広く、ド⇒レ⇒ミと少しずつ音が「高め」になるので、その分半音が狭いのです。
同様に、ソ⇒ラ⇒シも少しずつ高めなので、ドとの間が狭くなります。
(1オクターブはどの音律でも同じ広さなので)
言い換えれば、ピタゴラス律は「特にミとシが高い」でもいいでしょう。

これを踏まえて「乙女の祈り」の、タ・タ・タ・タ・タ・ターン♪という上行旋律を移動ドで表すと・・・ソ・ド・ミ・ソ・ド・ミー♪
旋律が到達する決めの音が、「ミ」なんですね〜!
その次に上行する時は・・・シ・レ・ソ・シ・レ・シー♪
今度は「シ」がキメの音ですよ。(笑)
コーダでも、「ミとシ」がポイントになっています。
つまり旋律で大事な音が、全て「高め」に決まるんですね。
(平均律は肝心な音が「上がりきらず」なので、カッコ悪いのです)

重要なのは、「II」でピタゴラス律になるのは変ホ長調と変イ長調だけだということです。
試しに、この曲をハ長調に移調して、「II」で演奏してみると・・・




「ミ」も「シ」も低くて、何だかつまらなくなりますね。
他の音律で、変ホ長調がピタゴラス律になるのは、「II」の元になった「I」くらいしかなく、この曲は「II」のピタゴラス律狙いで変ホ長調で書かれた・・・と想定できるように思います。

ちなみにこの曲の調性だけを見て、古典音律の中ではフラット系に強い「ヴァロッティ」が向いてるかも、なんて思うと・・・↓↓↓




幸せ度イマイチですね・・・有名な「ヴェルクマイスターIII」も同じような鳴り方です。
合わない音律では、曲の魅力が引き出せないことが良く分かります。

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コメント(17件)

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2,3回聴かせていただきましたが、最初聴いたときは「前回よりも今回はより高度(判別しにくい)」と感じました(汗)。(正直、平均律もナカナカいけるのでは? などと思ったり) ただ、3番目の「音の低さ」は直ぐに分かりました。3回目くらいに「あ、平均律、なんか中途半端」と感じられるようになりました。KBUだと「凄く華やか」な感じがしますね。聞き込めば聞き込むほど分かってくるのでしょうね、こういうのって。
koten
URL
2011/02/21 13:13
kotenさん、

>前回よりも今回はより高度(判別しにくい)」と感じました
あらら、そうでしたか!?
まあ、その時の耳の機嫌(笑)にもよるかもしれませんね。
私は最初、ダウンロードしてきたMIDIファイルで平均律⇒KBIIに切り替えた瞬間、「おおおお〜〜〜〜!?♪♪!!!何という幸せ!ピアノ音楽の快感が全てここに!」みたいな感じだったんです。
曲が単純なだけに、音律の影響で印象が大きく変わるんだなと。
逆に、何度も聞き比べていたら、かえって違いが分からなくなった感もあります。
kotenさんと逆ですかね?(^ ^;)

>KBUだと「凄く華やか」な感じがしますね
ほんとにそうです。
これが前回の「エリーゼのために」と同じ音律とはちょっと信じられないですよね。
「華やかなピタゴラス領域の長調」←→「狭い5度の暗いイ短調」のコントラストが大きいですね。

★KBIIやIのピタゴラス領域を利用して書かれた曲を、ヴァロッティやベルクマイスターIIIで演奏すると、G音やD音が低くてダメだな・・・と感じました。
調性だけを見て「フラット系だからヴァロッティ」にしてしまうのは危険ですね。
やはり曲の書法まで含めて考えないと。
REIKO
2011/02/21 18:08
IIの方は余韻のオルガントーンのような響きがくっきりと聞こえますね。
ぴったりはまっているのでしょうね。
音がジャストミートしている感じが少しづつ分かってきました。この曲に限らずですが,平均律は当たりが鈍い感じがします。
ヴァロッティで同じような効果は♭6つくらいつかないとダメとか?
いずれにせよ調が合う合わないだけでなく書法との関連なのですね。
Enrique
URL
2011/02/21 19:48
Enriqueさん、

>平均律は当たりが鈍い感じがします
>書法との関連
そうなんですよ、「音がピッタリハマる感じ」を知ってしまうと、平均律はどの音も少しずつズレて聴こえるんですよね・・・。
「ハマる感じ」は絶対的な音程というより、他との相対音程だと思うので、純正音程が多い音律の方が、ピッタリ決まるのだと思います。
この曲の場合は、左手2・3拍目の和音中の長三度が少々濁っても、それは大した問題ではなく、右手の旋律重視で音律を決めた方が結果が良いでしょうね。

>ヴァロッティで同じような効果は♭6つくらいつかないとダメとか
大正解!です♪
ヴァロッティは、嬰ヘ長調(=変ト長調)音階がピタゴラス律になります。
シャープなら5つ、フラットなら6つです。
ちなみにヴェルクマイスターIIIでは、嬰ハ長調(=変ニ長調)がピタゴラスです。
ここまで移調すれば、KBIIと「同じような効果」になりますね。
REIKO
2011/02/21 20:29
はじめまして、ガルシアと申します。
ここ数日、このブログをたまたま見つけ、
楽しそうに音律実験をしているのを見て、
つい質問したくなりました。

単純に素朴な疑問ですが、
5度の音程が続くピタゴラス律部分でメロディを弾いて美しいのは納得できましたが、それなら純粋なピタゴラス音律でいいのではないのですか?
ピタゴラスの3度がもろに聞こえていますが、これが気にならないのであれば、ウルフもありますがキルンベルガーTと同じで一つだし、純正と2セント高い長3度が4個使えますから。
ああ、キルンベルガーのように調性を半回転(#かbを6個)しないといけませんけれど。
ガルシア
2011/02/22 02:28
あっ、失礼、ガルシアですが、これでは質問の趣旨が通じませんね。
「5度の音程が続く」は「純正5度が続く」ということです。
ベートーベンが使っていた音律はキルンベルガーUだというのは私も聞いたことがあります。
「乙女の祈り」の最適音律ということであれば、REIKOさんの好みからすればピタゴラスでいいのではないかと思ってしまったのでした。
私はピアノは弾いたことがないし楽譜も持っていませんので、この曲を確認できないのですが、Abが出て来なければと思いました。
ガルシア
2011/02/22 14:46
ガルシアさん、いらっしゃいませ♪
コメントありがとうございます!

>純粋なピタゴラス音律でいいのではないのですか
>キルンベルガーTと同じで

仰る通り、この曲は使われている音が限られているので、支障のない場所に狭い五度があるピタゴラス律や、キルンベルガーIでも演奏できます。
ですが、バダジェフスカのピアノがそのような調律だったとは、考えにくいので「II」としています。
彼女は、(キルンベルガーIではウルフに抵触しやすい)調号の少ない調でも曲を書いていますし、音律実験のために作曲していたワケではない(と考えるのが自然)なので、調により狭い五度の位置を動かす必要があるピタゴラス律では不便です。
現在DTMで、簡単に音律変更して実験できる環境と、19世紀のピアノでは事情が異なることを考慮しなければなりません。
ベートーヴェンのソナタと「II」検証を通じて私が推測しているのは、19世紀の(少なくとも独奏用作曲・演奏の)ピアノでは「II」がかなり広く使われていたらしいということです。
「II」は大きく破綻することはないので、常用の音律として使え、ハンパな不等分律より調律も簡単で、しかも響きが綺麗です。
現在、色々な曲で検証を続けていますが、19世紀のピアノ独奏曲⇒基本は「II」と考えると、見えてくるものが多いんですね♪
REIKO
2011/02/23 20:30
ガルシアさん、

>ベートーベンが使っていた音律はキルンベルガーUだというのは私も聞いたことがあります

「II」音律を前提にした、キルンベルガー著「純正作曲の技法」にハイドンやベートーヴェンが大きく影響を受けたことは、良く知られているようです。
しかし多くの場合「IIのピアノで作曲していたとしても、(現在)演奏する場合はもっと別の音律の方が良いのでは?」と思われているのではないでしょうか?
(少し前までの私もそうでしたが)なまじ古典音律の知識があると、ベートーヴェンのピアノソナタの調性を見て、「II」では厳しい・・・と思ってしまうのです。
(ピタゴラス律部分をモロに使うので)
しかし実際鳴らしてみると、これほど「ハマる」音律はないのですね。
これに気づいてるなら、たとえモダンピアノの奏者であっても、すぐにピアノを「II」に調律して、ベートーヴェンのピアノソナタの全曲録音をしますよ!
(私がピアニストであれば、今すぐにでも実行するでしょう)
でも、そんな話きいたことがないし(もしそういう録音をご存じの方がいたら、知らせていただきたいのですが)、現在キルンベルガーの音律といえば「III」一辺倒で、「I」が一部のマニア?に注目されているくらいです。
ベートーヴェン=「II」が周知の事実なら、「II」はもっと注目されているはずなんですが・・・。
大げさに言えば、19世紀のピアノ独奏曲は、「II」抜きには考えられないとまで思っています。
なのに、この冷遇状況は何!!!?・・・ということで、頑張っているのです。(笑)
そんなわけで、これからも音律記事をどうぞよろしくです♪
REIKO
2011/02/23 20:50
REIKO さん

音律実験をしている意図は分かりました。そしてこの曲はキルンベルガーUがはまるし、当時の環境からこの音律がよく使われただろうと考えたことも分かりました。私がここで疑問に思って質問したのは、

>「II」は大きく破綻することはないので、常用の音律として使え、
>ハンパな不等分律より調律も簡単で、しかも響きが綺麗です。

とおっしゃっている感じ方について知りたかったことです。
和音にうなりがあることは承知の上で、旋律がピタゴラス律の広い純正5度で歌われるので美しいのだという内容に理解しました。
つまり伴奏和音のうなりよりも旋律の輝かしさが上回っていて、全体としては美しく聞こえると言う意味です。
キルンベルガーUはこの調性では主要三和音がすべてピタゴラスの3度ですから、これを差し引いても余りあるということですね。
しかし歴史はこのピタゴラスの3度を避けるために純正律が研究されたと私は思っていましたし、その後に画期的なアーロンの中全音律が生まれた訳です。美しさの感じ方は人それぞれだとは思いますが、歴史的には逆行していると思ったので、その感じ方がどの様なものか知りたかったのです。
キルンベルガーの音律T、Uは構造的にはピタゴラス音律の近親です。純正な3度を使用頻度の高い調号の少ない部分に移動していますが、数が少ないのでこのキーではあまり活躍していないと思いますし、短3度も概ね美しくないですね。同時にウルフを近いところに運んで来ましたので、大きな破綻は無いと言っても私は一瞬ドキッとします。
ですから、キルンUを前提とするならば、むしろこの曲は主要三和音は美しくはないけれど、この部分を避けたいからこの調になったのだ、と考えたほうがいいのではないかと思ったのです。
ガルシア
2011/02/23 23:34
REIKO さん

古典を演奏する際に気になるのは、その時代をキチンと考証しているかという点ですが、実際には難しいというのが現実ですね。
いくら音律が違うとか楽器が違うとか演奏スタイルが違うと言っても、そもそも私達の感覚が違ってしまっていることのほうが問題が大きいように思います。
その上で、少なくとも今の私達が聞いて感動できる音楽でなければ演奏する意味がないと思います。そう考えれば当時の音律でなければ駄目だとか、考証重視の考え方はかなり色あせて来るように思います。
これは音楽のみならず芸術や科学や歴史においても、全ての分野で共通したことであると思います。だからこそ変化してゆく時代の流れの中で、失われた時代考証をすることが逆に意味のある新たな発見につながるのだと思います。
ガルシア
2011/02/23 23:37
ガルシアさん、

>伴奏和音のうなりよりも旋律の輝かしさが上回っていて、全体としては美しく聞こえると言う意味です
全くその通りです。
で、和音伴奏の唸りが気になるならば、(左手2・3拍目を)弱く弾けばいいのです。
あるいは同時打鍵を避け、少しアルペジオ風にするとか。
それからピタゴラス長三度は、そんなに忌避するほどのものでもないです。
慣れると気にならなくなるんですよ。
(1オクターブ内では、5度や6度の広い音程より、3度のような狭い音程の方が、狂いが分かりにくい)
中全音律の狭い5度だって、慣れれば何ともないのと同様ですね。
音律では、5度と長3度はトレードオフの関係にあり、あっちを立てればこっちが立たずになるので、仕方ないのです。

>歴史的には逆行していると思ったので
確かにキルンベルガーのIやIIは、歴史に逆行している音律かもしれません。
そのことで、当時他の理論家に(ピタゴラス律と純正律のツギハギ音律だと)批判されたように。
ただ、中全音律で曲が書き尽くされ、ならばウルフを軽減・解消しようと色々な改変音律が乱立し、そのバロック音楽が終焉を迎えてシンプルな古典派音楽が台頭してきた頃に、「ご破算で願いましては」的な音律として発表されたのがキルンベルガーI&IIだったのでは?と私は感じています。
他から批判された「ツギハギ」の構成も、ある意味画期的です。
調整されている5度が3つしか無く(しかも内1つはごくわずか)、狭い5度が隣接しているので、転調に制限が少なく、自由に作曲できる利点があります。


REIKO
2011/02/25 04:30
ガルシアさん、(続きです)
>純正な3度・・・数が少ないのでこのキーではあまり活躍していないと

そもそもこの曲は、B級作曲家の単純な通俗作品であり(まともなピアニストはこの曲を弾きません)、この音律を「真の意味で」使いこなしている曲ではないです。
誰もが知っていて、ピタゴラス音階が生きる旋律の曲としてあげたまでなんですね。
おっしゃるように変ホ長調は「狭い5度を避ける」意味もあったでしょう。
(避ける=ピタゴラス律側を使う、ということになります)
避けた上で、(当然ピアノを弾きながら作曲するので)旋律が上手くキマるように音を選んでいったのではないでしょうか?
一流作曲家になると「避ける」だけではなく、ちゃんと純正律側も上手く使っています。
(今後、そういう例も記事で紹介していきます)

>短3度も概ね美しくないですね
そんなことはないですよ。
ピタゴラス短三度は、純正短三度より非常に狭いですが、これは純正五度と一緒に鳴らせば十分美しく、(平均律短三度よりも)より劇的緊張感の高い素晴らしい効果があります。
少なくともベートーヴェンはピタゴラス短三度を愛し、遠慮無く強打して、「月光」「悲愴」「熱情」を始めとする名曲を書いています。
「II」で鳴らすと、狭い短三度の緊張感が、ベートーヴェンにぴったりなのです。
音程は、唸りの数とか、何セント狂っているとか、数値だけで判断できないものがあるようです。
キルンベルガーIIも、音律の構成を見ただけでは「こんなの使えるのか?」でしたが、鳴らしてみたらその良さが良く分かったのです。
音律は理屈や数値よりも、使ってみる事が大事のようです。
REIKO
2011/02/25 05:00
REIKO さん

私が昔から不思議だと思って来たことは、音律の話になるとどうして議論が収束することなく空中分解してしまうのかということでした。
それで音律の是非の判断で一番根底にあるものは何かという命題を抱き考え続けてきたのです。単純に自然法則ならばこんなことにはならないのではないか。つまり、人の感性や考えが違うからこうなるのではないかと思ってきたのです。その疑問解明の参考にと思ったわけです。

>和音伴奏の唸りが気になるならば、(左手2・3拍目を)弱く弾け
>ばいいのです。
>あるいは同時打鍵を避け、少しアルペジオ風にするとか。
>それからピタゴラス長三度は、そんなに忌避するほどのものでも
>ないです。
>慣れると気にならなくなるんですよ。

なるほどね。対処の仕方で十分に使える音律であるということですね。

>この音律を「真の意味で」使いこなしている曲ではないです。

乙女さんには悪いけれど、これはそういうことでしょうね。

>そのバロック音楽が終焉を迎えてシンプルな古典派音楽が台頭して
>きた頃に、「ご破算で願いましては」的な音律として発表されたのが
>キルンベルガーI&IIだったのでは?と私は感じています。

これは新鮮な解釈ですね。(続く)
ガルシア
2011/02/25 15:34
REIKO さん(続き)

歴史的にはバッハの後で古典時代になって、音楽がつまらなくなってしまったと私は感じていまして、言ってみれば和声的には苦みやエグミが減って甘いだけのスイーツが流行ったような単調な時代になってしまっていたけれど、ベートーベンが出てきてやっと本来的な味覚になったような気がします。その間は見た目と言うかアーティキュレーションなんかで騙し騙し食欲を誘っていた時代だなと思ってきました。まあ良く言えば表現技法の新たな開拓であったのですが、だからこの解釈は新鮮に感じますし、うなずけますね。バッハだって晩年は子供から親父は古いなんて言われていたようですからね。

>>短3度も概ね美しくないですね
>そんなことはないですよ。

楽器にもよると思いますが、ギターなどは音程が揺れると言うか、すぐに狂ってしまいますし、その原因は色々です。音度、湿度、弦の良否や新旧、フレッティング、チューニング、押弦の力加減などですが、そのためギター奏者は演奏中でさえ気を遣い調弦しています。
そのためか私などは過剰なくらい音程には敏感になっているせいか、平均律程度のうなりでも常に気になります。ですからピタゴラス3度を忌避するほどのものでもないと感じる要因を見極めたいと思うのです。
私も音律の実験は少しはしていますので、その中で感じたのは短3度はそれ程濁りが気にならないことは感じていました。このキルンベルガーUの短3度は−18、−20セントですが、それでもこの程度ですし、ベートーベンは確かに上手く使っていますね。
次のブログがアップされたので、ここでの話はこれくらいにします。
ガルシア
2011/02/25 15:36
あ、また間違っちゃった。
−20、−22セントですね。いつも平均律基準でセント値を表示しているので、純正ベースにはすぐにならなくて、単純計算ミスです。
ガルシア
2011/02/25 15:46
またまた、忘れるとこだったけど、これ私にとっても非常に重要な事なのでメモしとこうと思います。

>他から批判された「ツギハギ」の構成も、ある意味画期的です。

私もこれは画期的だと思います。当時の常識?を越えていいると思います。
ガルシア
2011/02/25 20:54
ガルシアさん、

>対処の仕方で十分に使える音律
そうなんでです、特にピアノの時代になってからは、狭い五度や広すぎる長三度を「弱く弾く」ことができますから。
強打すると唸りが目立つ音程でも、弱音ならわからないし、独特の曇った感じや柔らかな音を「利用」することさえできるんですよ。

>ギター奏者は演奏中でさえ気を遣い調弦しています
ギターはとても繊細な楽器で、ピアノ音楽と比べて音の数が少ないですから、一つ一つの響きのもつ意味が大きいですね。
なので調弦にも気を使うのだと思います。
ピアノは「ごまかし」が効く(笑)面がありますが、それに甘えていると限りなくいい加減になっていまい、イケナイですね。

>キルンベルガーUの短3度
たぶんこれを利用して多くの優れた曲を書いたのは、ベートーヴェンが最初みたいな気がしますね。
私も実際に聴いてみるまでは、全く期待してなかった(笑)音程でしたが、ドラマチックかつ非常に美しいです・・・!
REIKO
2011/02/26 21:57

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